シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10702252 

△比較政策論
Comparative Public Policy
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  山谷 清志

<概要/Course Content Summary>

「比較政策」とは,端的に言えば「政策を比較する」ことを意味します。では,「政策を比較する」とは,一体どのような行為なのでしょうか。政策の比較,特に国際比較は,学問の領域においても,実務の領域においても一般的なものになりつつあります。しかし,「比較政策」と銘打っているものの,実際には外国の事例紹介に留まっているものも散見されます。そこで,本講義では,外国の事例紹介とは一線を画した比較政策,あるいは政策比較の議論を展開するために必要な知識及び方法を解説します。前半は,総論として,比較政策を理解する前提となる「政策」及び「比較」の意味内容に関して解説します。後半は具体的なトピックについて中央官庁での実務経験をふまえつつ,比較政策学に至るまでの学問の流れ,歴史の紹介をします。。 
 なお,政治学,経済学,法学,行政学といった様々な学問領域の知見を活用しつつ講義を展開します。なぜ,入学1年目に基礎科目で様々な学問領域を学んだのでしょうか。その答えのひとつをこの比較政策論の講義で提供します。

<到達目標/Goals,Aims>

1.比較政策の基礎理論の習得を通じて,「政策を比較する」という行為と「外国の事例を紹介する」という行為との違いを理解する。 
2.比較の手法を理解するようになる。 
3.自分の興味のある政策を実際に比較できるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) ガイダンス 「比較政策学」とは何か  (授業時間外の学習/ Assignments) シラバスの熟読 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 政策の概念,政策科学,政策研究の各国比較  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習 
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) 比較政策の実際,シンクタンクの活動  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習 
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 比較の手法(1) 定量分析と定性調査  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習,アカデミックスキルの復習 
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) 比較の手法(2) 政策分析と政策評価  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習 
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 比較の観点 - "Comparative Policy" と "Comparing Policy" -  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) 政策比較(1) 価値,イデオロギー  (授業時間外の学習/ Assignments) 中間評価の復習 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) 政策比較(2) 政策内容と政策デザイン  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) 政策デザインの比較(1) 政策形成,政策決定,政策実施,政策実施体制  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) 政策デザインの比較(2) 政策評価,政策終了  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) 比較政治学と比較行政学  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) 開発行政学と国際行政学,ODA研究  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) 比較政策分析論  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) 比較政策評価論  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) まとめ  (授業時間外の学習/ Assignments) 総復習 

講義内容,順番は現実社会の動きによって変化する場合があります。政策評価論を履修していることが重要です。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

小テスト5回  50%  講義の理解 
期末レポート  50%  政策学部において比較政策を置いている意義の理解 

小テストをレポート形式で5回やります。10点×5回で50点です。期末レポートは50点満点ですが,講義を5回以上,無断欠席した学生(つまり視聴しなかった学生)のレポートは提出しても採点しません。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
177 15.3 28.2 21.5 19.8 15.3 0.0 2.1

<テキスト/Textbook>

特に指定しません。講義の中で指示します。

<参考文献/Reference Book>

福田耕治・板根徹  『国際行政の新展開-国連・EUとSDGsのグローバル・ガバナンス-』(法律文化社、2020) 生協他 ISBN:978-4-589-04094-7 最近刊行された重要な図書です。 
 

その他 講義中に適宜紹介します。

<備考/Remarks>

①オンライン講義です。②視聴しているかどうかはこちらで確認できます。パソコン,スマホ,タブレット,いずれでも確認できます。③5回以上視聴していない場合は「F」です。④3密を避けるため,「友人と講義を見る」のは絶対にやめてください。⑤小テストを3回以上受けていない場合は「F」です。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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