シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


11630009-001 

△製図学-1
Mechanical Drawing-1
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe 

岸 泰生 大見 康生 関野 恭平 越智 昭夫
清川 豊 稲岡 恭二 浅川 知行 大蔵 健治

<概要/Course Content Summary>

製図とは,作りたい「物」のイメージを具体化して「図面」にする作業である。加工者は「図面」をもとに機械部品を製作して組立て,検査担当者は「図面」にしたがって部品をチェックし,販売者は「図面」をもとにカタログを作り,購買者は「図面」とカタログを見て購入するか否かを判断する。したがって,機械エンジニアにとって「図面」は情報伝達手段そのものであり,JIS(日本工業規格)のB001機械製図の規格に基づいて正確に作成されなければならない。本科目では,機械図面の読み方,描き方を初歩から学び,製図学の基礎を習得することを目的とする。なお,本科目は,メーカー等の設計開発・製造の第一線で活躍経験のある教員が,図面製作の経験を踏まえ,機械製図の基礎事項と書き方を教授する。

<到達目標/Goals,Aims>

JIS製図規格の初歩を習得し,初歩段階の図面が描けかつ理解できるようにする。製図学を完璧に理解すれば,次年度の機械製図学の単位取得が容易になる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) 製図学の基礎:機械工学における製図の重要性を知るとともに,製図規格に見合った線と文字の書き方を習得する。  (授業時間外の学習/ Assignments) 第1回の宿題(次回の提出課題)を通して復習を行う。 
テキストを用い,次回の該当箇所の予習を行う。 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 第三角法(基礎)と等角法およびその課題演習:三次元の「物」を二次元の図で表現する方法を習得する。  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストによる予習と復習を行う。宿題および返却された課題の修正を行う。 
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) 第三角法(応用),補助投影図,局部投影図,回転投影図およびその課題演習:中心線の描き方,投影図の選び方,補助投影図などの書き方を習得する。  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストによる予習と復習を行う。宿題および返却された課題の修正を行う。 
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 断面図,片側断面図,部分断面図およびその課題演習:断面図の書き方を習得する。  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストによる予習と復習を行う。宿題および返却された課題の修正を行う。 
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) 寸法の入れ方およびその課題演習:寸法の種類と記入法について習得する。直列寸法記入法,並列寸法記入法,振り分け寸法記入法,テーパ記入法などについて習得する。ブロックについて演習する。  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストによる予習と復習を行う。宿題および返却された課題の修正を行う。 
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 基準寸法と機能寸法およびその課題演習:基準寸法や片矢寸法,機能寸法など寸法記入法のまとめを行う。ハンドルについて演習する。  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストによる予習と復習を行う。宿題および返却された課題の修正を行う。 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) サイズ公差,はめあいおよびその課題演習:公差とはめあいについて,実際の計算を通して理解する。またそれらの書き方を習得する。キー溝の寸法の与え方と記入法についても習得する。  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストによる予習と復習を行う。宿題および返却された課題の修正を行う。 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) ねじとボルトの製図およびその課題演習:ねじとボルトの略画法を学ぶ。  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストによる予習と復習を行う。返却された課題の修正を行う。 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) 機械要素,回転軸のスケッチと製図およびその課題演習:回転軸をスケッチし,その製図を行う。  (授業時間外の学習/ Assignments) スケッチした結果をまとめる。返却された課題の修正を行う。 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) バイスのスケッチと製図(1):多部品からなるバイスのスケッチを行う。  (授業時間外の学習/ Assignments) スケッチした結果をまとめる。返却された課題の修正を行う。 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) バイスのスケッチと製図(2):多部品からなるバイスのスケッチとその部品図作成を行う。幾何公差と表面性状の意味と書き方を習得する。  (授業時間外の学習/ Assignments) スケッチした結果をまとめる。返却された課題の修正を行う。 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) バイスのスケッチと製図(3):バイス部品図の検図を受け,組立図作成に取り掛かる。  (授業時間外の学習/ Assignments) 検図結果を受けて課題の修正を行う。これまでの全ての課題の整理を行う。 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) バイスのスケッチと製図(4):組立図を完成して検図を受ける。  (授業時間外の学習/ Assignments) 検図結果を受けて課題の修正を行う。これまでの全ての課題の整理を行う。 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) バイスのスケッチと製図(5):検図において指摘された事柄を全て修正し,組立図と部品図の最終検図を受ける。再提出課題を全て修正する。  (授業時間外の学習/ Assignments) 最終検図の復習を行う。 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) 製図学まとめ:バイス関連図面の提出および再提出課題の修正分の検図を受けて提出する。  (授業時間外の学習/ Assignments) 総まとめを行う。 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

与えられた課題の成果  100%  各課題が製図規格通りに作成されているか否か 

再提出された総ての課題を総合評価して成績を出す。遅刻総時間数に応じて成績を減点する。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
57 12.3 43.9 28.1 15.8 0.0 0.0 2.5

<テキスト/Textbook>

藤本 元・御牧 拓郎編  『初心者のための機械製図』第4版  (森北出版、2019) ISBN:978-4-627-66434-0  同志社大学元製図担当者による著作:最新の製図規格に準拠しており,また実際に即した図面の作成に寄与する内容である。 

 

 

 

<参考文献/Reference Book>

藤本,御牧,植松,髙谷  『実践!図面のポイントがわかる機械製図』第2版 (森北出版、2011)ISBN:978-4-627-66632-0 本科目の教科書の上級版として同一の著者によって作成され,その内容は受講者が将来中堅の機械設計者になった時に十分以上に役立つ。 
 

<備考/Remarks>

(1)毎週,講義は午前9:00丁度に開始される。講義後にその講義内容に応じた課題の製図を行い,授業時間内に提出しなくてはならない。従って,遅刻するとその日の課題提出は不可能となる。 
(2)課題・宿題は提出後に担当教員がチェックし,その後返却される。受講者はチェックされた箇所を修正して再提出すること。 
(3)欠席すると単位取得は事実上不可能となる。 
(4)総ての課題に関して担当教員から受領印を受け取った場合にのみ,成績評価が行われる。 

 

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