シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


61200324 

△国際動産取引法
International Trade Law
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  高橋 宏司

<概要/Course Content Summary>

 本科目では,国際取引の典型である国際動産取引についての法的問題を考察します。売買契約をそれ自体として検討するだけでなく,国際運送・国際支払との相関関係も分析します。商事貿易取引,特にCIF・FOB売買には力点を置いて解説します。わが国の実定法に加えて,インコタームズ,信用状統一規則などの援用可能統一規則や,国際物品売買契約に関する国連条約も検討します。国連条約は,わが国を含め,世界の主要貿易立国のほとんどが締約国となっています。このように,実体法の検討が本講座の中心ですが,最後に,国際取引紛争解決の手段として,裁判よりも実務上重要な役割を果たしている国際商事仲裁の概略も解説します。 
 司法試験で国際関係法(私法分野)を選択する人は,国際私法および国際民事訴訟法と併せて本科目を受講することをお勧めします。また,本科目の受講には,国際私法I,国際私法IIおよび国際民事訴訟法を受講済みか受講中であることをお勧めします。

<到達目標/Goals,Aims>

 国際動産取引法の各分野の正しい理解の下に,判例・法令を正しく評価・解釈・適用できること。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) 序論 
国際動産取引の種別,貿易取引の仕組み,法源,国際私法との関係 
(授業時間外の学習/ Assignments) 事前配布レジュメを読む。 
(実施回/ Week) 第2~8回  (内容/ Contents) 国際売買 
 国際物品売買契約に関する国連条約 
 インコタームズ(特にCIF・FOB条件) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 第9~12回  (内容/ Contents) 国際運送 
 個品運送契約,傭船契約 
 国際海上物品運送法 
国際航空運送(モントリオール条約) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 第13~14回  (内容/ Contents) 国際支払 
信用状統一規則 
(授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) 国際商事仲裁 
 訴訟との比較 
 仲裁地の意義 
 外国仲裁判断の承認・執行 
(授業時間外の学習/ Assignments) 同上 

 授業計画は,適宜変更の可能性がある。 
 
予習の内容 
 事前配付レジュメを手がかりに,授業の説明について行ける程度。 
 事例問題を中心に,復習に力を入れてください。 
標準的な予習時間 
 1時間程度/週

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  30%  授業中の発言,欠席状況など 
期末試験または期末レポート試験  70%   

<テキスト/Textbook>

 特に指定せず,レジュメを開講前に一括して配付する。 
配付物 
 レジュメは,同志社大学オープン・コース・ウェア(http://www1.doshisha.ac.jp/~tradelaw/pil.htm)に掲載されているものを編集して作成する。

<参考文献/Reference Book>

佐野寛  『国際取引法』(有斐閣)
 

松岡博 編  『国際関係私法入門』(有斐閣)
 

曽野和明・山手正史  『国際売買法』(青林書院)
 

(改訂されていることがあるので,常に最新版を自分でチェックしてください)

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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