シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△有機化学演習Ⅱ
Seminar in Organic Chemistry II
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  演習/Seminar

  水谷 義 人見 穣

<概要/Course Content Summary>

有機化学演習Ⅱでは,有機化合物の性質や反応を理解し,自分で反応の経路などを予想できる力を養成するために,問題演習を行う。1年次に有機化学Ⅱを登録したもののみが履修できる。 
有機化合物のなかのアルケンの構造,反応,芳香族の置換反応,カルボニル化合物の反応を中心に,反応の機構も含めて理解することを目的としている。また,有機化合物の構造決定法として重要な核磁気共鳴法,質量分析法,赤外吸収分光法の原理とスペクトルから構造を推定する方法について演習を通して学ぶ。 

<到達目標/Goals,Aims>

より具体的には,次のような項目が達成目標である。 
(1) アルケン,アルキンの合成法,反応,立体化学を理解すること。 
(2) 芳香族求電子置換反応を理解すること。 
(3) カルボニル化合物の反応を理解すること。 
(4) 質量分析法,核磁気共鳴法,赤外分光法などの測定結果から,有機化合物の構造を推定する方法について学ぶ。 
授業は受講生が問題の解答を説明する演習形式で行うので,事前に与えられた問題を解いて予習しておく必要がある。 
なお,本科目は「学習・教育目標 B 化学分野における専門知識の習得(1)専門基礎」に含まれ,有機化学分野の専門基礎知識を学習することになる。また,同時に,「学習・教育目標 A 理工学において基礎となる知識の習得(3)数学および物理学を含む理工学基礎」を含み,理工学基礎的な内容もあわせて学習する。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 演習の進め方の概要の説明 演習問題配布(水谷)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) アルケンとシクロアルケン1(水谷)  (授業時間外の学習/ Assignments) あらかじめ配布された問題を解いておく 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) アルケンとシクロアルケン2(水谷)  (授業時間外の学習/ Assignments) あらかじめ配布された問題を解いておく 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) アルケンとシクロアルケン3(水谷)  (授業時間外の学習/ Assignments) あらかじめ配布された問題を解いておく 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) アルキン1(水谷)  (授業時間外の学習/ Assignments) あらかじめ配布された問題を解いておく 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) アルキン2(水谷)  (授業時間外の学習/ Assignments) あらかじめ配布された問題を解いておく 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) アルデヒドとケトン(水谷)  (授業時間外の学習/ Assignments) あらかじめ配布された問題を解いておく 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) カルボン酸(水谷)  (授業時間外の学習/ Assignments) あらかじめ配布された問題を解いておく 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ベンゼンおよびベンゼン誘導体(水谷)  (授業時間外の学習/ Assignments) あらかじめ配布された問題を解いておく 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 共役ジエン(水谷)  (授業時間外の学習/ Assignments) あらかじめ配布された問題を解いておく 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 有機化合物のスペクトルによる同定法(MS,IR,NMR)の解説  演習問題の配布(人見)  (授業時間外の学習/ Assignments) 測定原理について予習する。授業終了後,測定原理について復習する。  
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 有機化合物のスペクトルによる同定(総合問題1)(人見)  (授業時間外の学習/ Assignments) 測定原理および同定法について予習する。授業終了後,同定法について復習する。  
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 有機化合物のスペクトルによる同定(総合問題2)(人見)   (授業時間外の学習/ Assignments) 測定原理および同定法について予習する。授業終了後,同定法について復習する。  
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 有機化合物のスペクトルによる同定(総合問題3)(人見)   (授業時間外の学習/ Assignments) 測定原理および同定法について予習する。授業終了後,同定法について復習する。  
(実施回/ Week) 15.  (内容/ Contents) 有機化合物のスペクトルによる同定(総合問題4)(人見)   (授業時間外の学習/ Assignments) 測定原理および同定法について予習する。授業終了後,同定法について復習する。  

第1~10回(水谷) 
第11~15回(人見)

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

期末評価  60%  有機化学の問題の論理的な解答とスペクトルに基づく構造解析ができるか 
授業中の問題解答  40%  問題解決に至る考え方が適切かどうか 

概要で述べた具体的達成目標をどの程度満足しているかを,上記の方法で総合的に判断し,100点満点で評価して,60点以上(D以上)を合格とする。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
86 4.7 25.6 43.0 16.3 10.5 0.0 2.0

<テキスト/Textbook>

ボルハルト・ショアー  『現代有機化学 上・下』第8版  (化学同人、2019年) ISBN:9784759820294 

 

加納航冶  『基本有機化学』 (三共出版、2009)

 

シルバーシュタイン (著), David J. Kiemle (著), Francis X. Webster (著), Robert M. Silverstein (原著), 荒木 峻 (翻訳), 山本 修 (翻訳), 益子 洋一郎 (翻訳), 鎌田 利紘 (翻訳)   『有機化合物のスペクトルによる同定法―MS,IR,NMRの併用 』第7版  (東京化学同人、2006) ISBN:978-4807906338 

 

 

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