<概要/Course Content Summary>
本科目は,既に刑事手続法の全体につき相当の学力を有していることを前提に,なおその知識・知見を一層深めたいと考える学生に対して,『刑事訴訟法演習Ⅰ』よりも更に一歩進んだ刑事手続法の授業を展開するものである。 授業内容は,基礎的知識を既に修得していることを前提にして,刑事手続において生じる理論的・実務的に重要な問題点を,代表的な判例・学説の状況を踏まえて検討することを主軸とする。
<到達目標/Goals,Aims>
刑事訴訟法についての相当高度な手続法的問題について,これを解決するための知識の習得はもとより,的確な処理のために,法的三段論法により適切な法的解決をすることができるようになる。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(実施回/ Week)
第1回
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(内容/ Contents)
捜索場所・差押え目的物の特定,捜索・差押えの実施(欺罔による立入り,令状の事後呈示),消去されたデータの復元・分析
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第2回
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(内容/ Contents)
電磁的記録媒体に対する捜索・差押え,伝聞法則(弾劾証拠)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第3回
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(内容/ Contents)
職務質問,逮捕に伴う無令状の捜索・差押え,自白法則(約束による自白の派生証拠)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第4回
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(内容/ Contents)
一罪一逮捕一勾留の原則(再逮捕・再勾留を含む。),伝聞法則(退去強制による強制送還)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第5回
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(内容/ Contents)
職務質問,逮捕に伴う無令状の差押え,前科証拠・類似事実証拠による立証
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第6回
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(内容/ Contents)
場所の捜索許可状による宅配ボックス等の捜索,捜索開始後に持ち込まれた物等に対する捜索,伝聞法則(再伝聞)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第7回
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(内容/ Contents)
職務質問・所持品捜査,逮捕に伴う無令状の捜索・差押え,接見指定(初回接見),伝聞法則(犯行計画メモ)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第8回
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(内容/ Contents)
一罪の一部起訴,訴因変更の可否,一事不再理効の及ぶ範囲
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第9回
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(内容/ Contents)
エックス線検査,違法収集証拠排除法則(毒樹の果実論),訴因変更の可否
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第10回
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(内容/ Contents)
違法な逮捕に引き続く勾留請求の許否,捜索・差押えの際の写真撮影,伝聞法則(犯行再現実況見分調書)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第11回
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(内容/ Contents)
自白法則(約束などによる自白・反復自白),強制採血,伝聞法則(証言拒絶)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第12回
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(内容/ Contents)
おとり捜査,逮捕に伴う無令状の捜索・差押え,接見指定,訴因変更の要否と縮小認定
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第13回
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(内容/ Contents)
コントロールド・デリバリー,GPS捜査,伝聞法則(メール添付の捜査報告書)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第14回
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(内容/ Contents)
現行犯逮捕(違法性阻却事由・責任阻却事由と犯罪の明白性),違法性の承継論・毒樹の果実論,自白の補強法則
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第15回
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(内容/ Contents)
総まとめ
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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授業の進め方 本科目の授業は,教員が作成した設例を素材にして,双方向的・多方向的な形式で展開する。 予習の内容 各回の授業内容によって,予習の内容も異なってくるが,設例を読んだ上で,レポートの構成を行い,自己の見解・立場をまとめた上で,授業に臨むこと。 標準的な予習時間 週2時間ないし3時間程度。
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点
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20%
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双方向・多方向授業における発言内容,欠席状況など。
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期末試験
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80%
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事例問題文中から法的な問題点を的確に剔抉したうえ,法的三段論法によって,妥当な解決を図っているかどうかによって評価する。
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期末試験では,複数の論点が含まれた事例問題により,刑事手続法に対する深い理解と妥当な問題解決能力を試す。
<テキスト/Textbook>
問題文及び参考文献は,適宜配布する。
<参考文献/Reference Book>
<備考/Remarks>
本講義の内容は相応に高度のものとなるので,本科目を受講するためには,「刑事訴訟法講義」「刑事訴訟演習Ⅰ」「刑事訴訟法演習Ⅱ」のすべての単位を修得済みであることが望ましい。
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