シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10952009-002 

△多文化共生社会と教育文化-2
Multicultural Societies, Education and Culture -2
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  沼田 潤

<概要/Course Content Summary>

人間形成に深くかかわる事象として,教育と文化が取り上げられる。両者は無関係ではなく,常に相互連動し,浸透しながら人間の成長に影響を与える。しかし,人間形成を純粋に教育として捉えることと,文化という全体の枠組みの中で捉えることとは,どう異なるのか。その違いを明らかにするための基礎的な知識を学ぶのが,本授業の第一の目的である。  
近年,グローバル化が急速に進む一方,「移民排斥」,「自国第一主義」など世界を分断する動きも顕著になってきている。そうした時代において,「共生」の意味と価値をどう捉えるのか,そして,多文化共生社会をいかに構築することができるのかを考えることが,重要であり,大きな課題でもある。多文化共生社会の実現には,多様な文化を知り,理解しそして尊重する教育が不可欠である。その教育は多文化教育,国際理解教育,異文化間教育など様々な形で現れる。多文化共生社会の実現における教育文化の役割を明らかにすると共に,今まで各国でそのような社会の実現に向けて,どのような政策や教育が行われてきたのかを紹介することが,本授業の第二の目的である。   
したがって,本授業は主に二つの部分を中心に進めていきたい。第I部では,教育および文化の基本的概念,多文化共生に関する理論を解説する。第II部では,主に日本とカナダ,フランスにおける多文化共生社会に向けての教育の試みを紹介する。 

<到達目標/Goals,Aims>

【知識】教育・文化・多文化共生に関係する基本的な知識を学び,多文化共生社会と教育文化との関係性を理解できるようになる。 
【技能】講義と課題への取り組みを通じて,問題発見・論理的思考力を高める。 
【態度】教育や多文化共生に関する様々な問題に関心を持ち,複眼的な視点で自ら考えられるようになる。 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) オリエンテーション:本授業の目的および諸注意事項の説明   (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献,資料,関連論文の予習,要点をまとめること。  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 第Ⅰ部 
教育・文化に関する基本概念の解説:教育とは何か  
(授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献,資料,関連論文の予習,要点をまとめること。  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 教育・文化に関する基本概念の解説:教育・文化とは何か(1)   (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献,資料,関連論文の予習,要点をまとめること。  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 教育・文化に関する基本概念の解説:教育・文化とは何か(2)   (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献,資料,関連論文の予習,要点をまとめること。  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 多文化共生に関する基本概念の解説:共生とは何か(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献,資料,関連論文の予習,要点をまとめること。  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 多文化共生に関する基本概念の解説:共生とは何か(2)   (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献,資料,関連論文の予習,要点をまとめること。  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 多文化共生に関する基本概念の解説:ステレオタイプと偏見,差別   (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献,資料,関連論文の予習,要点をまとめること。  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 多文化共生に関する基本概念の解説:異文化を理解するということ  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献,資料,関連論文の予習,要点をまとめること。  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 第II部  
カナダにおける多文化共生に関する課題 
(授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献,資料,関連論文の予習,要点をまとめること。  
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) カナダにおける多文化共生に向けての教育  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献,資料,関連論文の予習,要点をまとめること。  
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) フランスにおける多文化共生に関する課題  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献,資料,関連論文の予習,要点をまとめること。  
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) フランスにおける多文化共生に向けての教育  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献,資料,関連論文の予習,要点をまとめること。  
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 日本における多文化共生に関する課題  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献,資料,関連論文の予習,要点をまとめること。  
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 日本における多文化共生に向けての教育  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献,資料,関連論文の予習,要点をまとめること。  
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 全体のまとめ  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献,資料,関連論文の予習,要点をまとめること。  

学生の理解度や興味関心に応じて,講義内容,進度にある程度の変更があり得る。2020年度秋学期においては,資料提示型の授業形態で実施する。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

小レポート  30%  ほぼ毎回,小レポートを課す。授業内容に基づいて,自分の考え方をまとめる能力,論述力を評価する。 
中間レポート試験  30%  問題意識の明確さ,論理性及び論述力を評価する。 
期末レポート試験・論文  40%  問題意識の明確さ,論理性及び論述力を評価する。 

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
54 31.5 11.1 13.0 24.1 20.4 0.0 2.1 *

<テキスト/Textbook>

テキストは使用せず,e-classにおいて資料を提示する。

<参考文献/Reference Book>

宮島喬  『 多文化であることとはー新しい市民社会の条件』(岩波書店、2014)
 

鈴木晶子  『 教育文化論特論』(放送大学教育振興会、2011)
 

倉地暁美  『多文化共生の教育』(勁草書房、1998)
 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
Copyright(C) 2020 Doshisha University All Rights Reserved. 無断転載を禁止します。