シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


61200061 

△公法実務の基礎
Basics on Administrative Litigations
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  山﨑 浩一 齋藤 亮介

<概要/Course Content Summary>

 行政行為によって国民の利益が侵害される場合,あるいは必要な利益が守られない場合に,国民の利益を守るための法的手続きが保障されていなければならない。法的手続きを活用して国民の利益を擁護することは法曹にとって極めて重要な使命であるが,行政不服審査,行政訴訟の手続きは複雑であり,専門性があるため,一部の法曹実務家しか取り組んでいない分野である。 
 本講座においては,行政事件に積極的に取り組んでいる弁護士が,実際に起きている紛争の実体や訴訟の実情を生々しく紹介し,行政事件の実務においてはどのような問題が起きているのかを理解してもらうとともに,行政法の知識の活用,応用をすることで行政法の知識を体得する。

<到達目標/Goals,Aims>

 法律基本科目で習得した基本的知識を,実務の流れの中で位置づけ,事案に即して生きた知識として活用できる能力を習得する。 
 特に,行政事件訴訟法の要件を十分に理解し,適切な行政救済手段をとることができるようにする。そのため,処分性,当事者適格,各種訴えの要件などを正確に理解できるようにする。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
 
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) 導入 
 2人の講師が,それぞれ経験した行政事件の概要や興味深い問題点などを紹介し, 
 行政事件の特殊性を理解してもらうとともに,行政事件に取り組む法曹の姿などを示す。 
 また,講義の概要や予習の方法などの説明をする。 
 
(授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 生活保護  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) 生活保護の打ち切りや申請却下を争う方法の検討  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) ライフライン設置をめぐる事件の検討①  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) ライフライン設置をめぐる事件の検討②  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 都市をめぐる規制に関する事件の検討①  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) 都市をめぐる規制に関する事件の検討②  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) 営業の自由への規制を争う事件  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) 差し止め,実質的当事者訴訟などの活用方法を検討  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) 保険医をめぐる処分に関する事件の検討  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) 公務員関係に関する事件の検討  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) 営業の自由への規制を争う事件  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) 営業権への規制のあり方と争う方法  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) 住民訴訟の諸問題  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) 住民訴訟の諸問題  (授業時間外の学習/ Assignments)  

講義の形式 
 講師が提供する事例を事前あるいは当日に配布し検討してもらうとともに,法律文書を作成してもらい,授業において討議し,検討をする。 
予習の内容 
 事前に事例を配布する場合においては,基本書や判例を調べ,自分で法律文書を作成する。 
標準的な予習時間 
 週2~3時間程度

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  30%  課題への取り組み状況・授業での発言・欠席状況 
期末試験  70%   

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A+ A B+ B C+ C F
13 0.0 23.1 15.4 38.5 15.4 7.7 0.0 0.0 3.2

<テキスト/Textbook>

特に指定しません

<参考文献/Reference Book>

特に特定の参考文献は指定しません。各自の基本書で結構です。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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