シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10702003-116 

△アカデミック・スキル1-116 (分析 フィールドワークとインタビュー調査入門)
Academic Skills 1-116 -Introduction to fieldwork and interview research-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

  西山 渓

<概要/Course Content Summary>

私たちの住む社会や世界を理解するためには,様々な手法があります。本授業では,そうした手法の中でも,「質的調査」と呼ばれる方法論について,特にフィールドワークおよびインタビュー調査に焦点を当てながら学習を進めていきます。しばしば,質的調査は「ただ人に話を聞けばいい」「ただフィールドに出て思ったことを書けばいい」と思われがちですが,本授業では,受講者が質的調査をより「正確に」行うための基本となる哲学的な思考方法,学問的な態度や方法(文献調査の仕方,問いの立て方等),手法の多様さ,分析の方法などを幅広く学ぶための機会を提供します。本授業では,教員による講義だけでなく,受講者中心の様々なアクティヴィティ(インタビューの実践など)があるので,受講者の積極的な参加を歓迎します。

<到達目標/Goals,Aims>

1. 学生が,社会科学の重要な手法の一つである質的調査法の基本的な理論についての理解を深めることができる 
2. 学生が,質的調査法におけるインタビュー調査について学び,その理論的・実践的な理解を深めることができる 
3. 学生が,今後レポートや報告書などを書く際に重要となるスキル(言語能力,批判的思考力など)を養うことができる 
4. 学生が,質的調査における倫理についての理解を深め,より信頼性・妥当性のある調査を行うことができるようになる。 
 
 
 
 
この授業を履修することによって身につくスキル: 
■ 読解能力(日本語) 
□ 読解能力(英語) 
□ 作文能力(日本語) 
□ 作文能力(英語) 
■ プレゼンテーション能力(日本語) 
□ プレゼンテーション能力(英語) 
■ 調査能力  
□ 統計分析能力 
□ 政策(企画)立案能力 
□(        担当者自由記述欄)

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) イントロダクション:「社会」を説明するとは?(講義)  (授業時間外の学習/ Assignments) シラバスを事前に読むこと 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 正しい問いに正しいアプローチを:社会科学の哲学的基礎(講義)  (授業時間外の学習/ Assignments) 毎回の講義で紹介される資料等を使用して予習・復習を行うこと 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 質的調査とフィールドワーク(講義)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 写真を使ったフィールドワーク(講義・実践)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 写真を使ったフィールドワークの講評会(実践)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ゲストスピーカーによる講義  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) リサーチクエスチョンを立てる  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 様々なインタビューの方法1:構造化インタビュー(講義・実践)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 様々なインタビューの方法2:半構造化インタビュー(講義・実践)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 様々なインタビューの方法3:非構造化インタビュー(講義・実践)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 様々なインタビューの方法4:グループ・インタビュー(講義・実践)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) データの分析方法1(講義)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) データの分析方法2(講義・実践)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 調査の倫理  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) まとめと最終レポートの指示  (授業時間外の学習/ Assignments) なし 

この授業は対面授業を計画していますが,新型コロナウィルスの流行の今後の様子によっては,Zoomでのオンライン授業に移行する可能性もあります。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  45%  授業への全回出席を原則とします。授業内でのアクティヴィティ(ディスカッション・グループ・ワーク等)への参加度や貢献度を総合的に評価します。(3点×15回=45点) 
最終レポート  55%  授業内容を踏まえ,学生は簡単なインタビュー調査を授業外で行い,その内容をレポートとして報告してもらいます。授業内容を全く反映していないレポートの評価は著しく低くなります。 

<テキスト/Textbook>

テキストの指定はありませんが,各授業で資料を配布することがあります。また,下記の参考文献のうちスタイナー・クヴァールの書籍は,購入することを強くお勧めします。特に,インタビュー調査に関心がある受講者にとって,この本は必読となります。

<参考文献/Reference Book>

スタイナー・クヴァール  『質的研究のための「インター・ビュー」』(新曜社、2016)ISBN:978-4-7885-1475-1 
 

野村康  『社会科学の考え方-認識論,リサーチ・デザイン・手法-』(名古屋大学出版会、2017)ISBN:978-4-8158-0876-1 
 

谷富夫・芦田徹郎(編)  『よくわかる質的社会調査-技法編-』(ミネルヴァ書房、2009)ISBN:978-4-6230-5273-8 
 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
Copyright(C) 2020 Doshisha University All Rights Reserved. 無断転載を禁止します。