シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


61200456 

△アメリカビジネス法
American Business Law
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

  釜田 薫子

<概要/Course Content Summary>

 アメリカビジネス法の対象となるのは,会社法及び証券取引規制である。会社法は,州法が支配し,証券規制は上場会社では連邦証券規制に服することになる。アメリカ法は,連邦法と州法,判例法と成文法が絡み合っていることを最初に説明した上で,アメリカビジネス法の重要論点について解説する。 
 その後に,コーポレートガバナンスや,企業内容開示規制,敵対的企業買収などを重要論点として,アメリカの判例をとりあげ,わが国の上場会社法制とを比較する報告をしてもらう。アメリカ法の構造や調べ方,アメリカの判例の報告のし方については説明するので,アメリカ法の知識がなくても良い。 
受講者には,アメリカの判例についての研究レポートを提出してもらう予定である。

<到達目標/Goals,Aims>

 アメリカビジネス法に関する判例とそれに関連するわが国の会社法の重要論点を検討することで,日米の法制度の構造の相違点およびグローバルな会社法を理解することができるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) アメリカ法入門(アメリカ法の調べ方,連邦法と州法 
衡平法上の裁判所の権限,連邦憲法による調整) 
(授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) アメリカビジネス法の重要論点  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) コーポレート・ガバナンス(1) 
取締役会 モニタリングモデル 【判例の分担】 
(授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) コーポレート・ガバナンス(2)  
 取締役の民事責任,経営判断の原則,株主代表訴訟 
 クラス・アクション 
(授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) アメリカ証券法・会社法に関する判例報告  
 受講生による報告,担当者による質問・コメント 
(授業時間外の学習/ Assignments) 報告される予定の判例を予習。 
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) アメリカ証券法・会社法に関する判例報告 
 受講生による報告,担当者による質問・コメント 
(授業時間外の学習/ Assignments) 報告される予定の判例を予習。 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) アメリカ証券法・会社法に関する判例報告 
 受講生による報告,担当者による質問・コメント 
(授業時間外の学習/ Assignments) 報告される予定の判例を予習。 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) アメリカ証券法・会社法に関する判例報告 
 受講生による報告,担当者による質問・コメント 
(授業時間外の学習/ Assignments) 報告される予定の判例を予習。 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) アメリカ証券法・会社法に関する判例報告 
 受講生による報告,担当者による質問・コメント 
(授業時間外の学習/ Assignments) 報告される予定の判例を予習。 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) 企業買収  
 公開買付制度,5パーセント・ルール,委任状争奪戦 
(授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) SECの役割と情報開示,インサイダー取引  
 
(授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) コーポレート・ガバナンス(3) 
 内部統制 
(授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) アメリカビジネス法分野における機関投資家の役割  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) アメリカビジネス法分野における弁護士の役割 
 
(授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) まとめ  (授業時間外の学習/ Assignments)  

第5回から第9回までの程度で,参考文献に挙げたアメリカの判例(和文で書かれている)を素材として日本法との比較を論じる報告をしてもらう予定。 
 
標準的な予習時間 
判例報告を担当する場合は,12時間程度を目安にしてほしい。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

期末レポート試験  40%  問題の把握とそれについての立論の説得力 
クラスでの発表など  40%  わかりやすく該当する日本法にも焦点を当てた論理的な法的説明ができているか。 
クラスでの積極的な姿勢  20%  欠席は減点。質問や応答などで見る。 

アメリカの判例を正確に理解した上で,日本法の知識を参考にしながら事件の内容を整理すること。

<テキスト/Textbook>

森田章  『日本の資本主義と会社法』第1版  (中央経済社、2014年)

 

指定テキストは必要に応じて参照する。主に米国判例を使用して学習する。米国判例については,日本語のものを複写して配布する。

<参考文献/Reference Book>

近藤光男・志谷匡史 編著  『新・アメリカ商事判例研究第2巻』(商事法務、2012)
 

 

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