<概要/Course Content Summary>
以下の有名な学者の言葉を読むと比較法学の意味と目的を理解することができよう。「およそ一切の認識と知識の源は,比較にある(ノヴァーリス)」,「大らかで高尚な精神は,もちろん,まさに極めて顕著な好奇心を伴えばこそ一層目立つものとなり,また,およそその好奇心は,諸外国の法と慣習を調べる時にこそ,何よりも楽しく有益に働かせるものである。」(サミュエル・ジョンソン)。 このように,比較法学は法律学にとって重要な役割を占めていることは明らかである。そこで,本講義では,比較法学の原則と方法,代表的な外国法制度(ヨーロッパ大陸法,特にドイツ法とフランス法,また英米法など)の理論と実例,すなわち,外国における憲法,実体法,司法制度やそれぞれの重要な判例を紹介する。
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Legal systems of the world

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<到達目標/Goals,Aims>
この講義を通して,諸外国の法制度の特色,組織,機能と実務的な意義を理解できるようになることが期待される。 また,比較法学を通じて自国(日本)の法制度の背景,その目的,動機,価値判断および外国法継受による影響をよりよく理解できるようになるであろう。そして,これらを通し,ある問題についての視点として国際レベルという大局的な視点が身に付くことで,自身の法律観をより高尚なものに高めることができるであろう。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(実施回/ Week)
第1回
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(内容/ Contents)
世界の諸法圏の基本的な構造,相違点/コモンロー(Common Law),シビルロー(Civil Law) .宗教法制などの諸法制度の基本について説明する。
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第2回
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(内容/ Contents)
比較法学の概念,課題と目的,方法論に関する補充資料の使い方を紹介し,他の法学分野との総合関係を説明する。
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第3回
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(内容/ Contents)
諸外国における法曹教育/法実務の相違点
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第4回
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(内容/ Contents)
諸外国における司法制度と裁判員制度: ドイツとフランス
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第5回
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(内容/ Contents)
諸外国における司法制度と裁判員制度: イギリスとアメリカ
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第6回
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(内容/ Contents)
比較法学: ドイツ法概要 - 憲法による権利保護
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第7回
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(内容/ Contents)
比較法学実例 ドイツcase law I
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第8回
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(内容/ Contents)
比較法学実例 ドイツcase law II
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第9回
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(内容/ Contents)
比較法学: フランス法概要 - 憲法による権利保護
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第10回
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(内容/ Contents)
比較法学実例 フランスcase law I
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第11回
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(内容/ Contents)
比較法学実例 フランスcase law II
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第12回
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(内容/ Contents)
比較法学:イギリス法概要 - 『憲法』による権利保護
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第13回
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(内容/ Contents)
比較法学実例 イギリスcase law
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第14回
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(内容/ Contents)
比較法学:アメリカ法概要 - 憲法による権利保護 連邦法(federal law)と州法(state law)の相違点
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第15回
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(内容/ Contents)
比較法学実例 アメリカcase law
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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予習の内容 教材として配付されるパワーポイントスライド,参考文献などを利用して,授業の予習をしておいてもらうことが望ましい。予習に基づく質問などは,平常点として積極的に評価する。 標準的な予習時間 1時間程度/週
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
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平常点
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30%
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クラス参加と自己発言を回答用紙をつうじて判断する。具体的な内容は初授業に説明する。欠席状況
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期末レポート試験
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70%
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授業中に紹介された諸問題の核を十分に理解したかどうか。
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平常点:欠席状況と別にしてクラス参加/自己発言が重要です。学生とのダイアログを進めるため,授業の内容についての質問やコメントを出席票に書いていただくこと,次回にそれに答えることなどにより,積極的な意見交換が可能になる。 期末レポート:課題に完全に答えるだけではなく,適当なところに自分の意見を示すことも評価する。
<テキスト/Textbook>
授業中に追加に説明する
<参考文献/Reference Book>
The books discuss the nature of Comparative Law, its functions, aims, methods and history, and survey the main features of the major legal families of the world.
<備考/Remarks>
授業中に関連資料,教材などを配付する。
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