シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△精神保健福祉援助実習Ⅰ
Field Work in Mental Health Social Work I
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  実習/Practical training

  野村 裕美 姜 民護 姫野 紀代子

<概要/Course Content Summary>

 本科目は,精神保健福祉士資格取得を目指した実習科目として位置づけられている。特に,現場配属実習の前に,精神保健福祉士の専門性やフィールドについて,医療機関や地域の施設等において果たしている役割と機能について理解を深める。翌年の現場実習に備える導入科目として位置づけられている。入院医療中心から地域生活を中心に支援する精神保健福祉施策の転換や,障害者の自立支援の施行等を背景に,精神障害者の人権を尊重し,利用者の立場に立って,役割を適切に果たすことができるような知識及び技術を獲得することを目指している。 
 授業は,ゲストスピーカーによる講演,ケースやビネットを用いた学習,医療機関や福祉施設等の見学等フィールドワークをふんだんに導入する。授業への積極的参加,ビネット学習,ロールプレイやフィールドワークの事前準備なども課すこととする。 
なお,担当者教員やゲストスピーカーの中には現任の社会福祉実践者(社会福祉士,精神保健福祉士資格を有する者あり)や社会福祉実践現場での勤務経験を有する教員(社会福祉士,精神保健福祉士資格を有する)がおり,その経験をいかして専門的な知識や技術,理論等の解説を行い,訪問実習時には助言を行う。 

<到達目標/Goals,Aims>

学生が,精神保健福祉士に関して①医療機関等におけるチームの一員として,治療中の精神障害者に対する相談援助を行う役割,②長期在院患者を中心とした精神障害者の地域移行を支援する役割,③精神障害者が地域で安心して暮らせるよう相談に応じ,必要なサービスの利用を支援するなど,地域生活の維持・継続を支援し,生活の質を高める役割,④関連分野における精神保健福祉の多様化する課題に対し,相談援助を行う役割,以上4つの役割を理解し,実践に備えることができるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1  (内容/ Contents) オリエンテーション(1)授業の進め方,施設機関訪問見学実習,次年度実習決定に関するスケジュールの確認を行う。  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 2  (内容/ Contents) オリエンテーション(2)次年度実習先選択に関する事前説明会を行う。出席は必須である。  (授業時間外の学習/ Assignments) 過去の履修学生の実習簿および実習報告集を各自読む。 
(実施回/ Week) 3  (内容/ Contents) ビネット学習①  (授業時間外の学習/ Assignments) ビネットを用いて,グループ学習を行う。担当のグループはプレゼンテーション準備を行う。 
(実施回/ Week) 4  (内容/ Contents) 医療機関のチームの一員としての精神保健福祉士の役割と機能の理解を深める(クリニックで勤務するゲストスピーカーによる講義)  (授業時間外の学習/ Assignments) 次のビネットを配布する。 
(実施回/ Week) 5  (内容/ Contents) ビネット学習②  (授業時間外の学習/ Assignments) ビネットを用いて,グループ学習を行う。担当のグループはプレゼンテーション準備を行う。 
(実施回/ Week) 6  (内容/ Contents) 長期在院患者を中心とした精神障害者の地域移行を支援する精神保健福祉士の役割と機能の理解を深める(精神科病院に勤務するゲストスピーカーによる講義)  (授業時間外の学習/ Assignments) 次のビネットを配布する。 
(実施回/ Week) 7  (内容/ Contents) ビネット学習③  (授業時間外の学習/ Assignments) ビネットを用いて,グループ学習を行う。担当のグループはプレゼンテーション準備を行う。 
(実施回/ Week) 8  (内容/ Contents) 精神障害者が地域で安心して暮らせるよう相談に応じ,必要なサービスの利用を支援するなど,地域生活の維持・継続を支援し,生活の質を高める精神保健福祉士の役割と機能の理解を深める(地域で働くスゲストスピーカーによる講義)  (授業時間外の学習/ Assignments) 次のビネットを配布する。 
(実施回/ Week) 9  (内容/ Contents) ビネット学習④  (授業時間外の学習/ Assignments) ビネットを用いて,グループ学習を行う。担当のグループはプレゼンテーション準備を行う。 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 精神障害者が地域で安心して暮らせるよう相談に応じ,必要なサービスの利用を支援するなど,地域生活の維持・継続を支援し,生活の質を高める精神保健福祉士の役割と機能の理解を深める(地域で働くゲストスピーカーによる講義)  (授業時間外の学習/ Assignments) ロールプレイの準備学習をグループで行う。 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) ロールプレイ① ビネット④の学習をもとに,実際の支援場面を想定したロールプレイを行う。  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業時間外で施設機関訪問見学実習を実施する。日程調整は授業時間に行う。 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) ロールプレイ② ビネット④の学習をもとに,実際の支援場面を想定したロールプレイを行う。  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 関連分野における精神保健福祉の多様化する課題に対し,相談援助を行う精神保健福祉士の役割と機能の理解を深める(ゲストスピーカー 弁護士による講義)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 事例研究(ケアマネジメント,コンサルテーション,チームアプローチ,ネットワーキング等の関連援助技術の獲得を目指す)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 事例研究(包括的な相談援助を行うための,地域におけ 
る医療・福祉サービスの利用調整に係る専門的知識及び技術の獲得,地域移行の重要性,地域移行を促進するための家族調整や住居確保など,地域移行に係わる専門的知識及び技術の獲得を目指す) 
(授業時間外の学習/ Assignments)  

授業時間外に1回,一人1か所の訪問見学実習を課す。日程調整は,学生と相談の上進める。ゲストスピーカー等の予定もあり,授業計画については変更する場合もある。初回授業で確定した授業計画を配布する。 
原則対面授業を行う。ただしコロナ禍における感染拡大の影響によっては,対面からオンラインへ切り替える可能性もある。その場合はできるだけ早く連絡をする。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  40%  原則毎回出席することを求める。遅刻や欠席連絡は必ず担当教員かTA,SAに適宜行うこと。毎回出席をとる。 
期末レポート試験・論文  50%  年度末に一回,2000字程度のレポートを課す。 
見学会・実験・実習評価・実技テスト・模擬授業等  10%  医療機関および施設への訪問見学実習を1~2回課す。必ず参加すること。見学にいけない場合は,それに代わる課題を用意する。 

毎回の授業における自分の意見や気づき,今後の課題等を書くことを求める。

<テキスト/Textbook>

  授業時紹介する。 

 

<参考文献/Reference Book>

大谷實  『精神保健福祉法講義』第3版 (成文堂、2017年)
 

<備考/Remarks>

e-classを使用する。各自定期的に確認すること。 
第一回目の授業から実習に関わる重要な連絡事項を伝達していく。休まないこと。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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