<概要/Course Content Summary>
『百人一首』の和歌を,江戸期の注釈書や歌留多の挿絵を参考にしながら,影印によって詳細に読み解くことにより,実証的な文学研究の方法を習得する。また,文学作品の表記情報(漢字・仮名の割合や字母の分布など)や絵画化について考察しながら,『百人一首』のテキスト・画像データベースの構築を目指す。 キーワード:百人一首・和歌・変体仮名・影印・表記情報・挿絵・データベース
<到達目標/Goals,Aims>
和歌に関する基礎知識を身に付け,実証的な文学研究の方法を習得する。また,文化系コンテンツをデータベース化することの有用性を理解する。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
1
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(内容/ Contents)
奈良時代から鎌倉初期までの和歌史概観
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(授業時間外の学習/ Assignments)
基本的な和歌史の流れを理解しておく(30分程度)。
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(実施回/ Week)
2
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(内容/ Contents)
『百人一首』の構成や撰者について
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(授業時間外の学習/ Assignments)
『百人一首』および藤原定家に関する基本的な知識を確認しておく(30分程度)。
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(実施回/ Week)
3
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(内容/ Contents)
江戸時代の文化とかるた
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(授業時間外の学習/ Assignments)
同志社大学図書館のサイトで,歌留多類の画像を確認する(30分程度)。
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(実施回/ Week)
4
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(内容/ Contents)
変体仮名の読み方
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(授業時間外の学習/ Assignments)
変体仮名の読みの稽古は必須である(30分程度)。
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(実施回/ Week)
5~14
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(内容/ Contents)
『百人一首』演習およびデータベース構築 古注釈を参看しながら,歌意絵入りかるたの図柄について考察した結果を発表し,同時に,画像・テキストデータベースを構築する。
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(授業時間外の学習/ Assignments)
発表の準備は周到に行っておく(1~3時間程度)。データベース構築は,毎回着実に行う(30分程度)。
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(実施回/ Week)
15
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(内容/ Contents)
まとめ 期末レポートの書き方
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(授業時間外の学習/ Assignments)
期末レポートは,内容と体裁の両面から丁寧に執筆する(5時間程度)。
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すべての授業をネット配信で行う。 なお,受講生の習熟度により,授業の内容および進度を変更することがある。
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
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平常点
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50%
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担当箇所についての発表内容と,討議への参加態度を評価する。
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期末レポート
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50%
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演習の結果を文章にまとめる。内容はもとより,レポートとして体裁を整えているかを見る。
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まず,授業に取り組む姿勢が積極的であることが前提である。古典文学に馴染みがなかったり,プログラミングが苦手であったりしたとしても,受講生が得意分野の知識や技術を持ち寄ることで,お互いに自分にないものをいかに吸収していくか,その努力を評価したい。
<テキスト/Textbook>
資料を配付する。
<参考文献/Reference Book>
<備考/Remarks>
『新編国歌大観』Web版は,授業時間外でも,学内の端末からはもちろん,VPN接続で学外からでも使用できる。この恵まれた環境を,ぜひ活用してほしい。
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