シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


11502007 

△スポーツ栄養学
Sports Nutrition
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  海老根 直之

<概要/Course Content Summary>

 スポーツ栄養学では,競技力の向上を目的としたスポーツ選手の栄養素摂取や栄養管理の基本を学修する.さらに,社会的関心の高まりに応じ,非鍛錬者においての健康と体力の保持・増進について,健康づくりのための運動と栄養の関連性についても関連づけて講義を行う.具体的な内容としては,身体活動量とエネルギー必要量について,身体組成について,体づくり・スタミナづくりのための食事法,水分やサプリメントの摂取法およびトレーニングの期分けや目的に応じた食事法などについて,最新の生理・生化・体力学的知見にまで踏み込んで学修する.また,食事調査と身体活動量調査については実状の調査を通じて実践的に学修する. 
 スポーツ栄養学の効率的な学修には,必然的に栄養学の一般的な知識が要求される.このため,受講に当たっては栄養学の講義を受講済みであることが望ましい.未履修の者にあっては,十分な予習と復習が求められることになるので,履修に当たっては十分留意すること.

<到達目標/Goals,Aims>

1)スポーツ活動ならびに運動と栄養素との関わりについて理解できる 
2)スポーツ選手が栄養学的知見に根ざした体調管理や競技力向上を図るうえで不可欠な栄養摂取や栄養管理の基礎が理解できる 
3)生活習慣病の予防や改善における栄養と運動の役割について,健康運動指導が実践可能な知識が身につく 
4)スポーツならびに運動と栄養学との関連トピックについて積極的に情報収集し自学する態度が身につく

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) イントロダクション―基礎― 
 スポーツと栄養,健康と栄養,五大栄養素,エネルギー供給機構 
(授業時間外の学習/ Assignments)  教授内容について復習するとともに,次回の講義資料にあらかじめ目を通しておく(1時間) 
 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) イントロダクション―展開― 
 競技タイプ,トレーニングの期分けと栄養計画,トレーニングと基本的な栄養素,糖質・脂質・たんぱく質とトレーニング,アスリートの栄養摂取と食生活 
 
(授業時間外の学習/ Assignments)  教授内容について復習するとともに,次回の講義資料にあらかじめ目を通しておく(1時間) 
 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 体格と身体組成  (授業時間外の学習/ Assignments)  教授内容について復習するとともに,次回の講義資料にあらかじめ目を通しておく(1時間) 
 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 身体(筋肉)づくり 
 筋肉づくりとたんぱく質摂取の関連,トレーニングと栄養素摂取の最適化 
(授業時間外の学習/ Assignments)  教授内容について復習するとともに,次回の講義資料にあらかじめ目を通しておく(1時間) 
 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) エネルギー代謝と身体活動量 
 基礎代謝量,身体活動レベル,エネルギー必要量,身体活動量評価法 
(授業時間外の学習/ Assignments)  教授内容について復習するとともに,次回の講義資料にあらかじめ目を通しておく(1時間) 
 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ウエイトコントロール 
 エネルギーバランスと増量・減量,効果的な体重管理法,ヨーヨー現象(リバウンド) 
(授業時間外の学習/ Assignments)  教授内容について復習するとともに,次回の講義資料にあらかじめ目を通しておく(1時間) 
 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 疲労の回復とスタミナづくり 
 効果的な成分と方法,グリコーゲン・ローディング,ビタミン(補酵素作用と抗酸化作用) 
(授業時間外の学習/ Assignments)  教授内容について復習するとともに,次回の講義資料にあらかじめ目を通しておく(1時間) 
 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 運動中の水分補給と栄養摂取1 
 水分補給,ミネラル摂取,体液,体温 
(授業時間外の学習/ Assignments)  教授内容について復習するとともに,次回の講義資料にあらかじめ目を通しておく(1時間) 
 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 運動中の水分補給と栄養摂取2 
 実践方法,液性栄養の利点 
(授業時間外の学習/ Assignments)  教授内容について復習するとともに,次回の講義資料にあらかじめ目を通しておく(1時間) 
 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) アスリートにおける栄養障害 
 ビタミン摂取とコンディション,疲労回復,月経障害,摂食障害,骨粗鬆症 
(授業時間外の学習/ Assignments)  教授内容について復習するとともに,次回の講義資料にあらかじめ目を通しておく(1時間) 
 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 貧血症の予防 
 貧血と持久力の関連,運動性貧血,予防策と効果的な成分 
(授業時間外の学習/ Assignments)  教授内容について復習するとともに,次回の講義資料にあらかじめ目を通しておく(1時間) 
 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) サプリメントと特殊成分 
 サプリメント,特定保健用食品,エルゴジェニックエイド 
(授業時間外の学習/ Assignments)  教授内容について復習するとともに,次回の講義資料にあらかじめ目を通しておく(1時間) 
 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) トップアスリートの栄養計画とライフスタイル 
 実例に学ぶトップアスリートの栄養管理と食事内容,トレーニング期や試合前後の食事構成例,外食・コンビニ利用時の工夫 
(授業時間外の学習/ Assignments)  教授内容について復習するとともに,次回の講義資料にあらかじめ目を通しておく(1時間) 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) アスリートの栄養アセスメント  (授業時間外の学習/ Assignments)  教授内容について復習するとともに,次回の講義資料にあらかじめ目を通しておく(1時間) 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 総括  (授業時間外の学習/ Assignments)  教授内容について復習を行う(1時間) 

特記事項: 
 受動的な受講のみでは知識が定着しないので,適切な予習と復習が求められる.講義を通じて適宜復習課題と展開課題を提示し,その達成度合いと定着度合いを試験で問う. 
 受講者数または受講者の興味・関心や理解度に応じて授業形態および内容を変更する場合がある.

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  30%   講義出席による日常点(2点×15回).毎回提出するコメントカードにより評価する.早退者は1点とする.コメントカードには適切な分量の記述が求められ,出席により自動的に2点が付与されるわけではない. 
授業内レポート  30%   講義内容に関連したポスター形式のレポートを作成し,クラス内で閲覧,討論する. 
期末レポート  40%   講義がなされたスポーツ栄養学および栄養学に関する包括的内容のレポート課題を通じて,知識の習熟度を評価する. 

特記事項: 
 上記の評価に加え,授業への積極的な取り組みを加点し,消極的な態度は減点する. 
特別な事情がなく欠席回数が4回に至る者(早退は0.5回の出席とする)ならびにレポート未提出者については,授業態度が不良で学修が成立しないと判断されるため,F評価とすることで再受講の機会を与える.

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
148 32.4 10.1 13.5 13.5 30.4 0.0 2.0

<テキスト/Textbook>

公益財団法人 日本スポーツ協会  『公認スポーツ指導者養成テキスト 共通科目Ⅰ-第5章 スポーツと栄養-』 (公益財団法人日本スポーツ協会、2007)

 

公益財団法人 日本スポーツ協会  『公認スポーツ指導者養成テキスト 共通科目Ⅲ-第2章 アスリートの栄養・食事-』 (公益財団法人日本スポーツ協会、2007)

 

*適宜,テキストを補完する印刷物を教室にて配布,ならびに視聴覚教材も利用する.

<参考文献/Reference Book>

下村吉治  『スポーツと健康の栄養学-第3版』(ナップ、2011年)
 

小林修平(編集)  『アスリートのための栄養・食事ガイド』第3版 (第一出版、2014)
 

<備考/Remarks>

 授業の進め方:時間割の時間帯(月曜日4講時)にZoomによる授業を行います(詳細はDUETで通知).この様子を録画し,後にオンデマンド教材として視聴できるようにします.Zoomでのライブ参加,オンデマンド参加,いずれの場合にも授業後に提出されるコメントを出席管理ならびに平常点の評価に活用します.各自の都合に合う方法で授業を視聴して下さい. 
 Zoomで行うライブの授業であれば,質問を含めたやりとりが可能となりますので,環境が整う学生は選択肢として下さい.受講生から意見を聴取したり,ディスカッションを行う場合もあります.顔出しはせず,音声のみで参加してもらうことを考えています. 
 また授業で利用する印刷資料については,DUETを通じて配布します. 
 新型コロナの影響下での授業実施となります.やむなく授業形態を変更せざるをえない場合もあるかも知れませんので,了承の上履修して下さい. 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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