<概要/Course Content Summary>
西洋の教育文化をその根源から理解しようとするならば,「古典古代」すなわち古代ギリシアとローマの教育文化について,しっかりと学んでおく必要がある。この科目では,アンリ・イレネ・マルーの『古代教育文化史』(岩波書店,1985)をテキストに用い,フランス語の原書(初版1948)や関連する内外の研究文献も積極的に参照しながら,古代ギリシア・ローマにおける教育文化を多面的に講義し,それを通じて西洋中世ならびに近現代の教育文化も広い視野で深く捉えられるように目指す。
<到達目標/Goals,Aims>
受講生が西洋古代の教育文化に関する理解を深め,その知見を各自の研究に活かすことができるようになる。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
1
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(内容/ Contents)
講義全体のオリエンテーション
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(授業時間外の学習/ Assignments)
毎回,テキストの指定された範囲を通読し,要点を把握するとともに,疑問点や注目点をまとめておくこと。
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(実施回/ Week)
2~8
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(内容/ Contents)
古典古代の教育のはじまり―ホメロスからイソクラテスまで―
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(授業時間外の学習/ Assignments)
毎回,テキストの指定された範囲を通読し,要点を把握するとともに,疑問点や注目点をまとめておくこと。
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(実施回/ Week)
9~14
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(内容/ Contents)
ヘレニズム時代における古典古代の教育(前編)―「教養」の文明から初等教育まで―
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(授業時間外の学習/ Assignments)
毎回,テキストの指定された範囲を通読し,要点を把握するとともに,疑問点や注目点をまとめておくこと。
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(実施回/ Week)
15
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(内容/ Contents)
春学期の振り返りとまとめ
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(授業時間外の学習/ Assignments)
期末レポート作成
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(実施回/ Week)
16~20
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(内容/ Contents)
ヘレニズム時代における古典古代の教育(後編)―中等教教育から古典ヒューマニズムまで―
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(授業時間外の学習/ Assignments)
毎回,テキストの指定された範囲を通読し,要点を把握するとともに,疑問点や注目点をまとめておくこと。
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(実施回/ Week)
21~29
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(内容/ Contents)
ローマと古典古代の教育―ローマ古来の教育から中世キリスト教学校の出現まで―
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(授業時間外の学習/ Assignments)
毎回,テキストの指定された範囲を通読し,要点を把握するとともに,疑問点や注目点をまとめておくこと。
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(実施回/ Week)
30
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(内容/ Contents)
秋学期および一年間の講義の振り返りとまとめ
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(授業時間外の学習/ Assignments)
期末レポート作成
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受講生と相談して,授業の進め方や計画を変更する場合もある。
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)
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50%
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授業外の学習に取り組んだ上で出席し,毎回その内容を発言してもらい,その充実度を評価する。
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期末レポート試験・論文
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50%
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講義から学んだ内容を単にまとめるのではなく,各自の研究に活かす考察が積極的になされているか。
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<テキスト/Textbook>
H.I.マルー(横尾壮英,飯尾都人,岩村清太訳) 『古代教育文化史』 (岩波書店、1985)
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テキストの入手が困難な場合は,研究室の図書を貸し出します。
<参考文献/Reference Book>
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