シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


11645096 

△環境制御工学
Environmental Pollution Control Engineering
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  小森 悟

<概要/Course Content Summary>

先進工業国の化石燃料の大量消費と化学物質の利用増による生産活動の拡大および発展途上国の急激な人口増加に伴って様々な環境問題が生じている。本講では,このような環境問題のうちでも今なお深刻化している大気汚染問題および地球温暖化などの環境問題に焦点を当てながらその概要を説明する。具体的には,ガス状および粒子状大気汚染物質がどのようにして発生するのか,発生した汚染物質が大気中でどのような反応を起こしながら大気中を移流拡散するのか,オゾン層破壊や地球の温暖化がどうして起こるのか,さらに大気汚染物質がどのように大気から浄化されていくのかなどを概説するとともに,大気汚染物質の排出をコントロールするための化学工学的技術についても解説する。 
なお,受講に当たっては,移動現象論Ⅰ,Ⅱを履修していることが望ましい。

<到達目標/Goals,Aims>

(1)大気汚染問題やそれに関連する地球環境問題がどのようなものであり,また,その問題がどうして生じるのかなどについての基礎的知識を学ぶことにより環境問題への関心を深めることができるようになる 
(2)大気汚染物質の変質や移流拡散現象を知ることにより,大気汚染が国際的な越境汚染問題であることが理解できるようになる。 
(3)大気汚染物質の排出をコントロールするための技術開発に対する化学工学の役割を理解できるようになる。 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) 講義の概要説明と大気汚染の現状について   (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの復習と予習 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 大気汚染物質の発生源について  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの復習と予習 
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) 汚染物質の大気中での化学反応について  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの復習と予習 
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 対流圏オゾンと成層圏オゾンについて  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの復習と予習 
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) 大気の圧力,温度,湿度などについて  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの復習と予習 
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 地球の温暖化と大気の力学について   (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの復習と予習 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) 大気の流れ(気象)について   (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの復習と予習 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) 大気汚染汚染物質の乱流拡散について  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの復習と予習 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) エアロゾル粒子についてーその1  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの復習と予習 
 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) エアロゾル粒子についてーその2  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの復習と予習 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) 雲の性質と大気汚染物質の浄化作用についてーその1  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの復習と予習 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) 雲の性質と大気汚染物質の浄化作用についてーその2  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの復習と予習 
 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) 大気汚染物質の地表への沈着現象について  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布プリントの復習と予習 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) 大気汚染物質の広域輸送と数値シミュレーション予測について  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布プリントの復習と予習 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) 大気汚染物質の排出コントロールについて  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義全般の復習 

授業中,定期的に確認する受講者の理解度に応じて(必要と判断した場合)授業計画/進度を変更し,流体力学の基礎について説明を行う可能性がある。なお,本講義については毎回双方向のオンラインで実施するため,受講者はパソコン環境を整えておくこと。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

小レポート・演習など  50%  毎回,授業内容の理解度を評価する。 
期末レポート試験  50%  講義内容全般にわたっての理解度を評価する。 

毎回,講義出席者に演習問題または小レポートを課することにより授業内容の理解度を評価するとともに,期末レポート試験で授業内容の総合的な理解度および解答の表現力などを評価する。

<テキスト/Textbook>

藤田慎一,三浦和彦,大河内博,速水洋,松田和秀,櫻井達也 , 越境大気汚染の物理と化学 ,  改訂増補初版 .   (成山堂書店, 2017) ,  292 .  ISBN:978-4-425-51362-8 

 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
Copyright(C) 2020 Doshisha University All Rights Reserved. 無断転載を禁止します。