2020年度

＜概要/Course Content Summary＞

授業形態：ネット配信授業　
　本講義は，政策学部生に，経済学の考え方の「面白さ」と「有用さ」を解説することに焦点を置く。経済学，特にミクロ経済学は，理論的・数学的に緻密な議論を積み重ねて構築されているため，一旦，重要な概念が理解できなくなるとその後の議論についていけなくなる。これに加え，現実には存在しないような極度に抽象化された社会を念頭において議論していることが，学生の経済学に対する拒否反応を大きくしているように思える。　
　これに対し，本講義は，議論の体系性や理論的厳密性を犠牲にし，毎回，経済学の重要概念をトピック的に取り挙げ，それらの概念が，受講生の皆さんの日々の生活の中のどのような現象の理解に役立つのか，そして，どのように使えるのを理解していただくことに焦点を当てる。また，各回の講義は，原則的に独立したものとし，たとえ今日の講義が理解できなくても，「来週の講義は，興味が持てそうだ！」そのように感じて教室に足を運んでいただく授業を行う。

＜到達目標/Goals,Aims＞

学生が，経済学の重要概念を理解すると共に，少なくとも1つの概念については，自身の生活の場に適用して考えることができるようになる。

＜授業計画/Schedule＞

受講学生数，受講学生の関心や理解度に応じて，授業計画を変更することがある。

＜成績評価基準/Evaluation Criteria＞

毎回の授業後に課す小テストは，授業で紹介する基礎概念の理解度をみるものであり, e-classで実施する。　
　
「理解度の確認」は，次の2つの部分から構成され。　
第1パート：授業で紹介する基礎概念の理解度をみる問題。　
第2パート：授業で紹介する基礎概念の少なくとも1 つについて，自身の生活の場に適用して考えたか？」を確認する問題。　

＜成績評価結果/Results of assessment＞   成績評価の見方について/Notes for assessment

＜テキスト/Textbook＞

特定の教科書はありません。

＜参考文献/Reference Book＞

他の参考文献は，授業中に適宜紹介する

＜備考/Remarks＞

この授業で経済学に興味をもった学生は，導入科目や展開科目で開講されている経済学関連科目を履修し，経済学を体系的に学ぶことを勧める。