<概要/Course Content Summary>
「言語とは何か」という問題に「心の働き」という観点からアプローチする分野を認知言語学(cognitive linguistics)という。認知言語学では言語のみに特化した脳内モジュールの存在を仮定せず,低次・高次の認知活動を担う様々な機構が協働することで結果的に言語のシステムが実現すると考える。また,文法上の原理や法則をあらかじめ規定するのではなく,実際に発話された表現にもとづいたボトムアップな方法によって分析を進めることを旨とする。こうした特徴は用法基盤モデル(usage-based model)の一部を成すものであり,認知言語学と従来の理論言語学とを大きく区別する点となっている。この授業では認知言語学の主要な理論的概念や研究課題に触れ,その概要について学ぶことを第一の目標とするが,哲学,脳科学,計算機科学などの隣接領域との関係についても考えていきたい。
<到達目標/Goals,Aims>
・認知言語学の基本的な概念と問題領域について理解する。 ・認知言語学の理念と従来の言語理論との違いについて理解する。 ・自らの専門領域との接点を見出し,認知言語学的な考え方の応用可能性を探る。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
1
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(内容/ Contents)
イントロダクション
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(授業時間外の学習/ Assignments)
授業時に指定する課題(1時間半程度)
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(実施回/ Week)
2
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(内容/ Contents)
世界の立ち現れ方
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(授業時間外の学習/ Assignments)
授業時に指定する課題(1時間半程度)
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(実施回/ Week)
3
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(内容/ Contents)
意味とは何か
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(授業時間外の学習/ Assignments)
授業時に指定する課題(1時間半程度)
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(実施回/ Week)
4
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(内容/ Contents)
メタファー
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(授業時間外の学習/ Assignments)
授業時に指定する課題(1時間半程度)
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(実施回/ Week)
5
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(内容/ Contents)
メトニミー・シネクドキー
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(授業時間外の学習/ Assignments)
授業時に指定する課題(1時間半程度)
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(実施回/ Week)
6
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(内容/ Contents)
意味変化
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(授業時間外の学習/ Assignments)
授業時に指定する課題(1時間半程度)
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(実施回/ Week)
7
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(内容/ Contents)
多義語
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(授業時間外の学習/ Assignments)
授業時に指定する課題(1時間半程度)
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(実施回/ Week)
8
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(内容/ Contents)
語から文へ
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(授業時間外の学習/ Assignments)
授業時に指定する課題(1時間半程度)
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(実施回/ Week)
9
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(内容/ Contents)
文法とは何か
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(授業時間外の学習/ Assignments)
授業時に指定する課題(1時間半程度)
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(実施回/ Week)
10
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(内容/ Contents)
文法マーカー・品詞・文法関係
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(授業時間外の学習/ Assignments)
授業時に指定する課題(1時間半程度)
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(実施回/ Week)
11
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(内容/ Contents)
多動性
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(授業時間外の学習/ Assignments)
授業時に指定する課題(1時間半程度)
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(実施回/ Week)
12
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(内容/ Contents)
文法化
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(授業時間外の学習/ Assignments)
授業時に指定する課題(1時間半程度)
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(実施回/ Week)
13
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(内容/ Contents)
小さな記号・大きな記号
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(授業時間外の学習/ Assignments)
授業時に指定する課題(1時間半程度)
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(実施回/ Week)
14
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(内容/ Contents)
日英対照研究
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(授業時間外の学習/ Assignments)
授業時に指定する課題(1時間半程度)
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(実施回/ Week)
15
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(内容/ Contents)
全体のまとめ
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(授業時間外の学習/ Assignments)
全体の復習(1時間程度)
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授業回によっては,指定テキストに基づいた解説とディスカッションのほかに,参考として,内容に関係する言語データをコンピュータ上で扱う方法を示す。授業の進め方,扱うトピックの順番等は受講生の希望を聞きながら,必要に応じて変更する可能性がある。なお授業中以外に求められる学習について示した時間はあくまで目安である。
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点(出席+小テスト)
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40%
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授業内課題
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30%
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学期末レポート
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30%
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複数の授業回で内容に関連する課題を提出してもらう。また,学期中に数回,小テストを実施する。授業回の3分の2以上の出席がない場合,学期末レポートの提出資格を失うことがある。その他の詳細については初回の授業時に指示する。
<成績評価結果/Results of assessment>
成績評価の見方について/Notes for assessment
登録者数 |
成績評価(%) |
評点 平均値 |
備考
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A |
B |
C |
D |
F |
他 |
26 |
26.9 |
15.4 |
0.0 |
11.5 |
46.2 |
0.0 |
1.7 |
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<テキスト/Textbook>
野村益寛 『ファンダメンタル認知言語学』 (ひつじ書房)
ISBN:978-4894766082
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<備考/Remarks>
担当教員への連絡は,基本的に授業直後の時間帯に行う。それ以外の場合は,教員の所属学部事務室にて連絡の取次ぎ可否を判断する。
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