<概要/Course Content Summary>
民事訴訟法の理解を前提に,民事訴訟とならぶ紛争解決方法としてのADRの理解を深めることを目的とする。 本講義では,常に「ADRを民事訴訟と比較」しつつ,ADRの意義・手続・価値・役割(それとともに,民事訴訟の意義・手続・価値・役割)を明らかにする。 ADRによる紛争解決手続として,調停あるいは仲裁を重点的に検討するが,地方公共団体にある消費者センターの相談等のサービス,医療機関による医療紛争の解決,また業界団体の自主的機関による苦情・紛争解決についても言及する。
<到達目標/Goals,Aims>
「民事訴訟・民事訴訟法あってのADRであり,ADRあっての民事訴訟・民事訴訟法であること」を,具体的に学び理解する。ADRが民事訴訟とならんで重要な紛争解決手続であることを理解する。特に調停,仲裁の紛争解決のあり方を理解し,具体的な問題をADRによって解決した場合のメリット・デメリットを明らかにする。 民事訴訟・ADR手続の具体的なシミュレーションを織り込んで,理解の深化に努めたい。 民事訴訟法を理解し,ADRを理解し,「人のために法を駆使できるよき法曹」となることができるための基礎体力の涵養に努めたい。 民事訴訟法の論争点との比較をも行いながら,ADRと民事訴訟法の,より一層の理解を深める。 なお,授業計画は,変更されることがある。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
|
(内容/ Contents)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
|
(実施回/ Week)
第1,2回
|
(内容/ Contents)
ADRの意義と役割 (1)ADRの現状 (2)ADRの存在意義 (3)ADRの拡充と民事訴訟への影響
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
テキスト該当部分
|
(実施回/ Week)
第3回
|
(内容/ Contents)
調停手続の位相
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
(実施回/ Week)
第4~8回
|
(内容/ Contents)
調停手続の概説 4から5 民事調停 6から8 家事調停
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
(実施回/ Week)
第9回
|
(内容/ Contents)
労使紛争の解決手続 労働審判と労働委員会審査手続
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
(実施回/ Week)
第10回
|
(内容/ Contents)
簡易裁判所における債務名義の形成手続
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
(実施回/ Week)
第11回
|
(内容/ Contents)
和解手続1
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
(実施回/ Week)
第12回
|
(内容/ Contents)
和解手続2
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
(実施回/ Week)
第13回
|
(内容/ Contents)
仲裁1
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
(実施回/ Week)
第14回
|
(内容/ Contents)
仲裁2
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
(実施回/ Week)
第15回
|
(内容/ Contents)
まとめ 比較法的展望
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
(実施回/ Week)
|
(内容/ Contents)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
|
予習の内容 毎回,次回進行予定を告知します。 標準的な予習時間 1時間程度
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点
|
10%
|
参加度,欠席状況
|
期末試験
|
90%
|
|
<テキスト/Textbook>
川嶋四郎・松宮孝明 編 『レクチャー日本の司法』初版
(法律文化社、2014)
下記の『民事訴訟法概説【第3版】』の関係部分を参照しながら,授業を進めます。
|
|
<参考文献/Reference Book>
|