シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


11640158 

△分子分光学Ⅱ
Molecular Spectroscopy II
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  小寺 政人

<概要/Course Content Summary>

分子分光学Ⅱでは,分子分光学Ⅰで学習した物質と光の相互作用を基礎として,分子の磁気的性質と光との相互作用を利用した分光法について学習する。分子の磁気的性質と光との相互作用を利用した分光法の代表として,核磁気共鳴(NMR)と電子磁気共鳴(ESR)とがある。ここではNMRの原理を学ぶ.特に重要なのは,プロトンや13炭素などの核スピンを持つ核がどのような磁気的環境にあるかを理解し,これに基づいて化学シフトとスピンカップリングを理解する.さらに化学シフト,スピンカップリング,積分値などの理解に基づいて,1H NMRスペクトルの一次解析によるNMRシグナルの帰属を修得する。なお,本科目は「学習・教育目標B化学分野における専門知識の修得(1)専門基礎」に含まれ,分析化学・物理化学・有機化学分野の専門基礎知識を学習することになる。

<到達目標/Goals,Aims>

(1)核磁気モーメントと核磁気共鳴の原理を理解する。 
(2)核磁気共鳴スペクトルの装置および測定について学習する。 
(3)化学シフトの原理を理解する。 
(4)スピンカップリングの原理を理解する。 
(5)実際の1H NMRスペクトルの一次解析を理解する。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) NMRの理論 核スピンと核磁気モーメント  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習復習(講義で紹介する参考文献の関連箇所の熟読1−2時間) 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) NMRの理論 核磁気共鳴の原理  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習復習(講義で紹介する参考文献の関連箇所の熟読1−2時間) 
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) NMRの理論 核磁気共鳴の原理  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習復習(講義で紹介する参考文献の関連箇所の熟読1−2時間) 
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) NMRの理論 ゼーマン分裂,ボルツマン分布  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習復習(講義で紹介する参考文献の関連箇所の熟読1−2時間) 
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) NMRの理論 緩和現象  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習復習(講義で紹介する参考文献の関連箇所の熟読1−2時間) 
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) NMRの装置と測定 高分解能NMRの実際  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習復習(講義で紹介する参考文献の関連箇所の熟読1−2時間) 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) 化学シフト 化学シフトの理論  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習復習(講義で紹介する参考文献の関連箇所の熟読1−2時間) 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) 化学シフト 置換基効果と経験則  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習復習(講義で紹介する参考文献の関連箇所の熟読1−2時間) 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) 化学シフト 置換基効果と経験則  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習復習(講義で紹介する参考文献の関連箇所の熟読1−2時間) 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) 化学シフト 芳香族環電流効果および磁気異方性の効果  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習復習(講義で紹介する参考文献の関連箇所の熟読1−2時間) 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) スピンカップリング  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習復習(講義で紹介する参考文献の関連箇所の熟読1−2時間) 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) スピンカップリング  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習復習(講義で紹介する参考文献の関連箇所の熟読1−2時間) 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) スピンカップリング  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習復習(講義で紹介する参考文献の関連箇所の熟読1−2時間) 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) 1H NMRスペクトルの一次解析  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習復習(講義で紹介する参考文献の関連箇所の熟読1−2時間) 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) 1H NMRスペクトルの一次解析  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習復習(講義で紹介する参考文献の関連箇所の熟読1−2時間) 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

対面形式による授業内評価  70%  講義内容全般にわたっての理解度をみて評価する。 
講義の受講を確認するためのレポート  30%  on line 配信しているビデオ講義を受けること。 
特記事項    到達目標の到達度を上記の点数配分により総合的に評価し,100点満点で評価して,到達目標における基礎的事項を身に付けていると判断できる60点以上を合格(D以上)とする。 

概要で述べた具体的達成目標をどの程度満足しているかを総合的に判断して100点満点で評価する。60点以上を合格とする。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
63 36.5 38.1 19.0 6.3 0.0 0.0 3.0

<参考文献/Reference Book>

  (1993)R. J. Abraham, J. Fisher, P. Loftus著「1Hおよび13C NMR概説」(化学同人),訳本:竹内 敬人訳。 

 

L. M. ハーウッド, T. D. W. クラリッジ著  『有機化合物のスペクトル解析入門 UV, IR, NMR, MS』(化学同人、1999)訳本:岡田 惠次,小嵜 正敏訳 
 

 

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