シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


30703005-037 

△研究演習Ⅲ-37 (しあわせな人口減少社会のデザイン)
Research Seminar III-37 -Social Design for Elegant population decline-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

  佐野 淳也

<概要/Course Content Summary>

【オンライン授業】 (リアルタイム双方向型) 
江戸時代に約3000万人とほぼ定常状態だった日本の人口は,明治以降に急増しその後の140年で約4倍の1億3千万人となりました。しかし2008年をピークに日本の総人口は減少に転じ,国立社会保障・人口問題研究所の推計では2100年には約5千万人まで減ると予測されています。これまで日本の政策やまちづくりは人口拡大を基本に考えられてきました。しかし人口減少期に入った今,社会のつくり方やデザイン(設計)そのものを,新たに考えなおすべきときに来ています。 
この研究演習は「しあわせな人口減少社会のデザイン」を全体テーマとして,互いの調査研究やフィールドワークの成果を報告し合い,磨き合うラーニング&リサーチ・コミュニティです。納得のいく修士論文を仕上げるために,①先行知見の収集 ②リサーチクエスチョンの設定 ③研究仮説づくり ④実証調査とフィールドワーク ⑤調査結果の分析 ⑥論文の執筆 といった一連の社会科学の研究プロセスを習得し,自身の研究計画を立てて,実行していくことを目指します。 
さらにこの研究演習3では,修士論文の執筆と提出に向けて,論文構成を行いゼミ内で随時発表しながら,論文の骨組みと要旨を完成させ,論文を完成させるために個別指導も行います。 
 
 

<到達目標/Goals,Aims>

① 自分の研究テーマを決める 
② 研究仮説をつくる 
③ フィールドを決める 
④ 研究計画をつくる 
⑤ 調査計画をつくり,実行する 
⑥ 仮説を検証する 
⑦ 論文を執筆する

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 問題意識を磨く  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習内容の下調べと発表準備 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 研究テーマを考える  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習内容の下調べと発表準備 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 研究構想をつくる  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習内容の下調べと発表準備 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 先行知見を集め,検証する  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習内容の下調べと発表準備 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) フィールドスタディを行う  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習内容の下調べと発表準備 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 研究仮説を立てる  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習内容の下調べと発表準備 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) フィールドを決める  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習内容の下調べと発表準備 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 研究計画をつくる  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習内容の下調べと発表準備 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 社会実験・現地調査計画をつくる  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習内容の下調べと発表準備 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 社会実験・現地調査を行う  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習内容の下調べと発表準備 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 社会実験・現地調査結果をまとめる  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習内容の下調べと発表準備 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 研究仮説を検証する  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習内容の下調べと発表準備 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 論文構成を考える  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習内容の下調べと発表準備 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 論文を執筆する  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習内容の下調べと発表準備 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 論文を完成させ,公表する  (授業時間外の学習/ Assignments) 演習内容の下調べと発表準備 

☆昨年実績に基づく現時点での計画であり,実際の受講生のみなさんの状況や要望に応じて,柔軟にアレンジを行います。実際の授業計画においては,授業開始後に改めて受講生のみなさんに提示します。 
 
*グループワークを中心とした授業設計であることから,感染防止のためオンライン授業を基本とし,ZOOMによるリアルタイム双方向型とします。ZOOMのブレイクアウトルームにおいては,ビデオをオンにし,お互い顔を見ながら話すグループワークを行います。受講生のみなさんはその前提で受講いただき,また使用する端末(パソコン推奨)やインターネット回線(安定した容量無制限回線を推奨)も準備の上,参加してください。 
*ウィルス流行状況によって,安全と判断されれば,教室での対面とオンライン参加を組み合わせるハイブリッド型授業も検討します。そのあたり,受講生のみなさんの希望や社会状況に合わせ柔軟に授業運営を行いたいと思います。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  50%  出席,参加,発言,積極性 
発表  30%  的確性,わかりやすさ,表現方法 
レポート  20%  全体把握,自分の意見の論述,文章表現 

<テキスト/Textbook>

石井 一成  『大学生のためのレポート・論文の書き方』 (ナツメ社) ISBN:9784880375342 

 

白谷 秀一 他 編著  『はじめての社会調査』 (自治体研究所) ISBN:9784757142916 

 

山崎 亮  『縮充する日本-「参加」が創り出す人口減少社会の希望-』 (PHP研究所) ISBN:9784569827377 

 

☆以上のうち,実際にどのテキストを使うかについては,授業開始後に受講生のみなさんと相談し決定します。また複数のテキストの中から,それぞれ担当テキストを決め発表といった内容も考えられます。そのため,以上のテキストを事前に購入しておく必要はありません。

<参考文献/Reference Book>

松谷 明彦,藤正 巌  『人口減少社会の設計-幸福な未来への経済学 -』(中央公論新社、2002)ISBN:9784121016461 
 

松谷 明彦   『「人口減少経済」の新しい公式-「縮む世界」の発想とシステム-』(日本経済新聞社、2004)ISBN:9784532350956 
 

広井 良典   『人口減少社会という希望 -コミュニティ経済の生成と地球倫理-』(朝日新聞出版、2013)ISBN:9784022630018 
 

増田 寛也  『地方消滅-東京一極集中が招く人口急減-』(中央公論新社、2014)ISBN:9784121022820 
 

小田切 徳美  『農山村は消滅しない』(岩波書店、2014)ISBN:9784004315193 
 

山下 祐介  『地方消滅の罠-「増田レポート」と人口減少社会の正体-』(筑摩書房、2014)ISBN:9784480068125 
 

株式会社 巡の環 (阿部裕志・代表取締役/信岡良亮・取締役)  『僕たちは島で,未来を見ることにした』(木楽舎、2012)ISBN:9784863240568 
 

山内 道雄(著), 岩本 悠(著), 田中 輝美(著)  『未来を変えた島の学校-隠岐島前発 ふるさと再興への挑戦-』(岩波書店、2015)ISBN:9784000248761 
 

篠原 匡   『神山プロジェクト -未来の働き方を実験する-』(日経BP社 、2014)ISBN:9784822274436 
 

藻谷 浩介(著),NHK広島取材班(著)  『里山資本主義 -日本経済は「安心の原理」で動く-』(角川書店、2013)ISBN:9784041105122 
 

広井 良典   『ポスト資本主義-科学・人間・社会の未来-』(岩波書店、2015)ISBN:9784004315506 
 

ハーマン・デイリー (著), 枝廣 淳子   『「定常経済」は可能だ!』(岩波書店、2014)ISBN:9784002709147 
 

渡邉 格  『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』(講談社、2013)ISBN:9784062183895 
 

山崎 亮  『コミュニティデザインの時代-自分たちで「まち」をつくる-』(中央公論新社 、2012)ISBN:9784121021847 
 

山崎 亮  『コミュニティデザイン-人がつながるしくみをつくる-』(学芸出版社、2011)ISBN:9784761512866 
 

玄侑 宗久  『しあわせる力 -禅的幸福論 -』(角川SSコミュニケーションズ、2010)ISBN:9784047315129 
 

前野 隆司  『幸せのメカニズム-実践・幸福学入門-』(講談社、2013)ISBN:9784062882385 
 

前野 隆司  『幸せの日本論 -日本人という謎を解く -』(角川マガジンズ、2015)ISBN:9784040820231 
 

稲葉 陽二  『ソーシャル・キャピタル入門-孤立から絆へ -』(中央公論新社、2011)ISBN:9784121021380 
 

枝廣 淳子  『レジリエンスとは何か-何があっても折れないこころ,暮らし,地域,社会をつくる-』(東洋経済新報社、2015)ISBN:9784492045671 
 

岡 檀  『生き心地の良い町 -この自殺率の低さには理由(わけ)がある -』(講談社 、2013)ISBN:9784062179973 
 

 

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