シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△比較生涯学習論
Comparative Lifelong Learning
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  西平 直

<概要/Course Content Summary>

習う,学ぶ。分からなかったことが分かるようになり,できなかったことができるようになる。 
子どもの時だけではない。人は生涯にわたり,様々な仕方で,学び,習う。教育の場面,人生選択の場面,稽古やレッスンの場面,人生に悩む場面。様々な場面を比較することを通して,広く「生涯学習」「人間形成」「ライフサイクル」の問題を検討する。答えを出すことが重要なのではない。参加者一人一人が「問いと付き合い続ける」ための時間とする。 
 
*注意事項(重要) 
 
1,双方向リアルタイム(オンライン)授業である。水曜日9:00‐10:30。リアルタイムで行う。 
この時間帯にオンライン授業に参加できない場合は,受講することができない。 
 
2,但し,事情により,時に,出席できない可能性がある場合は,何らか対応を用意する。初回までに何らかの仕方で連絡する。 
 
3,ブレイクアウトセッション(グループトーク)を重視する。 
対面式の(講義室における)授業に比べ,学生同士のディスカッションの機会が多い。話を聞くだけの受け身の授業ではないので要注意。ブレイクアウトセッションにおいて,相手の話を丁寧に聞き,自分の考えを丁寧に伝える。そのトレーニングである。したがって,グループディスカッションを望まない学生には,受講を勧めない。 
 
4,レジュメを送り,授業で説明し,ブレイクアウトセッションで議論し,小さな感想を書く。それを基本とする。 

<到達目標/Goals,Aims>

「生涯学習」「人間形成」に関して,1,根本的な問いに立ちどまって疑問を持つことができ,2,自分なりの考えを探り当て,3,異なる見解を持つ人と話し合い,4,文章にして表現することができるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1  (内容/ Contents) イントロ -正解のない問い,立ち止まるために  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 2  (内容/ Contents) 教育はカマラを幸せにしたか(1) 幸せ,大人の論理  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 3  (内容/ Contents) 教育はカマラを幸せにしたか(2) パターナリズム  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 4  (内容/ Contents) ブータンの若者たちは何を望むか(1) 近代化と伝統文化  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 5  (内容/ Contents) ブータンの若者たちは何を望むか(2) 欲望の拡大と幸せ  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 6  (内容/ Contents) 中間整理  
ジェネレイショナル・サイクルという理論枠組み 
(授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 7  (内容/ Contents) 現代日本の学校システム(1) 受験・競争・自信  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 8  (内容/ Contents) 現代日本の学校システム(2) 人材の選別という視点  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 9  (内容/ Contents) 人生の中で「学生」とはどういう時期か(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 人生の中で「学生」とはどういう時期か(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) シュタイナー教育からの問い(1) エポック授業  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) シュタイナー教育からの問い(2) 自由への教育  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 稽古やレッスンの知恵(1) 世阿弥,型,身体知  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 稽古やレッスンの知恵(2) 離見の見,成就  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 総まとめ  (授業時間外の学習/ Assignments) 最終レポート 

受講者との相談により,計画を変更する可能性がある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  50%  出席及び授業への主体的・積極的参加を重視する 
小レポート  20%  内容を適切に理解し自らの考えを書くことを重視する 
クラスへの貢献度  30%  ブレイクアウトセッションへの積極的参加を重視する 

「答えのない問い」と付き合うレッスンである。授業に参加し,疑問を持ち,人と話し合い,自分なりに考えたことを文章にすることが最も重要なポイントになる。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
80 77.5 7.5 7.5 1.3 6.3 0.0 3.5 *

<テキスト/Textbook>

西平 直  『教育人間学のために』 (東京大学出版会、2005)

 

<参考文献/Reference Book>

西平 直  『シュタイナー入門』(講談社現代新書、1999)
 

西平 直  『魂のアイデンティティ』(金子書房、1998)
 

西平 直  『世阿弥の稽古哲学』(東京大学出版会、2009)
 

西平 直  『無心のダイナミズム』(岩波現代全書、2014)
 

西平 直  『誕生のインファンティア-生まれてきた不思議・死んでゆく不思議・生まれてこなかった不思議-』(みすず書房、2015)
 

西平 直  『魂のライフサイクル』増補新版 (東京大学出版会、2010)
 

西平 直  『ライフサイクルの哲学』(東京大学出版会、2019)
 

西平 直  『稽古の思想』(春秋社、2019)
 

西平 直  『修養の思想』(春秋社、2020)
 

<備考/Remarks>

*注意事項(重要なので繰り返す) 
 
1,双方向リアルタイム(オンライン)授業である。水曜日9:00‐10:30。リアルタイムで行う。 
この時間帯にオンライン授業に参加できない場合は,受講することができない。 
 
2,但し,事情により,時に,出席できない可能性がある場合は,何らか対応を用意する。初回までに何らかの仕方で連絡する。 
 
3,ブレイクアウトセッション(グループトーク)を重視する。相手の話を丁寧に聞き,自分の考えを丁寧に伝えるトレーニングである。そうしたグループディスカッションを望まない学生には,受講を勧めない。 
 

 

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