シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


11645110 

△数理統計学
Mathematical Statistics
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  竹山 理

<概要/Course Content Summary>

 統計学では,一見すると多くの手法が羅列されていて,理論的な支柱がないように思われがちである。しかし実は,確率論を基礎とした精緻な体系が整備されている。そのため理論を重視した数理統計学の講義では,確率論から統計学へという道順をたどるのを常としている。だが,そうすると時間の制約から,実際のデータに対する統計的問題を充分には説明できないのが実状である。そこで,はじめに統計的手法を使う具体的な問題を提示し,どのような目的で用いられ,どのような解析結果が得られるのかを明確にする。確率論の知識はその場に応じて必要な範囲で解説することにしよう。さて,実際に統計的手法が必要となるケースでは,2種類以上のデータ(多変量データ)を取り扱う場合が多い。この多変量データを解析するために,データ形式の違いや解析目的の違いから様々な方法が開発されているが,この講義では回帰分析,重回帰分析を取り上げる。統計的推測問題としては,回帰係数の仮説検定と,重回帰における変数選択までを目標とした。

<到達目標/Goals,Aims>

(1)具体的な1変量データに対して,データの整理をして必要な特性値を求めることができるようになる。 
(2)具体的な2変量データに対して,単回帰分析ができるようになる。 
(3)1変量データの確率モデルの構成を理解し,平均値の推定と検定問題を解けるようになる。 
(4)2変量データの確率モデルの構成を理解し,回帰係数の推定と検定問題を解けるようになる。 
(5)多変量データの確率モデルの構成を理解し,重回帰分析における変数選択ができるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 多変量データのまとめ方  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 単回帰分析(1):適用例と解析手順  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 単回帰分析(2):解析方法とその原理  (授業時間外の学習/ Assignments) 提出課題1:単回帰分析 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 統計解析の基礎(1):確率変数と確率分布  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 統計解析の基礎(2):正規分布とその性質・1  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 統計解析の基礎(3):正規分布とその性質・2  (授業時間外の学習/ Assignments) 提出課題2:正規分布1 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 統計的推測の基礎(1):1変量データの確率モデル  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 統計的推測の基礎(2):平均と分散の推定量の確率分布  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 統計的推測の基礎(3):平均値の統計的推測  (授業時間外の学習/ Assignments) 提出課題3:平均の推定と検定 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 単回帰分析(3):単回帰の確率モデル  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の復習 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 単回帰分析(4):回帰係数と残差平方和の確率分布  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の復習 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 単回帰分析(5):回帰係数の統計的推測  (授業時間外の学習/ Assignments) 提出課題4:回帰係数の検定 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 重回帰分析(1):適用例と解析手順,解析方法とその原理  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の復習 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 重回帰分析(2):重回帰の確率モデル  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の復習 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 重回帰分析(3):説明変数の選択  (授業時間外の学習/ Assignments) 提出課題5:重回帰分析 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

提出課題  30%  講義内容を単元に区切り,各単元で学習した統計的手法の適用例を課題とする。 
期末レポート(授業内試験)  70%  学習した統計解析の原理に関する理解度を確認する設問とする。 

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
91 19.8 26.4 14.3 20.9 18.7 0.0 2.1

<テキスト/Textbook>

竹山 理  『統計学講義ノート』初版  (開成出版、2013) ISBN:9784876034727  教科書の記述を板書として使用し,グラフや図解を板書しながら,論理展開を解説します。 

 

 

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