シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


11433012 

△システム生物科学
Systems Biology
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  野口 範子 渡辺 亮

<概要/Course Content Summary>

ヒトゲノムの塩基配列が解読された結果,タンパク質をコードしているのはゲノム全体の2%以下であることがわかった。他の大半の配列は遺伝子発現の調節をする部分で,ある遺伝子からできたタンパク質が他の遺伝子を活性化あるいは抑制するという,複雑なネットワークを形成している。このような複雑な制御系を知るためには,DNA,RNA,タンパク質そして脂質といった要素と,それらの相互関連を系統的に学ぶことが必要となる。本講義では,遺伝子発現,タンパク質,代謝産物の網羅的解析により動脈硬化,がん,薬物副作用のメカニズムの解明に至る具体的な方法とプロセスについて学ぶ。板書とスライド両方使用して,随所で質問をすることにより双方向授業を目指している。前列に着席することにより障害による不利益がないよう配慮する。講義に使用する教材(スライド,論文など)は前もってe-classにアップする。

<到達目標/Goals,Aims>

複雑なネットワークを形成して維持される細胞の機能を,システムとして捉え,多数解析データからそれらの関係性を導き出し,作業仮説をたてて,それを実証していくという,システム生物学的考え方ができるようになる

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 分子生物学からシステム生物科学へ(野口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間・復習2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 細胞機能を支える3つのシステム(野口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間・復習2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 細胞の酸化ストレス4(ゲストスピーカー高部)microRNA  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間・復習2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 細胞の酸化ストレス3(渡辺)iPS細胞  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間・復習2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) トランスクリプトーム;動脈硬化の発症メカニズム解明を目指すRNAの網羅的解析-1(野口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間・復習2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) トランスクリプトーム;動脈硬化の発症メカニズム解明を目指すRNAの網羅的解析-2(野口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間・復習2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) トランスクリプトーム;動脈硬化の発症メカニズム解明を目指すRNAの網羅的解析-3(野口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間・復習2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) プロテオミクス;タンパク質の網羅的解析(野口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間・復習2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) プロテオミクス;血漿タンパク質の網羅的解析の問題点 
(野口) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間・復習2時間 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) プロテオミクス;がんの早期発見を目指す血漿タンパク質の網羅的解析の実際 
(野口) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間・復習2時間 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) メタボロミクス:低分子代謝産物の網羅的解析-1(野口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間・復習2時間 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) メタボロミクス:薬剤による肝障害を検出するための低分子代謝産物の網羅的解析(野口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間・復習2時間 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) メタボロミクス:糖尿病性腎症の発症メカニズム解明を目指す脂質代謝産物の網羅的解析(野口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間・復習2時間 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) まとめ(野口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間・復習2時間 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 講評(野口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間・復習2時間 

上記の計画は予定であり,変更がありうる。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,発表,グループ作業の成果等)  10%  必修科目であるため出席日数,教員の質問への的確な回答,積極的な受講態度を重視する 
期末筆記試験  90%  システム生物科学の方法論を学ぶなかで,生命をダイナミックなシステムと捉える考え方を修得することを目指す 

必修科目であるため出席日数,教員の質問への的確な回答,積極的な受講態度を重視する 
システム生物科学の方法論を学ぶなかで,生命をダイナミックなシステムと捉える考え方を修得しているかを評価する

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
93 24.7 29.0 11.8 18.3 16.1 0.0 2.3

<備考/Remarks>

担当教員の連絡先 
野口:nnoguchi@mail.doshisha.ac.jp 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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