シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△特別講義B
Special Topics B
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

小林 耕太 水谷 義 小寺 政人 太田 哲男
廣安 知之 結城 笙子 安藤 淳二

<概要/Course Content Summary>

 生命現象は,分子間相互作用を含む様々な化学反応の積み重ねの上に成り立っている。この生命現象の化学反応の反応機構を理解し,一般化する試みがなされてきた。本講義においては,これらの研究の代表的な結果を取り上げ,生命現象の化学の特徴を理解する事を目的とする。また,生命現象の化学反応を人工的に応用する事の試みについても紹介する。(小寺 政人)  
 タンパク質やDNAなどの生体高分子が細胞の中で正しく機能するためには,水が重要な役割を果たしている。水は互いに水素結合を作り,また,極性分子を溶媒和により安定化し,有機分子よりもはるかに分極率が小さいという特徴を持っている。酵素や受容体などのタンパク質が機能するための分子間力に基づくメカニズムを具体例を示しつつ説明し,細胞の機能の理解や薬物設計のための指針となる疎水相互作用について解説する。(水谷 義)  
 動物は時々刻々と変化する環境に適応して生きている。ヒトより単純な神経系しか持たない多くの動物でも,それぞれの生活環境に適応して非常に複雑かつ適応的な行動を示す。これらの行動を支える知覚,判断,意思決定は神経の情報処理によって可能になっている。本講義では主に齧歯目動物の認知・意思決定のを対象として,メタ認知(=自分が何を知っているか,についての知識)を支配する神経基盤,特に脳の高次中枢の仕組みについて概説する。(結城 笙子・小林 耕太)  
実社会で活躍中の社会人から具体的な仕事内容をヒアリングすることで,キャリアデザイン設計を行う上での情報収集を目的とする授業。講師はIT業界のSEと国家公務員というある意味対局にある職業の二人が担当します。第一部はITコミュニケーション業界で活躍するエヴァンジェリストの堂前氏より,自身が手掛けたジャパネットたかたのシステム導入事例紹介とプレゼンテーションのノウハウを講義。第二部はリアル妖怪アトラクションで大成功を収めた兵庫県福崎町地域振興課の小川氏をゲストに迎え,地域活性化プロジェクトの活動内容を解説頂きます。(太田 哲男・ゲストスピーカー2名 堂前 慎太郎・小川 知男) 
生命医科学の分野では今後ますますイノベーションが創出され新しい「ものづくり」が展開される。その際に,必要なのが知的財産の知識である。実際に会社で知的財産に携わる仕事を専門とする講師を迎え,それらの初歩的な事項について学ぶ。(安藤 淳二・廣安 知之)

<到達目標/Goals,Aims>

(1)知覚・認知・行動とその神経機構について知る 
(2)化学と生体に関連して,水の働き,生命現象における化学反応,生理活性化合物について知る 
(3)生物機能の「ものづくり」への活用を考える 
(4)情報利用の具体例を知り,キャリアデザインのイメージをつかむ 
(5)知的財産について学ぶ 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 神経情報処理(小林 耕太) 
9月30日(水)3 講時 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義中に示される課題についてレポートを作成すること(4時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 仕事と人生1(ゲストスピーカー・太田 哲男) 
10月7日(水)3,4 講時 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義中に示される課題についてレポートを作成すること(4時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 仕事と人生2(ゲストスピーカー・太田 哲男) 
10月7日(水)3,4 講時 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義中に示される課題についてレポートを作成すること(4時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 神経メカニズム1(小林 耕太) 
10月21日(水)3,4講時 
(授業時間外の学習/ Assignments) 時間の最後に小テストを行う。関連事項について予習しておくこと(4時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 神経メカニズム2(小林 耕太) 
10月21日(水)3,4講時 
(授業時間外の学習/ Assignments) 時間の最後に小テストを行う。関連事項について予習しておくこと(4時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 神経メカニズム3(結城 笙子・小林 耕太) 
10月28日(水)3,4講時 
(授業時間外の学習/ Assignments) 時間の最後に小テストを行う。関連事項について予習しておくこと(4時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 神経メカニズム4(結城 笙子・小林 耕太) 
10月28日(水)3,4講時 
(授業時間外の学習/ Assignments) 時間の最後に小テストを行う。関連事項について予習しておくこと(4時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) タンパク質の機能と水1(水谷 義)   
11月4日(水)3,4講時 
(授業時間外の学習/ Assignments) 時間の最後に小テストを行う。関連事項について予習しておくこと(4時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) タンパク質の機能と水2(水谷 義)   
11月4日(水)3,4講時 
(授業時間外の学習/ Assignments) 時間の最後に小テストを行う。関連事項について予習しておくこと(4時間) 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 知的財産1(安藤 淳二・廣安 知之)  
11月11日(水)3,4講時 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義中に示される課題についてレポートを作成すること(4時間) 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 知的財産2(安藤 淳二・廣安 知之)  
11月11日(水)3,4講時 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義中に示される課題についてレポートを作成すること(4時間) 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 知的財産3(安藤 淳二・廣安 知之)  
11月18日(水)3,4講時 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義中に示される課題についてレポートを作成すること(4時間) 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 知的財産4(安藤 淳二・廣安 知之)  
11月18日(水)3,4講時 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義中に示される課題についてレポートを作成すること(4時間) 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 化学と生命1(小寺 政人)   
11月25日(水)3,4講時 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義中に示される課題についてレポートを作成すること(4時間) 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 化学と生命2(小寺 政人)   
11月25日(水)3,4講時 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義中に示される課題についてレポートを作成すること(4時間) 

当該科目は授業日程が変則的であるので,日程に注意すること。 
また,都合により変更することがありうる。 
本講義は主にスライドを用いる。また,指名により質問されることもありうる。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

小レポート  60%  講義内容に関連するレポートを課す(9コマ分) 
小テスト  40%  講義内容の理解を問う(6コマ分) 

講義内容の把握を小レポート並びに小テストで測る。小レポートでは,自らの力でレポートを作成すること,要求された課題に対して論理的に記述することを求める。なお,小レポート,小テストは状況により変わることがありうる。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
69 40.6 26.1 10.1 11.6 11.6 0.0 2.7

<備考/Remarks>

本講義に関する質問や連絡は,科目責任者(小林耕太:e-mail: kkobayas@mail.doshisha.ac.jp;TEL: 0774-65-6499)まで。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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