シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10702032 

△日本外交
Japanese Diplomacy
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  楠 綾子

<概要/Course Content Summary>

【授業形態】対面授業(ネット配信併用) 
  
本講義は,対日講和から現在までの日本外交を,とくにアジアとの関係に焦点を当てて講義を行う。19世紀末以降アジア太平洋戦争の終結まで,日本にとってアジアは国益を追求し勢力を拡大する「場」であった。敗戦と占領を経て独立を回復した日本が直面したのは,植民地独立闘争が東西冷戦と連動しつつ激化するアジアであった。多くが戦乱と混乱と不安定に支配される地域において,日本はどのような外交を展開したのだろうか。そして,この地域で大きなプレゼンスを維持してきたアメリカとはどのような関係を築いたのだろうか。中国の台頭が地域の国際関係を大きく変えつつある一方で,日本と近隣諸国との間では歴史認識が外交問題となっている今日,日本がアジアに対してどのように向き合ってきたのか,これからどのように向き合うべきかを考える手がかりとしてもらいたい。 
 毎回の授業ではレジュメを配布する(事前にアップするので,各自ダウンロードすること)。必要に応じて映像資料を使用し,可能であればディスカッションを実施する。また中間テストを実施する(実施方法については授業中にアナウンスする)。

<到達目標/Goals,Aims>

 アジア・太平洋戦争後の日本の対アジア外交について基本的知識を身につけるとともに,日本外交の諸特徴を理解することができるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ガイダンス 授業方針・評価方法の説明 
アジア・太平洋戦争後の日本外交の基本的構図と課題 
(授業時間外の学習/ Assignments) 授業方針・評価方法の確認 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) サンフランシスコ講和とアジア  (授業時間外の学習/ Assignments) 事前にテキスト該当部分を読むこと(1時間程度) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 共産主義諸国との関係  (授業時間外の学習/ Assignments) 事前にテキスト該当部分を読むこと(1時間程度) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 「東西の架け橋」外交  (授業時間外の学習/ Assignments) 事前にテキスト該当部分を読むこと(1時間程度) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 中間テスト  (授業時間外の学習/ Assignments) 事前にテキスト該当部分を読むこと(1時間程度) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 東南アジア:賠償と開発構想  (授業時間外の学習/ Assignments) 事前にテキスト該当部分を読むこと(1時間程度) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 日韓国交正常化  (授業時間外の学習/ Assignments) 事前にテキスト該当部分を読むこと(1時間程度) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 日本の地域的責任の拡大:ヴェトナム戦争と沖縄返還  (授業時間外の学習/ Assignments) 事前にテキスト該当部分を読むこと(1時間程度) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 日中国交正常化  (授業時間外の学習/ Assignments) 事前にテキスト該当部分を読むこと(1時間程度) 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 冷戦構造の変容と日本外交の多角化  (授業時間外の学習/ Assignments) 事前にテキスト該当部分を読むこと(1時間程度) 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 新冷戦下の日本のアジア外交  (授業時間外の学習/ Assignments) 事前にテキスト該当部分を読むこと(1時間程度) 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 中国の台頭と朝鮮半島核危機(1):1990年代  (授業時間外の学習/ Assignments) 事前にテキスト該当部分を読むこと(1時間程度) 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 中国の台頭と朝鮮半島核危機(2):2000年代〜  (授業時間外の学習/ Assignments) 事前にテキスト該当部分を読むこと(1時間程度) 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 歴史認識問題の噴出  (授業時間外の学習/ Assignments) 事前にテキスト該当部分を読むこと(1時間程度) 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 予備/まとめと質疑応答  (授業時間外の学習/ Assignments) 全体を復習し,疑問点を抽出しておくこと(1時間程度) 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

中間テスト  30%  出題については授業中に説明する。体調不良,就職活動等正当な理由で受験できなかった学生には,レポート課題を課す 
期末試験  60%  講義の理解度を問う。 
平常点  10%  初回の授業で説明する。  

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
37 0.0 13.5 16.2 40.5 29.7 0.0 1.1

<テキスト/Textbook>

宮城大蔵編  『戦後日本のアジア外交』 (ミネルヴァ書房、2015) 大学生協  教科書として使用するので,各自必ず購入されたい。 

 

 

 

<参考文献/Reference Book>

五百旗頭真編  『日米関係史』(有斐閣、2008) 大学生協 授業内容を理解するうえで不可欠のテキストであるため,各自読み進めてもらいたい。 
 

  『現代日本政治史 第1巻〜第6巻』(吉川弘文館、2011~2013)第2次世界大戦後の日本政治に関する通史的著作である。政治指導者たちのリーダーシップの態様や政策決定過程の理解に有用であるため,適宜参考にしてもらいたい。 
 

 

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