シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10922124-001 

ソーシャルワーク演習Ⅰ-1
Social Work Seminar I-1
4単位/Unit  通年/All year  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

  梅木 真寿郎

<概要/Course Content Summary>

 本演習は,ソーシャルワーク(社会福祉援助)における支援者としての姿勢や視点,価値や倫理などに関する基礎的な理解を得ることを目的とする。ソーシャルワークは,支援者としての人が,何らかの社会生活上の困難に直面している人に関わり,社会福祉サービス等の様々な社会資源を活用しながらその生活を支援する専門的な実践である。本演習では,そもそもソーシャルワーク実践とは何かという本質的な問いについて考えることにする。支援者に求められる①自己理解と他者理解,そして専門的な姿勢や倫理・価値,②コミュニケーションの技法について具体的な事例等をもとに理解を深めることとする。

<到達目標/Goals,Aims>

ソーシャルワークを実践する支援者としての専門的な視座,倫理や価値などに関する福祉的人間観などに関する理解を得る。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 春学期オリエンテーション  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業後の内容の振り返り 
(実施回/ Week) 2 
 
(内容/ Contents) 自己理解①「私」というものの成り立ち:身体性をもつ私 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:発達心理学の自我について 
 
(実施回/ Week) 3 
 
(内容/ Contents) 自己理解②「私」を認め受け容れるということ:弱さの在りか 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 授業後の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 4 
 
(内容/ Contents) 自己理解③「私」の死生観の語り 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 授業後の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 5 
 
(内容/ Contents) 自己理解④「私」の価値観の語り 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 授業後の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 6 
 
(内容/ Contents) 自己理解⑤ かけがえのない「私」との対話 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 授業後の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 7 
 
(内容/ Contents) 自己理解⑥「私」という存在を他者のために用いることの意味 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 授業後の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 8 
 
(内容/ Contents) 自己理解⑦「私」はどのようにして,「私」をケアするのか 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:バーンアウトのプロセスやストレスマネジメント 
 
(実施回/ Week) 9 
 
(内容/ Contents) 他者理解①「自他の価値観」:価値の多様性の理解 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 心づもり:グループディスカッションをします。授業内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 10 
 
(内容/ Contents) 他者理解②「自他の価値観」:二つの物語 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 心づもり:ロールプレイします。授業後の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 11 
 
(内容/ Contents) 他者理解③「自他の価値観」:怒りを理解すること 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:アンガーマネジメント,アサーションについて 
 
(実施回/ Week) 12 
 
(内容/ Contents) 他者理解④「自他の価値観」:寄り添うケアとは,何に寄り添うのか? 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 授業後の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 13 
 
(内容/ Contents) 他者理解⑤「自他の価値観」:家族とは何か? 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 授業後の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 14 
 
(内容/ Contents) 他者理解⑥「自他の価値観」:専門職相互の意見の相違とは何か 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 授業後の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 15 
 
(内容/ Contents) 春学期のまとめと振り返り 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 春学期の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 16 
 
(内容/ Contents) 秋学期オリエンテーション 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 授業後の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 17 
 
(内容/ Contents) コミュニケーションとは何か?:なぜ,沈黙は金なのか 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 授業後の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 18 
 
(内容/ Contents) コミュニケーションの技法①:傾聴とは何を聴くことなのか 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 授業後の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 19 
 
(内容/ Contents) コミュニケーションの技法②:弱さの表出を促す信頼関係の在りか 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 授業後の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 20 
 
(内容/ Contents) コミュニケーションの技法③:信頼関係(絆)は,共に在る時間の長さか,それとも働きかけの質なのか 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:ラポールについて。授業後の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 21 
 
(内容/ Contents) コミュニケーションの技法④:私の主観を伝えるということ(アイ・メッセージの位置づけ) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:身近な事例を考えてくること。授業後の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 22 
 
(内容/ Contents) コミュニケーションの技法⑤:利害が対立する家族の意見をいかに調整するのか 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:身近な事例を考えてくること。授業後の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 23 
 
(内容/ Contents) コミュニケーションの技法⑥:インターネットによる相談形態をめぐって(SNS上のコミュニケーション) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:身近な事例を考えてくること。授業後の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 24 
 
(内容/ Contents) ソーシャルワークの原則:なぜ,バイステックの7原則が必要なのか 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習として,バイステックの7原則の基本的理解をしておくこと。 
 
(実施回/ Week) 25 
 
(内容/ Contents) ソーシャルワークの倫理:倫理綱領は本当に必要なのか 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習として,日本社会福祉士会の倫理綱領を一瞥しておくこと。 
 
(実施回/ Week) 26 
 
(内容/ Contents) ソーシャルワークの価値①:自己決定はわがままなのか 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習として,インフォームド・コンセントの史的形成について 
 
(実施回/ Week) 27 
 
(内容/ Contents) ソーシャルワークの価値②:「介助者手足論」といかに向き合うか 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習として,介助者手足論についての基本的理解をしておくこと。 
 
(実施回/ Week) 28 
 
(内容/ Contents) ソーシャルワークの価値③:拡散する自由と包摂型社会―「ノーマライゼーションは建前なのか」 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) NIMBYに対する基本的理解。授業後の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 29 
 
(内容/ Contents) ソーシャルワークの視座:アセスメントにおいて,何を認識し抽出すべきなのか 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 授業後の内容の振り返り 
 
(実施回/ Week) 30 
 
(内容/ Contents) 全体のまとめと振り返り 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 1年間の内容の振り返り 
 

必要に応じて,映像資料を活用する。講義形式も若干取り入れるが,事例等の題材からソーシャルワークに関するテーマについてのグループディスカッションを中心に授業を行う。また,適宜,ロールプレイ等の模擬的な役割演技を行い,相互に検討する。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  60%  出席することは評価にあたっての前提として重視する。欠席の場合(やむを得ない場合も含む)もその都度,欠席した単元の項目について,簡易な課題(レポートを含む)を課す。グループセッション等への積極的な参加を重視する。 
期末レポート  40%  授業(演習)での気づきを起点に,その根拠を明らかにし,妥当性を提示できているかどうか。 

 演習への積極的な参加による主体的な取り組み状況,期末レポートの内容を等を含めて総合的に評価する。

<テキスト/Textbook>

特にありません。

<参考文献/Reference Book>

山田容  『ワークブック社会福祉援助技術演習①対人援助の基礎』初版 (ミネルヴァ書房、2003)
 

川村隆彦  『支援者が成長するための50の原則-あなたの心と力を築く物語-』初版 (中央法規、2006)
 

木原活信  『社会福祉と人権』初版 (ミネルヴァ書房、2014)
 

上記の3冊を中心に,該当箇所を適宜,指示します。

 

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