シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


31640049 

△分子分光学特論
Advanced Molecular Spectroscopy
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  遠藤 太佳嗣

<概要/Course Content Summary>

 NMR分光法を中心として,その原理と,そこからどのような情報が得られるかを学ぶ。前半は講義形式で,後半は発表とディスカッションを予定している。

<到達目標/Goals,Aims>

 NMRを中心とした分光法について理解することで,自身の研究内容をより深く掘り下げることが出来る。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 授業概要説明、分子分光学の基礎①  (授業時間外の学習/ Assignments) 分子分光学の基礎についての学習、及びレポート作成 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 分子分光学の基礎②:赤外分光を例に  (授業時間外の学習/ Assignments) 分子分光学の基礎についての学習、及びレポート作成 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 振動分光  (授業時間外の学習/ Assignments) 赤外吸収及びラマン分光についての学習、及びレポート作成 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 紫外可視分光、レーザー分光  (授業時間外の学習/ Assignments) 紫外可視吸収分光・発光分光、レーザー、高速分光についての学習、及びレポート作成 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) NMRの基礎  (授業時間外の学習/ Assignments) NMRの原理についての学習、及びレポート作成 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) NMRの応用  (授業時間外の学習/ Assignments) NOEなどの多様なNMR測定法についての学習、及びレポート作成 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) X線散乱  (授業時間外の学習/ Assignments) 広角X線散乱、小角X線散乱についての学習、及びレポート作成 
(実施回/ Week) 8-11  (内容/ Contents) 発表①  (授業時間外の学習/ Assignments) 発表資料の準備と作成、及び他受講者の発表のレビュー 
(実施回/ Week) 12-15  (内容/ Contents) 発表②  (授業時間外の学習/ Assignments) 発表資料の準備と作成、及び他受講者の発表のレビュー 

※授業に関する連絡は全てe-classを通じて行う。問い合わせは、直接、或いは、e-classを通じて行うこと。 
※授業そのものも全てe-classを通じて配信するが、初回のみZoomを用いてリアルタイムで行うので、カメラを用意して参加すること(マイクもあれば良いが、必須ではない)。その後の授業は、基本はオンデマンドでの配信になる。第7回までの授業は、10月中にアップロードする予定である。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  30%   授業動画の視聴と、発表①、発表②で学生レビューに正しく参加したかをみる。 
レポート  30%   第1回目~第7回目までの授業に関するレポートを提出する。「授業への理解」、及び、「そこから分子分光学に対する理解をどれくらい深められたか」から評価を行う。参考にした資料は必ず明示し、レポートのどの部分に対応するか、分かるようにして引用すること。 
発表  40%   発表を2回(20点×2回=40点)を行う。それぞれで、「発表テーマに沿っているか」、「発表が分かりやすいか(プレゼン技術)」、「充分に専門的で深い内容を含んでいるか」を、総合的に判断して行う。学生からのレビューを参考に、最終的には、教員が点数をつける。 

※上述の点数を足し合わせて、40点以上を合格とする。 
※レポート(締め切り11/11)について。内容は、「授業内容に対する質問と、それに対する自己解答」とする。具体的には、第1回~第7回までの各授業に関して、質問を3個(計21個)まで挙げる(レポート1枚目)。その中から、特に自分の気になった質問(複数可)について調べて、レポート2枚目以降に記述する。グラフや図、表を入れても構わない。レポート枚数は、A4で3~4枚程度を標準とするが、それ以上になっても構わない。なお、レポートは、提出締め切り後、受講生全員に公開される予定である。 
※発表について。発表①(締め切り11/25)のテーマは、「(分光法を用いた)自身の研究内容」とする。自分の研究について、発表(紹介)を行う。分光法を用いている場合は、その部分について、充分に説明を加えること。また、特許に絡む非公開の内容は、発表せず、その旨を発表中に述べること。発表②(締め切り1/6)のテーマは、「これまで使用したことのない分光法を駆使した、自身の研究テーマの深化」とする。授業で学んだことを踏まえ、これまで使ったことがない分光法を用いて、自身の現在の研究を発展させた、新しい研究テーマを提案すること。発表時間は、両テーマとも15分以内とする(ただし、受講者の数が大幅に変わった場合、発表時間も変更する可能性がある)。発表資料をpdf(10 MB以下)にして、e-classを通じてアップロードする。動画は、Webdiskを通して、担当教員にmp4形式で送ること。ただし、100 MBは超えないこととする。発表ツールは問わない。Zoomを使えば、どのような発表ツールでも基本的に発表動画を作成できる。パワーポイントを使うならば、パワーポイントの発表動画録画機能を使うこともできる。 
※学生レビューについて。学生レビューは、各受講者が、全員の発表(発表①、発表②それぞれ)を見て、10点満点で平均が5点±1点になるように評価する。その際、なぜそのような点数になったか理由を必ず記す。なお、発表者からは、誰がレビューしたかは分からないが、レビューワーからの点数とコメントは確認できる。なお、学生がつけた点数を参考にして、最終評価は教員が行う。発表①の締め切りは12/16、発表②の締め切りは1/27とする。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A+ A B+ B C+ C F
17 17.6 11.8 41.2 17.6 5.9 0.0 5.9 0.0 3.4

<参考文献/Reference Book>

Peter Atkins・Julio de Paula 著千原秀明・中村亘男 訳  『アトキンス物理化学(上)第10版』(東京化学同人、2009)ISBN:978-4-8079-0695-6 
 

Peter Atkins・Julio de Paula 著千原秀明・中村亘男 訳  『アトキンス物理化学(下)第10版』(東京化学同人、2009)
 

幸田清一郎、染田清彦、阿波賀邦夫、小谷正博  『大学院講義物理化学I(第2版): 量子化学と分子分光学』(東京化学同人、2013)
 

荒田洋治  『NMRの書』(丸善、2000)
 

アブラガム著、富田和久・田中基之訳  『核の磁性(上)』(吉岡書店、2005)
 

アブラガム著、富田和久・田中基之訳  『核の磁性(下)』(吉岡書店、2005)
 

Malcolm H. Levitt , Spin Dynamics :  Basics of Nuclear Magnetic Resonance .   (Wiley) . 

 

 

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