シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


30810012 

△日本古典文学情報特論2
Advanced Lectures in Japanese Classical Literature Information 2
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  福田 智子

<概要/Course Content Summary>

『百人一首』の和歌を,江戸期の注釈書や歌留多の挿絵を参考にしながら,影印によって詳細に読み解くことにより,実証的な文学研究の方法を習得する。また,文学作品の表記情報(漢字・仮名の割合や字母の分布など)や絵画化について考察しながら,『百人一首』のテキスト・画像データベースの構築を目指す。 
キーワード:百人一首・和歌・変体仮名・影印・表記情報・挿絵・データベース 

<到達目標/Goals,Aims>

和歌に関する基礎知識を身に付け,実証的な文学研究の方法を習得する。また,文化系コンテンツをデータベース化することの有用性を理解する。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 奈良時代から鎌倉初期までの和歌史概観 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 基本的な和歌史の流れを理解しておく(30分程度)。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 『百人一首』の構成や撰者について 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 『百人一首』および藤原定家に関する基本的な知識を確認しておく(30分程度)。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 江戸時代の文化とかるた  (授業時間外の学習/ Assignments) 同志社大学図書館のサイトで,歌留多類の画像を確認する(30分程度)。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 変体仮名の読み方  (授業時間外の学習/ Assignments) 変体仮名の読みの稽古は必須である(30分程度)。 
(実施回/ Week) 5~14  (内容/ Contents) 『百人一首』演習およびデータベース構築 
古注釈を参看しながら,歌意絵入りかるたの図柄について考察した結果を発表し,同時に,画像・テキストデータベースを構築する。 
(授業時間外の学習/ Assignments) 発表の準備は周到に行っておく(1~3時間程度)。データベース構築は,毎回着実に行う(30分程度)。 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) まとめ 
期末レポートの書き方 
(授業時間外の学習/ Assignments) 期末レポートは,内容と体裁の両面から丁寧に執筆する(5時間程度)。 

すべての授業をネット配信で行う。 
なお,受講生の習熟度により,授業の内容および進度を変更することがある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  50%  担当箇所についての発表内容と,討議への参加態度を評価する。 
期末レポート  50%  演習の結果を文章にまとめる。内容はもとより,レポートとして体裁を整えているかを見る。 

まず,授業に取り組む姿勢が積極的であることが前提である。古典文学に馴染みがなかったり,プログラミングが苦手であったりしたとしても,受講生が得意分野の知識や技術を持ち寄ることで,お互いに自分にないものをいかに吸収していくか,その努力を評価したい。

<テキスト/Textbook>

資料を配付する。

<参考文献/Reference Book>

島津 忠夫  『新版 百人一首』(角川書店、1999)
 

有吉 保  『百人一首』(講談社、1983)
 

吉海 直人  『百人一首の新研究』(和泉書院、2001)
 

<備考/Remarks>

 『新編国歌大観』Web版は,授業時間外でも,学内の端末からはもちろん,VPN接続で学外からでも使用できる。この恵まれた環境を,ぜひ活用してほしい。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
Copyright(C) 2020 Doshisha University All Rights Reserved. 無断転載を禁止します。