シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


11650109 

△地球観測技術 (いかに地球を測るか?)
Earth Observation -How can we know about the earth?-
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  土井 一生

<概要/Course Content Summary>

地球およびその変動を測ることによって,地球そのものを知ったり,地球規模の気候変動や大地変動を把握したりすることができる。しかしながら,さまざまな拘束条件によって必ずしも計測は容易ではなく,長く工夫が積み重ねられてきた。本講義では空域,海域,陸域で行われている最新の地球観測技術について学ぶ。特に,地球内部構造調査や地下資源探査で行われている人工震源を用いた地球内部構造探査に焦点を当て,実際に自分たちで取得したデータを解析することでその方法や限界について学ぶ。また,フィルター処理などの時系列データの基本的な解析処理方法についても修得する。

<到達目標/Goals,Aims>

地球およびその変動の観測及び研究に関する基礎的な知識を習得し,取得されたデータの解析に必要な技能を身につける。具体的な項目は以下のとおりである。 
1. 空域,海域,陸域での様々な観測手法 
2. 時系列データの基本的な解析処理方法 
3. 人工震源による地球内部構造探査方法とデータ解析

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 地球を測るということとは:地球の大きさを測る  (授業時間外の学習/ Assignments) 地球について知りたいことを具体的にいくつか思い浮かべ,それらをどのようにすれば知ることができるか考えてみる。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 大気の状態を調べる:気象(地上観測)  (授業時間外の学習/ Assignments) 気象データの収集方法についてまとめる。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 大気の状態を調べる:気象(衛星観測)  (授業時間外の学習/ Assignments) 気象データの活用事例についてまとめる。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 地球の動きを調べる:測量,測地  (授業時間外の学習/ Assignments) 地球の動きを測る方法についてまとめる。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 地球の動きを調べる:衛星観測,斜面変動  (授業時間外の学習/ Assignments) 斜面を監視するためにどのような計測手法があるかについてまとめる。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 地球の中身を調べる方法:地震波,重力,電磁気  (授業時間外の学習/ Assignments) web や書籍を見て,地球の内部構造に関するどのような調査手法があるかを調べる。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 地球の揺れを測る:反射法探査・屈折法探査の概要,地震計のしくみ  (授業時間外の学習/ Assignments) 次回の計測にむけて,どのようなデータを取得すればよいのかおさらいする。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 地球の中身を地震波で調べる:反射法探査・屈折波探査のデータ取得  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業の中でおこなった計測についてまとめておく。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 地球の中身を地震波で調べる:屈折場探査のデータ解析(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 屈折法探査のデータを解析することで地下構造がどのように推定されるかについてまとめる。 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 地球の中身を地震波で調べる:屈折場探査のデータ解析(2),最小二乗法  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業で終わらなかった解析について続きをおこなう。 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 地球の揺れを測る:反射法探査の詳細  (授業時間外の学習/ Assignments) 反射法探査の原理・理論について復讐する。 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 時系列データの解析方法:フーリエ変換,フィルター,波形処理  (授業時間外の学習/ Assignments) 周波数空間でデータを扱うことについて復習する。 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 地球の中身を地震波で調べる:反射法探査のデータ解析(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 反射法探査のデータを解析することで地下構造がどのように推定されるかについてまとめる。 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 地球の中身を地震波で調べる:反射法探査のデータ解析(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 反射法探査のデータを解析することで地下構造がどのように推定されるかについてまとめる。 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 授業内レポート  (授業時間外の学習/ Assignments) レポートを作成する際に理解が十分な点について改めて調べる。 

* 本講義は基本的にはオンラインで実施します。 
   データ解析など一部双方向のやり取りが必要となりうる項目があります。 
   通信環境のアンケートを初回に実施し,進め方の相談をさせていただきたいと思います。 
 
* 希望者のみ参加の形態で,京田辺キャンパス内で地震波を用いた探査の野外実習をおこないます。 
   参加人数によってはグループに分けて複数回実施します。 
   この日程次第では,授業の順番を入れ替えることがあります。 
   感染状況次第で中止します。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  50%  出席と授業への参加,授業内でのミニレポートによる。 
期末レポート  50%  講義テーマに関連したいくつかの課題について理解を確かめる。 

授業(特に野外実習およびデータ解析)への積極的な参加を期待する。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
51 23.5 51.0 13.7 5.9 5.9 0.0 2.8

<テキスト/Textbook>

必要なレジュメは授業時に配布する。

<参考文献/Reference Book>

講義に関連する参考文献は授業時に適宜紹介する。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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