シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△アジア地域政策論特別研究
Special Research in Asian Area Policy
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  松田 哲

<概要/Course Content Summary>

 本講義の目的は,私達が暮らすアジアについて考える際に必要となる基礎知識を,出来る限り幅広い分野にわたって提供することにある。講義の順序としては,まず,アジア地域(東アジア,東南アジア,南アジア)の現状を概観し,次に,それぞれの地域の歴史的展開を見ていくこととする(東南アジアが中心になる)。そのうえでさらに,開発,地域統合,アジアとアジア域外国との関係,アジアと日本との関係といった個別のトピックについて考えていきたい。なお,知識のベースになるべきものは歴史に対する理解であると考えているので,個々のトピックについても歴史的な流れのなかに位置づけて考えるようにしていただきたい。 
 講義の進め方としてはゼミ形式を想定しているが,毎年,受講生が少ないため(2名程),ほぼ隔週での報告をお願いすることになる。教材となる文献,報告の分担等については,初回の講義で受講生の皆と相談して決定することにしたい。

<到達目標/Goals,Aims>

1,アジア地域(東アジア,東南アジア,南アジア)に見られる同質性と異質性を説明できるようになること。 
2,アジア地域のいずれか1ヶ国の現状について,歴史的経緯を踏まえたうえで説明できるようになること。 
3,アジア地域において日本が為すべきことを政策提言できるようになること。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) ガイダンス  (授業時間外の学習/ Assignments) 特に調べてみたいと思うアジアの国を複数考えてくること 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 現代アジアを見る眼  (授業時間外の学習/ Assignments) 課題文献(講義時に指定)の読了(2時間)。報告担当者にはさらに報告の準備(4時間) 
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) アジアの現状-政治・経済・社会-  (授業時間外の学習/ Assignments) 課題文献の読了(2時間)。報告担当者には報告の準備(4時間) 
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 東南アジアの歴史(1)-植民地支配期まで-  (授業時間外の学習/ Assignments) 課題文献の読了(2時間)。報告担当者には報告の準備(4時間) 
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) 東南アジアの歴史(2)-独立後の展開 その1-  (授業時間外の学習/ Assignments) 課題文献の読了(2時間)。報告担当者には報告の準備(4時間) 
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 東南アジアの歴史(3)-独立後の展開 その2-  (授業時間外の学習/ Assignments) 課題文献の読了(2時間)。報告担当者には報告の準備(4時間) 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) 開発と政治(1)-全体像の概観-  (授業時間外の学習/ Assignments) 課題文献の読了(2時間)。報告担当者には報告の準備(4時間) 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) 開発と政治(2)-アジアにおける華人-  (授業時間外の学習/ Assignments) 課題文献の読了(2時間)。報告担当者には報告の準備(4時間) 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) 開発と政治(3)-アジア・ニーズの開発-  (授業時間外の学習/ Assignments) 課題文献の読了(2時間)。報告担当者には報告の準備(4時間) 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) 開発と政治(4)-東南アジアと南アジアへの波及-  (授業時間外の学習/ Assignments) 課題文献の読了(2時間)。報告担当者には報告の準備(4時間) 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) 東南アジアの地域統合-ASEAN-  (授業時間外の学習/ Assignments) 課題文献の読了(2時間)。報告担当者には報告の準備(4時間) 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) 南アジア(1)-インド概観-  (授業時間外の学習/ Assignments) 課題文献の読了(2時間)。報告担当者には報告の準備(4時間) 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) 南アジア(2)-南アジアの国際政治と地域統合(SAARC)-  (授業時間外の学習/ Assignments) 課題文献の読了(2時間)。報告担当者には報告の準備(4時間) 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) アジアと大国-中国・アメリカ-  (授業時間外の学習/ Assignments) 課題文献の読了(2時間)。報告担当者には報告の準備(4時間) 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) 総括と展望-日本とアジア-  (授業時間外の学習/ Assignments) 課題文献の読了(2時間)。報告担当者には報告の準備(4時間)。この講義での学習を通じて自身のアジアの捉え方にどのような変化が生じたか,意見を発表できるようにまとめておくこと 

受講生の人数と関心に応じて,内容と課題文献を絞り込むこともある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

クラスで発表など  60%  報告の内容(レジュメ,話し方,質疑応答の的確性等)により評価する 
クラスへの貢献度  40%  議論への参加度(とりわけ報告に対する議論への参加度)により評価する 

<テキスト/Textbook>

特定のテキストは使用せず,様々な文献の様々な章を必読文献として使用する。必読文献リストは初回の講義で配布するが,主要な文献については参考文献リストに挙げておく(全頁を読むわけではない。それ以外の文献も使用する)。

<参考文献/Reference Book>

岩崎育夫  『現代アジア政治経済学入門』(東洋経済、2000年)アジア全域を対象に,単一の著者が多様なテーマについて縦横に論じた概説書。 
 

片山裕・大西裕(編)  『アジアの政治経済・入門』新版 (有斐閣、2010年)総論的な第Ⅰ部と各国別説明の第Ⅱ部で構成された概説書。2000年代のアジアの動向についても論じられている。 
 

中野亜里他  『入門 東南アジア現代政治史(改訂版)』(福村出版、2016年)古代から現代までの東南アジア政治史を簡潔に叙述した概説書。東南アジア史を理解するうえで参考になる。 
 

渡辺利夫(編)  『アジア経済読本』第4版 (東洋経済新報社、2009年)アジア地域15ヶ国の開発の展開に関する概説書。2000年代の動向も触れられており,参考になる。 
 

大庭三枝(編著)  『東アジアのかたち-秩序形成と統合をめぐる日米中ASEANの交差-』(千倉書房、2016年)近年における東南アジア(ASEAN)に対する大国(日米中)の関与について考えるための概説書。 
 

その他の参考文献については,講義中に適宜紹介する。

<備考/Remarks>

初回の授業で担当教員の連絡先(メール・アドレス)を伝えるので,講義開始後に必要がある場合にはメールで連絡すること。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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