シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


11620312 

△教科教育法B(工業)
Methods in Teaching Industry B
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  牛田 和彦

<概要/Course Content Summary>

これからの工業教育の実践者としての基礎的な資質をいっそう高めて,さらに社会との関わりを持った豊かなものに深化させていく。優れた工業教育の担い手であると同時に,有用な社会人としての力を身につけるようにする。授業は,毎回の講義とともに事前レポート,討論や授業方法のトレーニングを中心とし,工業科教員として真に役立つ能力を養うようにする。

<到達目標/Goals,Aims>

1,優れた工業科教員として,授業づくり,学級づくり,学校づくりができるようになる。 
2,高校の工業科に共通の教科指導,教科外指導,進路指導に一定の道筋をつけられるようになる。 
3,工業科目の指導案を作成し,より優れた模擬授業ができるようになる。 
4,社会と結びついた課題の考察ができ,それを切り開く展望を把握できるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) 工業教育と関連法 
産業教育振興法,日本国憲法,教育基本法,学校教育法,学習指導要領について,工業教育の観点から考察する。 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:春期授業の復習をし,教科教育の概要・自分の考えを要点板書しながらの発表ができるように,まとめておく。 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 工業教育と産業の接点(1) 
商品開発の一端を紹介して,産業界における人の資質と工業教育について考察する。 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:工業産業界に必要とされる人の資質について考察し,板書発表ができるように,まとめておく。 
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) 工業教育と産業の接点(2)  
生産現場における技能の例を紹介し,工業教育における実技ついて考察する。  
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:技能を身につけるには,どのようにすべきかを,板書発表ができるように,まとめておく。  
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 工業高校での教科指導  
教科指導における「教えること」の本質を考察し,その方法論を考察する。  
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:生徒の立場に立って指導方法を考え,まとめておく。  
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) 情報機器と教材研究  
手作り教材と情報機器を用いた教材について考察する。 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:手作り教材と情報教材のメリット・デメリットついて考え,まとめておく。 
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 学習指導案の作成と工業関係科目  
工業関係科目の学習指導案作成の要点を討論し,各自の学習指導案を作成する。 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:春期の授業を踏まえて,学習指導案の素案を複数考えておく。 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) 模擬授業の実践(1)  
模擬授業を経験して,工業科の授業についての実務能力を身につける。各々の学習指導案が適切かどうかに焦点をあてる。 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:模擬授業に備えて練習しておく。 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) 模擬授業の実践(2)  
各自の模擬授業から,さらにどのような工夫が必要かについて考察する。 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:他の発表者から学んだことをまとめておく。 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) 模擬授業の実践(3)  
模擬授業の発表を通して,授業計画および工業教育の評価全般について考察する。 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:授業計画全体の構築について考え,まとめておく。 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) 工業教育の実践(1) 
工業高校でのホームルーム指導について考察する。 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:自らの経験を踏まえ,ホームルーム指導の考えをまとめておく。 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) 工業教育の実践(2)  
クラブ指導,学校行事指導,学校行事の企画・運営について考察する。 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:自らの経験を踏まえ,クラブ指導・学校行事指導の考えをまとめておく。 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) 工業教育の実践(3)  
工業科教師としての校務運営および学校づくりについて考察する。  
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:校務運営について調査し,まとめておく。 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) 工業教育の実践(4) 
生活指導,職業指導および進路指導全般について,考察する。 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:自らの経験を踏まえ,生活指導の考えをまとめておく。 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) 工業教育の実践づくりの視点  
労働観,職業観の育成について考察する。 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:自らの労働観,職業観について考え,まとめておく。 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) まとめの講義と総括(学期の成果と課題の確認)   (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:本講義で得たことをまとめておく。  

課題の進捗状況によって,多少の入れ替えがあり得る。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(発表,課題作業の成果等)  30%  授業に積極的に参加し,自分の発想をもてているか 
小レポート  20%  課題が的確に把握できているか 
まとめのレポート  30%  総合的にまとめができているか 
研究課題の発表  20%  与えられた課題を工夫して発表できているか 

的確な課題の把握と表現力

<テキスト/Textbook>

プリントを配布する。

<参考文献/Reference Book>

文部科学省  『高等学校学習指導要領解説 工業』(平成30年7月)全体が詳細に網羅されているので,学習しやすい。 
 

その都度,授業で内容に即して紹介していきます。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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