シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10700101-041 

△演習Ⅰ-41 (国際関係入門)
Seminar I-41 -Introduction to International Relations-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

  富樫 耕介

<概要/Course Content Summary>

【授業の内容と狙い】 
 本演習では,国際関係に関する基礎的知識を形成し,国際社会に存在する様々な問題について受講生が多角的に検討することを目的とする。教員の研究は,紛争研究,旧ソ連地域研究だが,学生の調査・研究テーマはそれに限定せず,基本的には国際政治に関するテーマで各自が関心を持つものを研究することを目指す。 
 
【授業のキーワード】国際関係入門,国際関係の基礎的知識 
 
【授業の進め方】 
 まずゼミ生に各自の目標及びそれを達成するための計画を簡単に立ててもらう。この際に各自の関心のあるテーマについても記載してもらう。教員からは文献発表のリストを配布し,ゼミの進め方,スケジュール,評価方法などを説明する。3回目から6回目まではゼミ生全員が共通の課題に取り組み作業の進捗状況を報告する形で進める。8回目以降は,担当者による報告を中心に進める。 
 各自で発表する文献(新書,論文等)は,各自が自らのテーマに合わせて配布されたリストの中から選ぶ,あるいはリストとは別に自ら論文等を選定しても構わない。初回時に文献の探し方についても教える。8回目以降は報告者はレジュメを作成し,人数分印刷して発表当日に持参する。参加者は文献を予め入手し,読了していることを前提とする。 
 
 本授業は,外務省(本省及び在外公館)での勤務経験や国際ボランティア経験を有する教員が外交の現場や情勢分析を通して得た知識と学術的知見を組み合わせた指導,解説や説明を行う。

<到達目標/Goals,Aims>

1:自らの問題意識に基づき,学術的な問いを設定し,論証する能力を身につける 
2:論拠に基づき自らの主張を行い,他者と議論し,考えを分かち合う力を養う 
3:グローバルな問題をローカルな文脈に置き換え理解し,自らを取り巻く国際社会の課題 
と現状を理解する力を身につける 
4:3年次の演習に向けて自らの知的関心や研究テーマを具体化させる

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1  (内容/ Contents) ガイダンス  (授業時間外の学習/ Assignments) シラバスの内容を事前に確認すること(予習30分) 
(実施回/ Week) 2  (内容/ Contents) 演習に必要なアカデミックスキルに関する講義  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業で学んだ内容の復習と課題への取り組み(予習・復習1時間)。 
(実施回/ Week) 3  (内容/ Contents) 研究課題と問いの明確化①  (授業時間外の学習/ Assignments) 自らの研究課題について事前に考え,問いを明確にする(予習1時間)。 
(実施回/ Week) 4  (内容/ Contents) 研究課題と問いの明確化②  (授業時間外の学習/ Assignments) 自らの研究課題について事前に考え,問いを明確にする(予習1時間)。 
(実施回/ Week) 5  (内容/ Contents) 先行研究の整理と課題の確認①  (授業時間外の学習/ Assignments) 先行研究文献リストを作成し,先行研究の傾向を捉える(予習2時間)。 
(実施回/ Week) 6  (内容/ Contents) 先行研究の整理と課題の確認②  (授業時間外の学習/ Assignments) 先行研究文献リストを作成し,先行研究の傾向を捉える(予習2時間)。 
(実施回/ Week) 7  (内容/ Contents) 個別研究相談と指導①  (授業時間外の学習/ Assignments) 今までの報告内容を踏まえ,今後の研究テーマや文献を明確化させる(予習2時間) 
(実施回/ Week) 8  (内容/ Contents) 各自の文献発表と討論①  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献の読了と課題への取り組み(予習2時間)。 
(実施回/ Week) 9  (内容/ Contents) 各自の文献発表と討論②  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献の読了と課題への取り組み(予習2時間)。 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 各自の文献発表と討論③  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献の読了と課題への取り組み(予習2時間)。 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 個別研究相談と指導②  (授業時間外の学習/ Assignments) 今までの報告内容を踏まえ,今後の研究テーマや文献を明確化させる(予習2時間) 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 各自の文献発表と討論④  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献の読了と課題への取り組み(予習2時間)。 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 各自の文献発表と討論⑤  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献の読了と課題への取り組み(予習2時間)。 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 各自の文献発表と討論⑥  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献の読了と課題への取り組み(予習2時間)。 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) まとめと振り返り,個別研究相談と指導③  (授業時間外の学習/ Assignments) 今までの報告内容を踏まえ,今後の研究テーマや文献を明確化させる(予習2時間) 

前半部は,受講者の関心を具体化させつつ,国際関係に関する基礎的なテキストや書籍を輪読する授業形式をとる。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

クラスでの発表  70%  自らの発表及び論点の提示。レジュメを作成し,文献内容を要約した上で,文献に対する批評を行う。その上で皆で議論する論点を提示し,議論を行う。 
クラスへの貢献度  30%  議論における発言。 

1)本ゼミナールでは,参加者は皆,毎週同じ文献を入手し,それを読了している前提で授業を進める。従って,ゼミに参加する学生は,他の学生が報告する内容であっても,必ず文献を入手し,読了しようとしなければならない。なお最初は,学術論文は難解であり,書籍は分厚くて,なかなか読めないと思うだろうが,徐々に慣れていく。 
 
2)ゼミに参加するということは,当然のことながら,ただ単に出席するのではなく,議論に参加することを意味する。文献を読んだ際,あるいは報告を聞いていた際に疑問に思ったことなどを,メモ書きするなどして議論に参加できる準備を各自できちんとするように。原則として1回のゼミ内で一人1回は発言をすることを前提とする。 
 
3)ゼミ参加者はゼミ専用の自らの研究ノートを購入し(通常のノートで構わない),そこに文献を読んだ際に感じたことや,まとめる際に自分が注目した点,あるいは自分の知的関心の推移などを授業時間以外にもとりまとめておくこと。このような作業を通して自分の知的関心などが精緻なものになる。

<参考文献/Reference Book>

井下千以子  『『思考を鍛えるレポート・論文作成法』』第3版 (慶應義塾大学出版会、2019)演習で特段用いる予定はないが,大学における知的思考及び技法について基礎的な情報が載っているので,受講者が文献を調べる際などにも参考になる部分はあるかもしれない。 
 

<備考/Remarks>

本授業は対面式を原則としながらも,適宜必要に応じてオンライン授業に切り替えたり,並行実施も考える。コロナ流行状態はもとより受講者の希望(対面式授業を受講困難な学生への配慮希望等)も聴取予定である。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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