シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10942120 

△労務管理論(2)
Personnel Management (2)
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  三山 雅子

<概要/Course Content Summary>

 この講義では現代日本企業において行われる労務管理施策について具体例を挙げながら分析する。それを通して日本経済が高成長を達成した理由を,人の使い方の点より明らかにしたい。と同時に,高成長を達成したその方式が,バブル経済の崩壊以降どのような弱点を抱えていると認識され,どのような改革が行われたのかをみていく。さらにそのような労務管理施策の改革が日本社会にどのような現象を生み出したのかを分析し,あるべき労務管理施策について考察する。なお,この講義の受講生は労務管理論(1)を先に受講していることが望ましい。

<到達目標/Goals,Aims>

 日本企業の行っている労務管理システムについて正確に理解すること。また,労働とそれを遂行する労働者に対する管理方式はどうあるべきか,自分なりの見解を持てるようになること。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) イントロダクション:講義で取り上げるトピックスの紹介と成績評価についての説明  (授業時間外の学習/ Assignments) 日本の人事システムが直面している課題について自己の見解をまとめること 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 戦後日本経済と労務管理システム-何が日本経済の高成長をもたらしたのか-  (授業時間外の学習/ Assignments) 人はなぜ働くのか各人の見解を持つ 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 能力主義管理の登場  (授業時間外の学習/ Assignments) 能力主義について各自の見解を持つ 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 職能資格制度  (授業時間外の学習/ Assignments) 昇格することについて各自の見解をまとめる 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 賃金制度  (授業時間外の学習/ Assignments) 働きぶりによって差が付く賃金制度について,自己の見解を持つこと 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 査定  (授業時間外の学習/ Assignments) 労働者が査定されることについて各自の思索を深める 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 賃金・昇進を巡る裁判について  (授業時間外の学習/ Assignments) なぜこのような提訴がおこなわれたのか思索を深める 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) バブル経済の崩壊-日本企業をとりまく環境変化-  (授業時間外の学習/ Assignments) バブルの前後で社会経済状況がどう変化したのか思索を深める 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 雇用構造変動の進行  (授業時間外の学習/ Assignments) 雇用構造の非正社員化について,自己の見解を持つこと 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 非正社員処遇の特質  (授業時間外の学習/ Assignments) 非正社員の処遇はどうあったらよいのか思索を深める 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 正社員管理システムの変容~~役割等級制度の導入~~  (授業時間外の学習/ Assignments) 役割等級制度について各自の見解を深める 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 正社員管理システムの変容~~正社員区分の変容~~  (授業時間外の学習/ Assignments) 非企画業務・定型業務について,自己の見解を持つこと 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 構造改革と雇用システム  (授業時間外の学習/ Assignments) 構造改革について自己の見解を持つこと 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 働き方改革について  (授業時間外の学習/ Assignments) なぜ働き方改革を政府が提起せざるをえなかったのかについて思索を深める 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 総括  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義をふまえ,現今の日本の人事システムの課題について再度各自の見解を練り上げる 

 授業は受講生とのコラボレーションに他ならない。したがって受講生の反応により,授業計画は変更される可能性がある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

期末試験  90%  テストでは講義の理解度と各自の見解の論理強靱性を問う。 
小レポート  10%  各人の見解が説得的かつ魅力的に記述されているか。 

この授業は対面授業で行う予定である。ただし,登録者数によってはオンライン授業となる可能性がある。オンライン授業の場合の評価は,授業内での課題の提出物評価50%と期末試験時のレポートの評価50%で行う。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
38 18.4 50.0 18.4 2.6 10.5 0.0 2.6

<テキスト/Textbook>

  使用しない。講義時に随時資料を配布する。 

 

<参考文献/Reference Book>

熊沢誠  『能力主義管理と企業社会』(岩波書店、1997)
 

橋本健二  『新・日本の階級社会』(講談社、2018)
 

濱口桂一郎  『働く女子の運命』(文芸春秋、2015)
 

  (ミネルヴァ書房)

 

<備考/Remarks>

動画の視聴及びパワーポイントを使用して授業を行うことがある。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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