シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10912110-001 

△社会調査実習Ⅱ-1
Social Research Laboratory II-1
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  実習/Practical training

  轡田 竜蔵

<概要/Course Content Summary>

 この実習では,「京都府内に暮らす若者」を対象とした共同調査研究プロジェクトを実施する。特に,京都市の市街地・郊外在住者と京都市外の中山間地に住む者の対比を重視し,個々人にとっての生活,仕事,地域,そして社会についての意識や価値観を探ることを狙いとする。学生一人一人は,教員が統括する共同調査のなかに,企画段階から参加する。具体的には,地域データの収集・分析,調査内容の検討,インタビューの実施・分析,そして報告書の分担執筆に至る過程を経験する。秋学期では,実査を経てデータを整理するところから始め,質的データ分析のメソッドにしたがって分析作業を進め,ケース分析とテーマ分析のプレゼンと討論を踏まえて,報告書の作成に至るプロセスを経験する。 
 この科目は,社会調査士資格取得に必要なG科目である。

<到達目標/Goals,Aims>

学生は,共同調査プロジェクトの企画・実施・分析に関わることによって,社会調査の実践に必要なノウハウを身に付けることができる。特にインタビュー調査とその分析について,高い専門性を身に付けることができる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1,2  (内容/ Contents) データクリーニング  (授業時間外の学習/ Assignments) トランスクリプトの作成 
(実施回/ Week) 3,4  (内容/ Contents) テーマ分析に向けてのデータ整理  (授業時間外の学習/ Assignments) データ整理,プレゼン準備 
(実施回/ Week) 5~16  (内容/ Contents) ケース分析とその検討  (授業時間外の学習/ Assignments) ケース分析レポート作成 
(実施回/ Week) 17,18  (内容/ Contents) テーマ分析に関するグループワーク  (授業時間外の学習/ Assignments) データ整理,プレゼン準備 
(実施回/ Week) 19,20  (内容/ Contents) テーマ分析に関するグループ討論  (授業時間外の学習/ Assignments) プレゼン準備 
(実施回/ Week) 21~28  (内容/ Contents) テーマ分析のプレゼン  (授業時間外の学習/ Assignments) プレゼン準備,テーマ分析レポート作成 
(実施回/ Week) 29,30  (内容/ Contents) 報告書原稿検討会  (授業時間外の学習/ Assignments) 報告書作成 

受講者数,調査地および調査対象者の事情によって,スケジュールの変更がありうる。毎授業時に次回以降の予定について確認しながら進める。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(クラス参加,グループ作業の成果等)  30%  毎回の課題への取り組み,議論への積極参加 
報告書論文  30%  論文の完成度 
クラスで発表など  40%  2回のプレゼンの内容,説得力 

<テキスト/Textbook>

轡田竜蔵  『地方暮らしの幸福と若者』 (勁草書房、2017) ISBN:9784326654079  このテキストは,今回の社会調査実習の調査プロジェクトの前に行われた,広島20~30代調査についてまとめたものである。調査の企画・分析にあたって,比較研究のため,しばしば参照する。 

 

<備考/Remarks>

轡田の社会学演習Ⅱと連携した運営を行う。授業は,大学の感染症対策のルールにしたがい,指定の教室において対面方式で実施する。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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