シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△ニューロサイエンス入門2
Introduction to Neuroscience 2
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

御園生 裕明 眞部 寛之 廣川 純也 髙橋 晋
増田 明

<概要/Course Content Summary>

脳のはたらきは心のはたらきであり,その仕組みを明らかにすることは自然科学と人文社会科学の双方にとって最重要な課題です。「ニューロサイエンス入門2」では,大学院脳科学研究科で実際に脳の研究をしている教員5人がオムニバス形式で,各々の研究分野の基礎知識から最先端の研究成果まで概説します。講義では,ニューロサイエンス(神経科学)の中でも特にシステム神経科学と呼ばれる領域を中心とし,心や行動に関わる神経回路の構造や活動を対象とします。既履修や同時履修が望ましい科目は特にありません。理系・文系に関わらず学習が可能です。

<到達目標/Goals,Aims>

1.脳科学の基礎と,特にシステム神経科学について正しく理解できるようになる。 
2.神経回路の構造と機能に関する基本用語を理解できるようになる。 
3.脳科学の実験方法とデータの見方がわかるようになる。 
4.最新の研究成果を理解することで,脳に関する誤った定説や迷信を看破できるようになる。 
5.脳と心の関係について正しく理解できるようになる。  

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 本講義の目的と概要  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:授業で配布した資料を再度熟読し,不明な箇所や紹介した参考文献を調べる(4時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 神経系の基本的構造 御園生裕明  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 神経系の基本的な機能 御園生裕明  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 感覚系1 眞部寛之  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 感覚系2 眞部寛之  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 記憶・学習1 高橋晋  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 記憶・学習2 高橋晋  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 記憶・学習3 高橋晋  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 本能行動と視床下部 増田明  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 社会性脳科学1 増田明  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 社会性脳科学2 増田明  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 意思決定1 廣川純也  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 意思決定2 廣川純也  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 神経系の疾患 御園生裕明  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) まとめ 御園生裕明  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

期末試験  80%  筆記試験により,講義内容の理解度を評価します。全て論述式であり,設問を選択することができます。 
期末レポート試験  20%  レポート試験により,講義内容に対する積極的な問題意識の有無を評価します。提出時期は期末試験の前後にする予定です。 

期末試験では,講義内容をどこまで正確に理解しているか,また重要な部分をどこまで把握しているかを主な評価ポイントとします。期末レポート試験では,講義内容からどのような問題意識を形成しているかを主な評価ポイントとします。期末試験・期末レポートを合わせ講評でフィードバックします。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
101 10.9 21.8 21.8 17.8 27.7 0.0 1.7

<参考文献/Reference Book>

佐藤・他(訳)  『ピネル バイオサイコロジー -脳-心と行動の神経科学-』(西村書店、2005)世界的に広く使われている神経科学の入門用教科書の翻訳である。脳と心に関する広範な解説と豊富なイラスト・写真があり,初心者に最適である。 
 

養老孟司(監訳)  『ブレインブック-みえる脳-』(南江堂、2012)こちらも世界で広く読まれている脳の解説書である。イラストと写真が中心で気軽に読むことができる。 
 

櫻井芳雄  『脳と機械をつないでみたら-BMIから見えてきた-』(岩波書店、2013)脳の情報表現とその抽出に関する解説書である。神経科学全体の目標や問題点についても解説している。 
 

開一夫・長谷川寿一(編)  『ソーシャルブレインズ-自己と他者を認知する脳-』(東京大学出版会、2009)自己と他者の認識を中心とした社会的コミュニケーションに関わる脳の働きについて解説している。 
 

上記の参考文献については,可能な範囲でかまいませんので,講義開始前に読んでおくことが望ましいです。あるいは講義と並行して読んでも十分役に立つはずです。

<参照URL/URL>

同志社大学脳科学研究科 
講義を担当する教員が属する脳科学研究科を紹介するサイトです。 

<備考/Remarks>

脳に関する予備知識は必要なく,生物学を学んだ経験も必ずしも必要ではありません。脳と心について強い興味と問題意識を持つ学生全てを対象とします。上記の参考図書を積極的に活用することを望みます。講義中や講義後の質問も歓迎します。 
授業では実験データ等を記載したスライドを多用し,それをプリントアウトした資料も配布します。そのため,時には細かい文字や数字の判読が必要になることもあります。判読が難しい場合は授業後に質問してください。また映像資料も随時用います。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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