<概要/Course Content Summary>
いわゆる行政法総論(主として行政作用法)を扱います。事前に配布するレジュメ及び講義案に従って講義を進めます。毎回の講義で扱う判例(レジュメに記載)について,後掲の『ケースブック行政法』をあらかじめ読んでいることを前提とします。授業時には『ケースブック行政法』のほか,中型サイズの六法が必携です。 なお15回の授業のうち3回,学習段階に対応した事例問題を事前に解いてもらい,授業での質疑を通じて学習到達度の確認を行ないます。
<到達目標/Goals,Aims>
行政法総論の基礎を修得することにより,一般法と個別法の解釈論を通じて私人と行政の間に特有な法律問題の検討を整序できるようにすることを目標とします。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第1回
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(内容/ Contents)
第1章 実質的法治国 第1節 法律による行政の原理 第2節 行政立法・条例・行政の内部規定
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(授業時間外の学習/ Assignments)
2~3時間
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(実施回/ Week)
第2回
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(内容/ Contents)
第2節 行政立法・条例・行政の内部規定(つづき) 第3節 法の一般原理
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第3回
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(内容/ Contents)
第3節 法の一般原理(つづき) 第2章 行政組織法の基礎 第3章 行政作用法の法的仕組み 第1節 行為形式と法的仕組み
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第4回
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(内容/ Contents)
【学習到達度の確認①】 第2節 法律と行政作用 第3節 干渉の法的仕組み
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第5回
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(内容/ Contents)
第3節 干渉の法的仕組み(つづき) 第4節 給付の法的仕組み 第5節 行政の裁量
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第6回
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(内容/ Contents)
第5節 行政の裁量(つづき)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第7回
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(内容/ Contents)
第5節 行政の裁量(つづき) 第4章 行政作用の過程と法 第1節 行政の内部規定(その2)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第8回
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(内容/ Contents)
【学習到達度の確認②】 第2節 行政の事実行為 ― 行政指導・公表 - 第3節 行政の総合と分節
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第9回
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(内容/ Contents)
第3節 行政の総合と分節(つづき) 第5章 行政過程の統制 第1節 行政の事前手続
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第10回
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(内容/ Contents)
第1節 行政の事前手続(つづき) 第2節 手続の瑕疵と行政行為の違法
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第11回
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(内容/ Contents)
【学習到達度の確認③】 第3節 行政の情報収集の統制 - 行政調査 - 第4節 行政の情報管理・利用の統制 - 行政上の個人情報保護 第5節 公文書管理・情報公開
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第12回
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(内容/ Contents)
第6章 行政法上の義務の実効確保の法的仕組み 第1節 行政による義務履行強制 第2節 行政法上の制裁
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第13回
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(内容/ Contents)
第2節 行政法上の制裁(つづき) 第3節 民事執行による義務履行強制 第7章 行政の法的行為 第1節 行政と私人の契約
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第14回
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(内容/ Contents)
第1節 行政と私人の契約(つづき) 第2節 行政行為の取消・撤回 第3節 取消訴訟の排他的管轄 - 行政行為の公定力 -
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第15回
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(内容/ Contents)
第3節 取消訴訟の排他的管轄 - 行政行為の公定力 -(つづき)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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状況によって,授業計画を変更する場合がありますが,その場合は,掲示等で事前に周知します。 予習の内容 毎回の講義で扱う判例をあらかじめ読み,事案と判旨を確認しておく(確認が十分か授業で質問します)。 標準的な予習時間 3~4時間/週
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点
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10%
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授業時の応答の仕方,欠席状況など
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期末試験
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90%
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問題解決のための法的推論の適切さ
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<テキスト/Textbook>
稲葉馨・下井康史・中原茂樹・野呂充 『ケースブック行政法』第6版
(弘文堂、2018)
授業で適宜使用します。参加者はレジュメ・講義案に記された判例をあらかじめ読んだ上で授業に参加することが求められます。
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中原茂樹 『基本行政法』第3版
(日本評論社、2018)
授業は講義案に従って行うので,授業で直接用いることはありませんが,市販の教科書では最も講義案と全体構成が近いので,適宜予習復習に利用すると理解が深まります。講義案とどのように対応しているかを講義案に記しています。
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『ケースブック行政法』は必須ですが,他の概説書については授業と構成が異なるので,自分にあったものを選んでください。授業の構成に一番近い『基本行政法』を一応教科書としますが,行政法総論の基本的な考え方をきちんと理解するためには下記の『行政法Ⅰ』がお勧めです。 なお上記のどの本でも,授業開始時までに新しい版が出た場合には,その最新版を購入・使用してください。
<参考文献/Reference Book>
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