シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


11615028 

△情報システム要素技術
Elemental Technology of Information Systems
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  片桐 滋

<概要/Course Content Summary>

 情報システムの基本要素であるマルチメディア信号処理技術の基礎を学ぶ。システムを用いる人間の感覚特性,アナログ信号の特性とそれを扱う基本技術,コンパクトディスクを例とするディジタル信号の表現方法,フィルタリング,伝送システム,MPEGや携帯電話符号化方式で活躍する信号適応技術などの基礎の修得を目指す。特にフーリエ変換を中心とする時間-周波数領域における信号表現法やアナログ-ディジタル変換に必須のアナログ信号の標本化については,そのプログラム実装法の習得まで含む深い理解の獲得を追及する。 
 メディア信号処理技術の研究開発に関する企業勤務経験を有する教員が,マルチメディア信号処理技術を概説する.

<到達目標/Goals,Aims>

・受講者は,各技術に関して,選択肢から回答するような単純な理解ではなく,自らの言葉で説明できるようになることが求められる。 
・受講者は,フーリエ変換とその関連技術に関して,プログラム実装ができるようになることが求められる。 
・受講者は,各技術に関して,単に知識として記憶するのではなく,その成立の背景を説明できるようになることが求められる。 
・本科目は,覚えなくてはならない技術項目が多い。その記憶と理解のためには,教科書の予習復習は必須である。受講者は,毎回の予復習を欠かさない継続的な勉学態度を持つことが求められる。 
・本科目では,指定教科書に加えて英文の技術解説記事の精読を課す。受講者は,マルチメディア処理技術関連の初級レベルの英文技術資料が理解できるようになることが求められる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) マルチメディアシステムにかかわる基本的事項  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の予復習(1.5時間程度) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) フーリエ変換と周波数表現  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の予復習・フーリエ変換のプログラミング練習(2間程度) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 標本化定理  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の予復習(1.5時間程度) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 音声と音楽,聴覚と視覚  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の予復習(1.5時間程度) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 音響信号のアナログ伝送とラジオおよび電話  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の予復習(1.5時間程度) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 動画像のアナログ伝送とテレビジョン  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の予復習(1.5時間程度) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 音響信号のアナログ記録とカセットテープシステム  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の予復習(1.5時間程度) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 動画像のアナログ記録とビデオカセットテープシステム  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の予復習(1.5時間程度) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 音声,音響信号のディジタル化とコンパクトディスク  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の予復習(1.5時間程度) 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 音声信号のPCM伝送  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の予復習(1.5時間程度) 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) PCMを基礎とした種々のディジタル化方式  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の予復習(1.5時間程度) 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) ディジタル信号処理応用の基本とPHS方式  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の予復習(1.5時間程度) 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) MPEGオーディオ方式と携帯電話方式  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の予復習(1.5時間程度) 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 画像のディジタル記録と伝送方式  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の予復習(1.5時間程度) 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 総括  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の予復習(1.5時間程度) 

受講者と相談の上,理解状況等を勘案して,授業計画を変更する可能性あり。プログラミングの実施が求められる。学習内容にメディア信号知覚(視覚および聴覚)が含まれる。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

予習のまとめを報告する宿題と授業中の発表  50%  宿題における問として課す予習の要点を整理・報告することで,自らの理解の確認と深化を目指す.宿題提出の回数は,概ね2週に1度程度とする. 
レポート  50%  1,2回のレポート提出を課す.講義内容の理解を確かめると共に,その習得を確認する.また,ノートを的確にとり,自らのことばで説明できるようなレベルまで理解を深めること. 

特にフーリエ変換や周波数領域の表現に関しては,具体的な計算方法を正確に理解し,プログラム実装ができるようになること.また,他の各事項については,単に定義等を記憶するのではなく,その誕生の背景や効果を自らのことばで説明できるようになること.

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
98 49.0 34.7 7.1 2.0 7.1 0.0 3.2

<テキスト/Textbook>

大賀 寿郎  『マルチメディアシステム工学-音響と画像の実用システムから技術を知る-』初版  (コロナ社、2004年) ISBN:978-4-339-00768-8 

 

<備考/Remarks>

英文技術資料や補足資料はe-class等を経由して配布する。 
授業時間外に担当教員に連絡する手段は,居室への来訪,e-classあるいはe-mailである。なお来訪に際しては,事前にe-mailを用いて連絡することが望ましい。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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