シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


11700002-001 

△心理学概論(2)-1
General Psychology (2)-1
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  神山 貴弥 武藤 崇

<概要/Course Content Summary>

心理学とは心と行動を対象とする科学である。心理学では,客観的データに基づいた実証科学の一つとして人間の心と行動を分析し,法則を見つけようとし,いろいろな新しい知見を積んできた。本講では,「心理学概論(1)」に引き続き心理学事象の基礎となる感情,心身機能の発達,パーソナリティなどについて学ぶとともに,応用的事項として人の精神的な健康や病理(精神疾患・障害)およびそれらをケアするためのアプローチ法(心理トリートメント),さらには他者や集団からの影響などについて学ぶ。これらを通して,心理学の成り立ち,心理学の考え方,方法,人の心のしくみや働きなどを身につけられることを目標とする。

<到達目標/Goals,Aims>

①心理学の成り立ちならびに現代心理学の基礎を俯瞰できるようになること。 
②心理学の基礎的な知見(概念・理論・仮説・研究法)を修得すること。 
③人の心と行動の基本的な仕組みと働きを理解できるようになること。 
④同志社大学の心理学部で学ぶべき心理学像を理解できるようになること。 
 
*本講義では心理学部の教員と学生が共有する知識基盤を学習し,いっそう専門的な必修科目と選択科目の学習を進めるための基礎学力を培う。 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 感情  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第7章の予習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 発達(1):生涯発達  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第8章1~3節の予習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 発達(2):感情・自己・社会性の発達  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第8章4~6節の予習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) パーソナリティ(1):パーソナリティのとらえ方  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第9章1~4節の予習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) パーソナリティ(2):パーソナリティの測定と知能  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第9章5~7節の予習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 社会心理学(1):社会的認知,社会的影響力  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第13章1~3節の予習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 社会心理学(2):社会的関係,無意識の過程  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第13章4~5節の予習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 中間まとめ  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業前半の復習(3時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 健康心理学( 1 ) :ストレスと健康  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第12章の第1〜2節の予習( 1時間) 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 健康心理学( 2 ) :生活習慣・社会的関係と健康  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第12章の第3〜4節の予習( 1時間) 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 精神疾患・障害(1):気分障害,不安障害,摂食障害  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第10章の第1〜4節の予習(1時間) 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 精神疾患・障害(2):統合失調症,発達障害,認知症  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第10章の第5〜6節の予習(1時間) 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 心理トリートメント( 1 ) :実証に基づく心理トリートメント,精神力動,人間中心アプローチ  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第11章の第1〜3節の予習( 1時間) 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 心理トリートメント( 2 ) :認知・行動的,家族,組織・コミュニティアプローチ  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第11章の第4〜6節の予習( 1時間) 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 総まとめ  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業後半の復習(3時間) 

講義内容の進み方は変更される場合がある。 
授業では図や表などを頻繁に用いる。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

中間および期末レポート  50%  学習の理解度・到達度を調べる。レポートの解説は授業講評で行う。 
平常点  50%  授業への参加のチェックを兼ねて,毎回,QUIZ(授業内容の確認・応用問題,あるいは授業で触れなかった箇所の要約等)を課す。 
心理学実験・調査への参加,本科目と関連ある指定の後援回答への参加とレポートの提出    心理学部生にとって実際の心理学実験に参加することは重要な経験である。講義時間内に実施または参加募集する心理学実験への参加を学習点として成績評価に加味する。ただし実験への参加は強制するものではない。また,本科目と関連する指定の講演会等に出席し,かつレポートを提出することなどを加味し,総合的な判断を行う。 
心理学実験・調査への参加以外の課題    心理学実験・調査に参加しなかった,あるいは参加できなかった受講生には課題を与える。この課題も強制するものではない。 
 

成績評価では「中間および期末レポートの得点」(50%),「平常点」(50%)を基本に,「心理学実験・調査への参加,本科目と関連ある指定の後援回答への参加とレポートの提出」および「心理学実験・調査への参加以外の課題」の取組みを考慮する。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
159 25.8 56.6 11.3 4.4 1.9 0.0 3.0

<テキスト/Textbook>

岡市廣成・鈴木直人(監修)  『心理学概論』第2版  (ナカニシヤ出版、2014) ISBN:978-4-7795-0830-1  必ず第2版を購入してください。なおテキストは,「心理学概論(1)」で使用したものと同様のものである。 
テキストは毎回使用する。 

 

<備考/Remarks>

講義の資料などをe-classで配信することがある。講義では指定テキストを使用するが,講義時間内にすべてを解説することはできないので,受講生は各自,指定テキストを熟読すること。 
授業に関する質問は,授業の前後で受け付けるが,それで終わらない場合には別に時間を設けることもある。 
「見る」「聴く」「話す」「四肢を使って作業する」など,心身の機能障がいのため「社会的障壁」となる内容については,「合理的配慮」として代替措置をとることが可能なものもある。  

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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