シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10700311 

△現代日本政治
Contemporary Japanese Politics
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  野田 遊

<概要/Course Content Summary>

民主主義とは多義的な概念であるが,現代日本において民主主義はどのように理解できるかについて検討を加えるのがこの授業の主たる目的である。政治学の主要な概念や理論のほか,関連する身近なテーマについて検討しながら授業を進める。わたしたちが代表者を選ぶ方法,代表者がどのように政権を組成してきたか,国と地方で政治がいかに異なるかたちで営まれてきたか,そして,具体的な立法や条例制定の過程,予算編成過程,さらに行政組織を具体的に担っている官僚制について,その仕組みを深く理解する。あわせて,日本における民意のとらえ方や政府に対する信頼の状況への認識を深めるとともに,現代日本の大問題としての少子高齢化や地方創生の根本的課題を検討し,一方,それらの問題に向かう現代日本政治のあり方を再考する。 なお,講師の民間研究所時代の実務経験をもとに,実践的知識と知恵の実社会での活用方法が理解できるよう進める。授業は,COVID-19感染リスク拡大への対応のため,eclassから動画配信(オンデマンド)とレジメ配布により行うので,計画的に動画をみて,レジメの空欄にメモをとるかたちで進めていただきたい。

<到達目標/Goals,Aims>

国民の立場から,現代日本政治に対する課題を認識するとともに,説明できるようになり,われわれが民主的な政府運営の主体である意識をもつ

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 代表者をいかに選ぶか  (授業時間外の学習/ Assignments) 選挙権や制度,政権の移り変わりについて復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 議院内閣制か大統領制か  (授業時間外の学習/ Assignments) 執政制度の相違を復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 誰が政策を決めているのか  (授業時間外の学習/ Assignments) 立法過程の実情を復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 予算は誰のためのものか  (授業時間外の学習/ Assignments) 予算編成の過程を復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 能率的で能率的でない官僚制  (授業時間外の学習/ Assignments) 官僚制の構造と特徴を復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) NPMは古いのか  (授業時間外の学習/ Assignments) NPM(New Public Management)や行政改革のこれまでと今後の課題を復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 自治体の連携はうまくいくか  (授業時間外の学習/ Assignments) 広域連携に関わる変革について復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 安心する社会を求めると信頼できない社会になる  (授業時間外の学習/ Assignments) 政府に対する信頼の議論を復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 参加の限界  (授業時間外の学習/ Assignments) 参加の手法やあり方,限界について復習(1時間) 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 二大政党制か多党制か  (授業時間外の学習/ Assignments) 政党の機能や政党制について復習(1時間) 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) こんなにある利益集団  (授業時間外の学習/ Assignments) 利益団体の種類や機能について復習(1時間) 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) コントロールされる世論  (授業時間外の学習/ Assignments) マスメディアの影響力とあり方について復習(1時間) 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) リーダーシップか参加か  (授業時間外の学習/ Assignments) 市民参加の意義について検討しておく(1時間) 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 一極集中をとめないのに地方創生?  (授業時間外の学習/ Assignments) 地方分権と地方創生がこれからの日本を支えるという論理を復習(1時間) 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 現代日本政治再考  (授業時間外の学習/ Assignments) これまでの授業の内容を復習し日本政治における自分の役割を確認(1時間) 

授業は,COVID-19感染リスク拡大への対応のため,eclassから動画配信(オンデマンド)とレジメ配布により行うので,計画的に動画をみて,レジメの空欄にメモをとるかたちで進めていただきたい。第14回目か第15回目のいずれかで,Formsにより授業時間にテストを行う予定ですので,それまでに,動画による学習を終わらせ,テストにのぞめるようにしておいてください。現状では第14回目の授業時間に行う予定ですが,第15回目の授業時間に行う場合は,DUETのメッセージで事前に通知します。授業時間中にテストを行うため,前後の授業との関係も考慮して,テストを受けられる環境にしておいてください。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

授業内評価  100%  14回目または15回目のいずれかで,時間割の授業時間内で,現代日本政治に関わる理論や知見について理解の程度を確認するためにFormsでテストを行う予定。現状では第14回目の授業時間に行う予定ですが,第15回目の授業時間に行う場合は,DUETのメッセージで事前に通知します。授業時間中にテストを行うため,前後の授業との関係も考慮して,テストを受けられる環境にしておいてください。 

現代日本政治に関わる理論や知見に加え,日本政治の課題について深く理解すること。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
411 68.9 20.2 6.6 1.2 3.2 0.0 3.5

<テキスト/Textbook>

テキストは使用しない。必要に応じて授業で伝える。

<参考文献/Reference Book>

松田憲忠・岡田浩編著  『よくわかる政治過程論』(ミネルヴァ書房、2018)ISBN:9784623084111 
 

川出良枝・谷口将紀編著  『政治学』(東京大学出版会、2012)ISBN:9784130322195 
 

砂原庸介・稗田健志・多湖 淳  『政治学の第一歩』(有斐閣、2015)ISBN:9784641150256 
 

その他は講義の中で指示する。

<備考/Remarks>

自治自立や民主主義のあり方を考えるうえで,建学の精神や新島襄が残した言葉に学ぶよう心がけてください。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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