シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


11645125 

△特別講義Ⅱ (“かたち”を利用するナノ・マイクロ材料化学)
Special Topics II -Materials Chemistry of Nano/Micro-scaled Morphology-
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  彌田 智一

<概要/Course Content Summary>

分子が決まれば物質の性質は決まる。必ずしもそうならないケースがナノ・マイクロスケールで現れる。自然が創る見事な“かたち”を活かせば,身の回りの物質も新たな姿を見せてくれる。身近な工夫,現場の観察,そして自由奔放な想像力さえあれば,“かたち”を活かすサイエンスを楽しめる。担当教員の紆余曲折をいくつかのトピックスとして紹介する。専門外の液晶とブロックコポリマーを融合させたこと,遊びで観察した維管束にマイクロスケールのらせん形状の繊維があることなど本気で取り組むようになった裏話も入れて,泥臭くも楽しい材料化学の一端を講述する。身近な材料や現象をネタに,何をどのように工夫すれば,先端的な研究ステージにつながるかという「身近な興味から研究シナリオを描く」試みに取り組む。

<到達目標/Goals,Aims>

1.分野を超えたナノ・マイクロスケールの材料化学の研究トピックスを理解し,学際研究の進め方を学ぶ 
2.「身近な興味から研究シナリオを描く」課題を通じて,初歩的な研究提案ができるようになる

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1  (内容/ Contents) 講義の概要と計画を説明する。ケーススタディ(生物微細構造から金属マイクロコイル作製と機能創成)を使って,課題設定する  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義概要の復習。 
(実施回/ Week) 2  (内容/ Contents) 課題「身近な興味から研究シナリオを描く」の進め方を講義する。トピックス(1):生物微細構造から金属マイクロコイル作製と機能創成①  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習と課題調査。課題の進め方について調査を始める。 
(実施回/ Week) 3  (内容/ Contents) トピックス(1):生物微細構造から金属マイクロコイル作製と機能創成②  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習と課題調査 
(実施回/ Week) 4  (内容/ Contents) トピックス(1):生物微細構造から金属マイクロコイル作製と機能創成③  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習と課題調査 
(実施回/ Week) 5  (内容/ Contents) トピックス(1):バイオテンプレート材料科学①  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習と課題調査の進捗報告(小レポート) 
(実施回/ Week) 6  (内容/ Contents) トピックス(1):バイオテンプレート材料科学②  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習と課題調査 
(実施回/ Week) 7  (内容/ Contents) 課題「身近な興味から研究シナリオを描く」の進め方を講義する。トピックス(2):高分子ミクロ相分離構造からナノ転写プロセスと機能創成①  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習と課題調査 
(実施回/ Week) 8  (内容/ Contents) トピックス(2):高分子ミクロ相分離構造からナノ転写プロセスと機能創成②  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習と課題調査 
(実施回/ Week) 9  (内容/ Contents) トピックス(2):高分子ミクロ相分離構造からナノ転写プロセスと機能創成③  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習と課題調査の進捗報告(小レポート) 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) トピックス(2):ナノテンプレート材料科学から分子回路工学  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習と課題調査 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) トピックス(3):青色無機顔料(紺青:プルシアンブルー)から電気・光に応答する磁石の合成  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習と課題調査 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) トピックス(4):導電性高分子のナノ構造制御と機能複合化  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習と課題調査 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 課題「身近な興味から研究シナリオを描く」の進め方を講義する。トピックス(5):レドックス機能分子の集積化①  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習と課題調査 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) トピックス(5):レドックス機能分子の集積化②  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習と課題調査 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) まとめと期末レポートの準備  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習と課題調査 

ナノ・マイクロスケールの材料化学のトピックス紹介を通じて,学際研究の進め方を学び,期末レポートの課題「身近な興味から研究シナリオを描く」に向けた初歩的な研究提案の準備を進めていく。授業計画は弾力的に変更する。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  20%  出席 
小レポート  20%  課題調査の進捗報告を重視する 
期末レポート試験・論文  60%  課題調査とグループワークを踏まえたレポート作成 

毎回の授業への積極的な参加と期末レポート課題「身近な興味から研究シナリオを描く」への取り組み,レポート試験を評価する。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
35 20.0 48.6 2.9 20.0 8.6 0.0 2.5

<テキスト/Textbook>

  教科書は使わない。 トピックス紹介の授業では,プリントを配布する 

 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
Copyright(C) 2020 Doshisha University All Rights Reserved. 無断転載を禁止します。