シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10952202-054 

△教育原理-54
Principles of Education-54
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  光川 康雄

<概要/Course Content Summary>

本講義は,教職課程のなかでも「教育の基礎的理解に関する科目」のうち,「教育の理念並びに教育に関する歴史及び思想」(教育職員免許法施行規則第4条及び5条)を扱う。本講義では,受講生が教育の基本的概念,教育の歴史や先人たちの教育思想を学び,現代の教育をめぐるさまざまな課題や新たな取り組みを知り,生涯学習社会における人間形成の理念を理解して,自らの教育観を形成することができるようにする。 
資料提示型になります。教科書を熟読してください。また,たくさん参考文献をあげます。読書好きで知的好奇心を持っていることが望ましい。教育学に関連するたくさん参考文献も読んでください。

<到達目標/Goals,Aims>

1.日本の教育の歴史,および西洋の教育の歴史について基礎的な知識を得ることができる。 
2.教育のさまざまな思想について基本的な概念や知識を得ることができる。 
3.現代の教育をめぐるさまざまな課題や取り組みについて知ることができる。 
4.教育に関する基本理念を理解し,自分自身の教育観を形成することができる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) 導入 教育原理を学ぶにあたって 教育の基本概念  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの熟読,ノートの整理 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 教育とは何か 教育の本質  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの熟読,ノートの整理 
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) 同志社大学のキリスト教主義の教育と新島襄  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの熟読,ノートの整理 
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 教育基本法の基本概念-現在の「学び」  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの熟読,ノートの整理 
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) 前近代西洋の教育思想とキリシタンの学校―前近代の学校  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの熟読,ノートの整理 
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 武士の教育と教育概念の変遷  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの熟読,ノートの整理 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) 近世私塾の教育思想―中江藤樹・伊藤仁斎~緒方洪庵・吉田松陰  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの熟読,ノートの整理 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) 教科書の変遷(往来物)と民衆の教育思想(寺子屋など)  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの熟読,ノートの整理 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) 近代の公教育制度の概念(福沢諭吉)と「教育勅語」  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの熟読,ノートの整理 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) 国家主義教育の思想(森有礼)から軍国主義教育  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの熟読,ノートの整理 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) 戦後の民主主義教育と柳田國男の「社会科」「国語」の思想  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの熟読,ノートの整理 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) 高等教育の変遷と学園闘争・受験戦争  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの熟読,ノートの整理 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) 子ども観の変遷と教育学(日本の伝統と西洋教育思想―ルソー,デューイなど)  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの熟読,ノートの整理 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) 現代教育の課題と時事問題  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの熟読,ノートの整理 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) 総括討論と講評・質疑応答  (授業時間外の学習/ Assignments) 試験への対策のための勉強 

万一テーマなどで,受講生の要望があれば,次回以降に随時取り入れていきたい。 
また,好評であれば,一つのテーマを複数回にまたがって講義する場合もある。 
受講生の教育学への理解度に応じて,一部テーマを変更する場合もあるかもしれない。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(クラス参加,グループ作業の成果等)  15%   
中間レポート試験  35%   
期末レポート試験・論文  50%   

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
37 40.5 27.0 2.7 5.4 24.3 0.0 2.5 *

<テキスト/Textbook>

 

 

光川 康雄・中川 吉晴・井上 智義  『教育の原理-歴史・哲学・心理からのアプローチ-』 (樹村房、2016) 教科書(範囲外も含め)を熟読してもらいたい。 

 

第1回目の講義までに教科書を必ず読んで予習しておいてください。わからない用語は『広辞苑』などの国語辞典や「教育学事典」「日本史事典」などで調べておきましょう。テキストを持参するだけでなく,毎回の講義前に光川康雄執筆分のパート1は必ず読んでおいて欲しい。テキストを読んでいて基礎知識がついていることを前提にして,講義に入ることもある。

<参考文献/Reference Book>

沖田 行司  『日本国民をつくった教育』(ミネルヴァ書房、2017)
 

沖田 行司  『藩校・私塾の教育』(日本武道館、2012)
 

沖田 行司・辻本 雅史編著  『教育社会史』(山川出版社、2002)
 

山田 恵吾編著  『日本の教育文化史を学ぶ-時代・生活・学校-』(ミネルヴァ書房、2015)
 

金子 邦秀ら編  『日本史教育における情緒と感性』(教育出版、1987)金子先生や光川らが執筆 
 

横田健一先生古稀記念会編  『日本書紀研究 第16冊』(塙書房、1987)光川らが執筆 
 

笠井 昌昭ら編  『日本思想史辞典』(山川出版社、2009)光川らが執筆 
 

沖田 行司編  『同志社の思想家たち(下巻)』(晃洋書房、2019)上巻も併せて,同志社で学ぶ諸君にはぜひ熟読しておいてほしい!光川らが執筆 
 

沖田 行司編著  『人物で見る日本の教育』第2版 (ミネルヴァ書房、2015)光川執筆の「牧野富太郎」および「柳田国男」(コラム)などは必ず読んでほしい!その他,新島襄や森有礼ら日本教育に必須の人物に関しても読んでおこう。日本の教育(現代教育学および日本教育史)に関する本を1冊でも多く読んでください。 
 

その他,講義中に追加する予定であり,1冊でも多く,購入して読んで欲しい。教育学の第一歩は読書から!!!音読することをおすすめします。幅広い読書が「教育学」を学ぶ第一歩になります。「教育学は雑学」だと言われるように,教育に関連するさまざまな分野の本を積極的に読んでいきましょう。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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