<概要/Course Content Summary>
記憶装置の大容量化により組織や個人が蓄積するデータ量は増大し続け,さらにインターネットの普及によりそのようなデータの配布が容易となっている.そのため,そうしたデータを格納しているデータベースシステムは,あらゆる組織の基幹業務や意思決定に必要不可欠なものとなっている. 本講義では,大量のデータを効率よく管理し必要な情報を簡単かつ高速に検索するデータベース管理システムについて講述する.また,データベース理論に留まらず現代のデータベースシステムの基盤技術についても解説する.
<到達目標/Goals,Aims>
・論理演算,関係演算を習得できるようになる. ・データベース問合せ言語である SQL の基礎を習得できるようになる. ・データベース設計に重要となる正規化の概念を理解することができるようになる. ・実際にデータベースシステムを利用することができるようになる.
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
1
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(内容/ Contents)
オリエンテーション 本講義の講義内容の説明を行った後,データベースの考え方とその意義について概説する.
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(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
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(実施回/ Week)
2
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(内容/ Contents)
命題論理学 リレーショナルデータベースシステムを学ぶ上で必要となる基礎を概説する.
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(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
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(実施回/ Week)
3
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(内容/ Contents)
述語論理学 リレーショナルデータベースシステムを学ぶ上で必要となる基礎を概説する.
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(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
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(実施回/ Week)
4
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(内容/ Contents)
集合論 リレーショナルデータベースシステムを学ぶ上で必要となる基礎を概説する.
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(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
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(実施回/ Week)
5
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(内容/ Contents)
振返り (論理学および集合論)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
予習,復習
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(実施回/ Week)
6
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(内容/ Contents)
データベースの基礎,データモデル リレーショナルデータモデルについて概説する.
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(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
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(実施回/ Week)
7,8
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(内容/ Contents)
データ操作言語 SQL リレーショナルデータベースシステムで利用されているデータ操作言語とその実装である SQL について概説する.
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(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
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(実施回/ Week)
9
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(内容/ Contents)
正規化理論 リレーショナルデータベース設計に欠かすことができないデータベースの正規化について概説する.
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(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
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(実施回/ Week)
10
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(内容/ Contents)
トランザクション データベースシステムの重要機能の一つであるトランザクションの機能について概説する.
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(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
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(実施回/ Week)
11
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(内容/ Contents)
振返り (リレーショナルデータベース)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
予習,復習
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(実施回/ Week)
12~15
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(内容/ Contents)
SQLite を利用したデータベースの作成 実際に PC を用いてデータベースシステムの設計・構築・運用作業を行う.
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(授業時間外の学習/ Assignments)
復習
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本講義はデータベースシステムの話をする前に,前半約 1/3 でその基礎となる集合論の内容に触れる.その後中盤でリレーショナルデータベースシステムの基礎的事項を学習し,後半約 1/3 は PC を用いたデータベース実習を行う. なお講義は,基本的にネット配信 (オンデマンド: 動画配信) 型で行うが,データベース実習の一部はオンライン型もしくは対面型の講義で実施する予定である. 講義の進度や受講者の理解度によって上記授業計画を小規模に変更する場合がある.また,オンライン型/対面講義の実施についても,受講生の他講義履修状況や開講時期の世情によって講義形態を変更する場合がある.
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点 (小レポート)
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30%
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講義内容の理解度を確認する.
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振返りレポート
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40%
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講義内容の理解度を確認する.
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期末レポート
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30%
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データベースシステムの設計・構築能力を確認する.
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二度の振返りレポートおよび最終レポートの提出を行わなかった場合は,本講義の単位取得は不可能とする.また,受講における不適切な行為,例えば,提出物である各課題を他者と共有し,盗用・剽窃等を行ったことが判明した場合は,不正行為として認定する.さらに,課された小レポートの提出率や出来が著しく低い場合は,どのような理由があるにせよ不合格とする場合がある.
<成績評価結果/Results of assessment>
成績評価の見方について/Notes for assessment
登録者数 |
成績評価(%) |
評点 平均値 |
備考
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A |
B |
C |
D |
F |
他 |
27 |
7.4 |
22.2 |
18.5 |
14.8 |
37.0 |
0.0 |
1.5 |
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<参考文献/Reference Book>
<参照URL/URL>
<備考/Remarks>
本講義を受講希望する者は,シラバス公開時からの変更があるため,上記内容を再度熟読した上で,受講するか否かを決定すること.注意すべき点は本講義は DUET で教室配当がなされているが,基本はオンデマンド (動画配信) 型講義を行うことである.なお,授業計画でも述べたとおり,後半約 1/3 の一部はオンライン型もしくは対面講義を実施する可能性があることをあらかじめ留意しておくこと.また,受講生の受講状況により本講義を月曜1講時に大学で受講する必要がある場合は,配当教室を利用することができる. 本講義内容を理解するためには,あらかじめ「論理と数理」および「離散数学」を受講,もしくはそれらの基本知識をあらかじめ有していることが望ましい.
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