シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


61200179-001 

△民法総合演習Ⅱ-1
Comprehensive Civil Law SeminarⅡ-1
1単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

  大中 有信 鍔田 宜宏

<概要/Course Content Summary>

 民法演習Ⅰ~Ⅲが履修済みであることを前提に,以下のそれぞれのテーマについて事例を挙げ,民法の重要問題・応用問題を検討するとともに,実務家の協力を得ながら,実務上の課題や発展的問題についても講義する。受講生が自らの法的知識を実践の場で駆使するために必要な能力を,理論・実務の両面から,総合的に伸ばすことを目的とする。 
 教材としては,重要な判例を素材とし,あるいはそれらを若干アレンジしたものを使用する。講義は教員と学生の間および学生相互間の質疑応答形式(ソクラティック・メソッド)で行うが,少人数教育のメリットを生かし,必要に応じて,教材中の設問に対する法律文書を起案して提出してもらうこととし,受講生の理解度を肌理細かくチェックしながら,進めてゆく予定である。

<到達目標/Goals,Aims>

 与えられた事実を的確に分析し,その事実に最適な民事法規範を見出して,丁寧にあてはめるために必要な複眼的な視点と柔軟な思考力を養成することが,本演習のコンセプトである。民法の条文と判例の字面のみを追いかけた表面的な理解ではなく,当該条文がなぜ設けられているのか,複数の解釈可能性がある問題につき,判例が,どのような考慮に基づき,その一つを選択しているのか,常に自分の言葉で説明・文章化できる状態,つまり民法理論を真に理解したといえるレベルへの到達を目標とする。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
 
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) 民法総則の諸問題(1)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 民法総則の諸問題(2)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) 物権法の諸問題(1)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 物権法の諸問題(2)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) 契約法の諸問題(1)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 契約法の諸問題(2)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) 契約法の諸問題(3)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) 親族・相続法の諸問題  (授業時間外の学習/ Assignments)  

予習の内容 
 学生は,各自の体系書・教科書・判例集等を用いて,教材の設問に対する解答メモを用意し,指定された裁判例に目を通した上で演習に出席することが求められる。判例を学習する際には,当事者がどのような主張をしているか,第一審・控訴審・上告審は,どのような規範を示したか,その射程はどこまで及ぶか,といったことに細心の注意を払うこと,すなわち事実と規範との間の「視線の往復」作業を,おろそかにしないことが重要である。なお教材中の設問に対する法律文章を起案して提出してもらうことがある。 
 
標準的な予習時間 
 3時間/週,なお復習を2時間/週

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  10%  応答内容ならびに欠席状況 
期末試験  90%  期末試験のうち,記述式試験の成績を80%,基礎知識確認試験の成績を10%として,成績評価をおこなう。 

<テキスト/Textbook>

配付物 
 毎回該当テーマの教材を授業前に配付する。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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