シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10912112-002 

△社会学研究法B-2
Social Research Methods B:Qualitative-2
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  轡田 竜蔵

<概要/Course Content Summary>

フィールドワークから論文執筆までのプロセス,質的調査の技法を総合的に理解する。質的調査はノートの付け方,インタビューの仕方,録音記録の起こし方,カメラの撮り方など,テクニカルな側面があると同時に,人と状況に具体的に関わるという側面がある。講義を通じて,その両者について理解を深める。また,参与観察法,インタビュー,ライフヒストリー分析,ドキュメント分析など,様々な調査法について,実例を通じて理解する。それとともに,グループに分かれて互いにインタビューをしあったり,フィールドノーツを批評しあうなど,演習を通じて調査技法の基本を身につける。この科目は,社会調査士資格取得カリキュラムのF科目に対応している。

<到達目標/Goals,Aims>

(1)社会学や人類学の経験に学び,質的調査の方法や技法に関する知識を習得する。 
(2)フィールドワークとインタビューに関わる演習課題を通して,質的調査の技法を体得する。 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) オリエンテーション/質的調査とは何か?  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業資料をよく読む。参考文献を確認する。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 質的調査の基本を学ぶ(1)質的データに注目する意味  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献の該当箇所を読む。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 質的調査の基本を学ぶ(2)質的データ収集の方法-インタビュー/参与観察  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献の該当箇所を読む。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 質的調査の基本を学ぶ(3)質的データ分析の技法-ナラティブ・データ/ドキュメント/ビジュアル記録  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献の該当箇所を読む。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) フィールドワーク(1)フィールドワークの方法と技法  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習課題をまとめる。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) フィールドワーク(2)フィールドワークと調査倫理  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習課題をまとめる。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) フィールドワーク(3)フィールドノーツから研究論文へ  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習課題をまとめる。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) フィールドワーク(4)観察記録レポートを作り,批評する  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習課題をまとめる。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) インタビューを学ぶ(1)インタビューの方法  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習課題をまとめる。 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) インタビューを学ぶ(2)インタビューの技法  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習課題をまとめる。 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) インタビューを学ぶ(3)トランスクリプションの作成/データ分析の技法  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習課題をまとめる。 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) インタビューを学ぶ(4)インタビューに基づくケース分析レポートを作成し,批評する  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習課題をまとめる。 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 先達に学ぶ(1)エスノグラフィの現在:方法論的課題  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定文献を読む。 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 先達に学ぶ(2)『ハマータウンの野郎ども』を読む  (授業時間外の学習/ Assignments) レポートを書く。授業内容の総復習。 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 総括(質疑応答/レポートの批評)  (授業時間外の学習/ Assignments) レポートを書く。授業内容の総復習。 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(クラス参加,グループ作業の成果等)  30%  レスポンスカードの提出,演習課題への積極参加 
小レポート  45%  3度の小レポートの提出とその完成度 
提出物  25%  最終レポートの提出とその完成度 

毎回の授業参加レポート,3回のミニレポート課題(講義時間外のフィールドワークとインタビュー課題を含む)と,それらをベースにした最終レポートが評価対象となる。期末試験は行わない。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
28 53.6 35.7 3.6 0.0 7.1 0.0 3.3

<参考文献/Reference Book>

岸政彦・石岡丈昇・丸山里美  『質的社会調査の方法-他者の合理性の理解社会学-』(2017)ISBN:9784641150379 
 

佐藤郁哉  『フィールドワーク-書を持って街へ出よう-』増訂版 (新曜社、2006)ISBN:9784788510302 
 

川端浩平・安藤丈将編,轡田竜蔵他著  『サイレント・マジョリティとは誰か-フィールドから学ぶ地域社会学-』(ナカニシヤ出版、2018)ISBN:9784779512964 
 

上野千鶴子  『情報生産者になる』(筑摩書房、2018)ISBN:9784480071675 
 

<備考/Remarks>

授業は,大学の感染症対策のルールにしたがい,指定の教室において対面方式で実施する。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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