シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10807326 

△比較文化論
Comparative Cultural Studies
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  田口 哲也

<概要/Course Content Summary>

地域,時代,宗教などによって文化は多様であるが,国民国家の形成を経て,政治・経済の統合が進む現代においては,文化は異なる2つ以上の文化を複雑に統合し,新しい文化を次々に生み出していく。この講義ではこのような人間のダイナミックな文化活動を分析するための方法として,人間の文化活動を空間的時間的な比較軸において考察する文化理論を学ぶ。空間的には活字表現にとどまらず,映像,音楽,服飾・ファッションなどの身体表現の異文化間での影響関係を論じ,また比較・対照する。時間的には近代から現代への移行期において,文化がいかに人間のアイデンティティーを包摂するようになったかを個別事例を検討しながら講義する。こうした考察に際してサイードの提起したオリエンタリズムの視点は欠かせない。日本の近代化過程におけるオリエンタリズム,逆オリエンタリズムについての検討も併せて行う。 
 
授業中以外に求められる学習: 担当者が指定する文献,資料を読み,内容を要約した上で自分の見解を述べることができるように準備する。また指示に従ってレポートを提出する。

<到達目標/Goals,Aims>

グローバル化,オリエンタリズム,多文化主義を十分に理解した上で,文化現象をこのような視点からクリティカルに説明できるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) イントロダクション:文化を構成する要素とは何か  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された教科書,参考書,その他の文献を読破し,指示に従ってミニレポートを提出する。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 文化の定義の試み(1) ヨーロッパ・キリスト教文明圏  (授業時間外の学習/ Assignments) 相原雅子「キリスト教2000年をふりかえる」『シルフェ(本の虫)が語る楽しい英語の世界』(2018)金星堂,を読みミニレポートを提出する。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 文化の定義の試み(2) 非ヨーロッパ・非キリスト教文明圏  (授業時間外の学習/ Assignments) エドワード・サイードを調査してミニレポートを提出する。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 近代化とテクノロジー  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された教科書,参考書,その他の文献を読破し,指示に従ってミニレポートを提出する。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) コロニアリズム  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された教科書,参考書,その他の文献を読破し,指示に従ってミニレポートを提出する。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 東西文明の出会い(1) 南北アメリカ大陸  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された教科書,参考書,その他の文献を読破し,指示に従ってミニレポートを提出する。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 東西文明の出会い(2) 西アジア  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された教科書,参考書,その他の文献を読破し,指示に従ってミニレポートを提出する。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 東西文明の出会い(3) 東アジア  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された教科書,参考書,その他の文献を読破し,指示に従ってミニレポートを提出する。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 身体表現の異文化間相互影響  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された教科書,参考書,その他の文献を読破し,指示に従ってミニレポートを提出する。 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 日本の近代化の特殊性  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された教科書,参考書,その他の文献を読破し,指示に従ってミニレポートを提出する。 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) ポスト・コロニアリズム  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された教科書,参考書,その他の文献を読破し,指示に従ってミニレポートを提出する。 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 多文化社会と人種関係論  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された教科書,参考書,その他の文献を読破し,指示に従ってミニレポートを提出する。 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) グローバル化と地域文化  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された教科書,参考書,その他の文献を読破し,指示に従ってミニレポートを提出する。 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 評価  (授業時間外の学習/ Assignments) 14回分の講義の総復習 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 講評・総合解説  (授業時間外の学習/ Assignments) 論題にどう取り組むか,また論述の仕方について講義する。 

受講生の興味と理解度に応じて多少進行が変更される場合があるが,その場合は講義中,またe-classなどを通して事前に連絡する。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

課題レポート  20%  講義で展開する重要な概念を理解できているか。 
中間試験  30%  知識量を見ます。 
期末試験  50%  講義の内容が理解できているかを応用問題を解くかたちで行う。 

教科書の指定した部分や,その他指定した文献を読み複数回レポートを提出します。講義内容の理解度を測定するのが目的です。中間試験では講義内容を理解するための知識量を問います。期末試験は論述問題で総合的な到達度と論理力,記述力を問います。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
84 20.2 20.2 15.5 15.5 28.6 0.0 1.9 *

<テキスト/Textbook>

柄谷行人  『帝国の構造』 (青土社、2014) 教科書を用いて課題を出すことがあります。 

 

<参考文献/Reference Book>

エドワード・サイード  『オリエンタリズム(上下全2巻)』(平凡社)参考書を用いて課題を出すことがあります。 
 

 

 

 

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