シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


11630025-001 

△機械製図学-1
Advanced Mechanical Drawing-1
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  実習/Practical training

田中 達也 大見 康生 関野 恭平 越智 昭夫
浅川 知行 大蔵 健治 乾 粋子

<概要/Course Content Summary>

本講義ではJIS規格に基づく機械製図法の基本を習得し,機械設計ならびに部品製作に必要な図面を正しく作成する能力を養うとともに,機械部品同士の相互関連性,構造および機能を十分に理解することを目標とする.具体的には,油圧システム(油圧シリンダと油圧ポンプからなるシステム)を対象課題とし,それらのスケッチと製図を通して,以下の到達目標欄に掲げた項目の習得を目指す.

<到達目標/Goals,Aims>

(1)機械部品のスケッチを通して,測定器具および工具の使い方を習得する。また,装置内における部品の構造および機能を十分に理解する. 
(2)部品図および組立図を書くことにより,それぞれの図面の意味を理解する. 
(3)寸法,寸法公差,表面性状の書き方,また,ボルト,ナットなど規格部品の略記法など,「製図学」で学んだ機械製図法の基礎を再確認する. 
(4)幾何公差,溶接記号について学び,課題を通してその書き方を習得する. 
(5)装置の分解・組立作業を通して,実際の機械がさまざまな機能を持つ多部品から構成されていることを知り,機械設計のイメージと応用力を養う.

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) 科目の導入および油圧システムと油圧シリンダの仕組みに関する講演と現物確認:油圧システム全般と本科目の対象課題である油圧シリンダの構造について学ぶと共に現物を確認する.  (授業時間外の学習/ Assignments) 次週の基礎試験に向けて,製図学を復習する 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 基礎学力確認および課題①〔油圧シリンダ〕のスケッチと製図(1):製図学全般に関する基礎学力確認を行う.また,スケッチの方法についてもより深く学び,油圧シリンダの分解・スケッチに取り掛かる.  (授業時間外の学習/ Assignments) 幾何公差の予習 
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) 課題①〔油圧シリンダ〕のスケッチと製図(2):前週に引き続いて油圧シリンダのスケッチを行う.スケッチ完了後,組立図・部品図の作成に取り掛かる.  (授業時間外の学習/ Assignments) 各自図面を進める 
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 課題①〔油圧シリンダ〕のスケッチと製図(3):前週に引き続いて油圧シリンダの組立図・部品図の作成を行う.  (授業時間外の学習/ Assignments) 各自図面を進める 
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) 幾何公差の説明および課題①〔油圧シリンダ〕のスケッチと製図(4):新しく幾何公差の表し方について学ぶとともに,油圧シリンダの組立図・部品図を完成させ,検図を受け,指摘箇所を修正する.  (授業時間外の学習/ Assignments) 各自図面を進める 
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 課題①〔油圧シリンダ〕のスケッチと製図(5):油圧シリンダの組立図・部品図を完成させ,検図を受ける.完成図面は第8回の講義開始時に提出する.  (授業時間外の学習/ Assignments) 各自図面を進める 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) 【実習】  
・工場見学(学外実習) :レポートを作成し,次回講義開始時に提出する. 
(授業時間外の学習/ Assignments) 見学企業の情報収集 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) 溶接記号の説明および課題②〔油圧ユニット〕のスケッチと製図(1):新しく溶接記号の表し方について学ぶとともに,油圧ユニットを分解・組立し,その構造を理解する.また,各種工具を用いて部品のスケッチを行う.  (授業時間外の学習/ Assignments) 溶接記号の予習 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) 課題②〔油圧ユニット〕のスケッチと製図(2):前週に引き続いて油圧ユニットのスケッチを行う.  (授業時間外の学習/ Assignments) 各自図面を進める 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) 課題②〔油圧ユニット〕のスケッチと製図(3):前週に引き続いて油圧ユニットのスケッチを行う.スケッチ完了後,組立図・部品図を作成する.  (授業時間外の学習/ Assignments) 各自図面を進める 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) 課題②〔油圧ユニット〕のスケッチと製図(4):油圧ユニットの組立図・部品図を作成する.  (授業時間外の学習/ Assignments) 各自図面を進める 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) 課題②〔油圧ユニット〕のスケッチと製図(5):前週に引き続いて油圧ユニットの製図を行い,組立図部品図を完成させ,検図を受け,指摘箇所を修正する.  (授業時間外の学習/ Assignments) 各自図面を進める 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) 課題②〔油圧ユニット〕のスケッチと製図(6):油圧ユニットの組立図・部品図を完成させ,検図を受ける.完成図面は第15回の講義開始時に提出する.  (授業時間外の学習/ Assignments) 各自図面を進める 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) 油空圧回路設計実習:油空圧回路の考え方,設計方法,回路図の書き方に関して学ぶ.また,空気圧アクチュエータキットを用いて,空圧回路の実習を行う. (班に応じて,第10回~第14回目のいずれかに配置.)  (授業時間外の学習/ Assignments) 各自図面を進める 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) 課題②〔油圧ユニット〕のスケッチと製図(7):提出図面に修正があれば,修正して再提出する.  (授業時間外の学習/ Assignments) 総まとめを行う 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,理解度,グループ作業の態度等)  20%  学生との個別ディスカッションによる理解度の判定とグループ作業態度等により評価する. 
基礎試験の結果および製図課題の完成度  80%  基礎試験の結果および製図課題の提出作品により評価する. 

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
55 25.5 30.9 36.4 7.3 0.0 0.0 2.7

<テキスト/Textbook>

藤本 元・御牧 拓郎編  『初心者のための機械製図』第3版  (森北出版、2013) ISBN:978-4-627-66433-3 

 

 

 

<参考文献/Reference Book>

藤本 元・御牧 拓郎・植松 育三・高谷 芳明 著  『図面のポイントがわかる 実践!機械製図』第2版 (森北出版、2011年)ISBN:978-4-627-66632-1 
 

 

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