シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10932111 

△ジャーナリズム論Ⅱ
Journalism II
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  小黒 純

<概要/Course Content Summary>

Zoomを使ったリアルタイムでの授業を行う予定です。URLは事前に,DUETとe-class で配信します。 
★リアルタイムの授業では,ブレイクアウトルーム機能を使って,グループディスカッションなどを行う予定です。必要な環境を確保してください。 
★今学期は対面での授業(教室での授業)は行うことはありません。 
★動画教材を配信することがあります。 
 
【キーワード】ジャーナリズム,ニュース,権力監視 
 
【概要】 
 私たちは,ニュースという窓を通じて,社会のイメージを頭の中で描いている。マスメディアはどのように情報を入手し,ニュースを作り出しているのだろうか。ジャーナリズムの3つの機能として,①情報伝達,②権力監視(権力チェック),③フォーラム(議論の場)の提供,を挙げ,その社会的責任を考察する。 
 考察するテーマは,メディアとは何か,からスタートし,ニュースの流れ,ニュース価値,取材と報道の問題など多岐にわたる。ジャーナリズムが伝える分野には,それぞれ直面する問題が見られる。最新のニュース記事や,視聴覚教材を多用し,具体的な事例に向き合う。 
 
【授業の進め方の特色】 
 ジャーナリズムの諸問題を多角的に考察する,講義形式の科目である。とはいえ,受講生間のディスカッションと,担当教員と受講生との間の双方向でのやりとりを重視する。受講生はしばしば「なぜ〜?」という問い掛けを受け,自らの考えを述べ,議論に積極的に参加することを求められる。 
 こうした授業でのディスカッションの前提として,授業スケジュールに合わせて,事前にテキストの対応箇所を熟読し,疑問点を整理しておくことが必須である。準備なしでは,ディスカッションは深まらない。 
 教員と受講生が織りなす相互作用で,教育は深まっていく。毎回の授業は,受講生がその時,その場所に集い,顔を突き合わせることによってしか生まれない,1回きりの“ライブ”である。“白熱教室”,“永く記憶に残る創造的な授業”の実現を目指す。 
 2019年度はジャーナリズムの現場で活躍する方を講師を招いた。今年度も数回,外部講師とのコラボレーションを予定している。 
 なお,担当教員は,新聞社と通信社において記者職の実務経験があり,現在も調査報道サイトで編集の実務に携わっている。こうした経験を十分踏まえつつ,体験論に陥らないように,ジャーナリズムの諸問題を考察する。

<到達目標/Goals,Aims>

・ジャーナリズムと社会の関係,ジャーナリズムの在り方を多角的にとらえられるようになる 
・日々流れるニュースがどうやって作られ,流されているかを理解できるようになる 
・ニュース価値を具体的に判断できるようになる 
・ジャーナリズムの諸問題について理解を深め,考察できるようになる

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1 
 
(内容/ Contents) 新聞・テレビ離れはなぜ進むのか? 
■授業の進め方,成績評価,スケジュールなどの確認 
(授業時間外の学習/ Assignments) マスメディアの現状を検討 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ネットメディアは信頼できるか?  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト① 第12章 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 記事のゲラを取材先にチェックしてもらってよいか?  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト② ケース010 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 原発事故をどう取材すればよいか?  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト② ケース003 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 警察当局の捜査に協力してよいか? 
■授業内評価① 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキスト② ケース002 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 誰がどのようにニュースを選ぶのか?  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト① 第6章 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 戦場ジャーナリストは必要か?  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト② ケース004 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 取材謝礼を支払ってよいか? 
■授業内評価② 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキスト① 第15章 
テキスト② ケース012 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ジャーナリストは社会運動をしてよいか? 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキスト② ケース013 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 公共放送は必要か? 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキスト① 第2章 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 取材先でセクハラ被害に遭ったら? 
■授業内評価③ 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキスト① 第8章 
テキスト② ケース017 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 客観的な報道はあり得るのか?  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト① 第7章 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) ニュースはパターン化されているのか?  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト① 第10章 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) ■授業内評価④  (授業時間外の学習/ Assignments) 半期の振り返り 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) まとめ,講評  (授業時間外の学習/ Assignments) 半期の振り返り 

オンライン授業のため,受講者と相談の結果,授業計画を変更する可能性がある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

授業内評価①(レポート形式)  20%  第1回〜第4回の内容について出題 
授業内評価②(レポート形式)  20%  第5回〜第7回の内容について出題 
授業内評価③(レポート形式)  20%  第8回〜第10回の内容について出題 
授業内評価④(レポート形式)  40%  第11回〜第13回を中心に全学期の内容について出題 

授業で取り扱う各テーマについての理解力,考察力を問う。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
48 52.1 12.5 4.2 6.3 25.0 0.0 2.6

<テキスト/Textbook>

①大井眞二・田村紀雄・鈴木雄雅  『現代ジャーナリズムを学ぶ人のために』第2版  (世界思想社、2018) 必携。同じタイトルの第1版ではなく,第2版を用いる 

 

②畑仲哲雄  『ジャーナリズムの道徳的ジレンマ』 (勁草書房、2018) 必携。 

 

<参考文献/Reference Book>

授業で用いる参考資料は,一部の例外を除いてすべてe-class にアップする。

<備考/Remarks>

授業内容の問い合わせは,担当教員へ直接メール(ogurojun@gmail.com)で。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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