シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10700101-005 

△演習Ⅰ-5 (「労働力余剰時代」のなかでの新たなサーヴィス提供の可能性について探る)
Seminar I-5 -Exploring the potentials to produce new services in the age of labor surplus -
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

  柿本 昭人

<概要/Course Content Summary>

演習Iでは,まず現在のデジタル・エコノミーへと至る経過を,具体的な新聞と雑誌記事から振り返る。これを理解したうえで,テキストのライアン・エイヴェント 『デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか』 に取り組み,今後の働く現実の変化とそれに伴う社会の変容,そして「労働力余剰時代」のなかでの新たなサーヴィス提供の可能性について探っていく。この二つの段階を経て,各人の関心を明確化しながら,演習Ⅱでのリサーチへと繋いでいく。

<到達目標/Goals,Aims>

学生は,それぞれの授業回ごとに,取り上げられる文献資料を参照軸としながら,「何がどのように起きたのか」「そこでは何が対象を取り巻いているのか」「それが将来どういう影響をもたらすのか」という論点を把握し,その論点を他の者に向かってその内容を説得的に口頭および文章において提示できるようになること。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 演習Ⅰの進め方の確認と運営体制の構築  (授業時間外の学習/ Assignments) 報告担当者Aのレジュメ作成/「コメント」事項の準備(1時間) 
 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ●2008年末「クラウド」という言葉の登場 
20081029 「ネット介しITサービス,マイクロソフト参入,「クラウド」,グーグルに対抗」『日本経済新聞』 
20081107 「クラウド・コンピューティング――ネット経由,サービス利用」『日経産業新聞』 
20081115 「[BOOK REVIEW]『クラウド化する世界ビジネスモデル構築の大転換』ニコラス・G・カー著」『日経コミュニケーション』2008年11月15日号(日経BP社) 
20081215 「クラウドが5年後にIT市場の4割に 上流シフトできないベンダーは消える」『日経ソリューションビジネス』2008年12月15日号(日経BP社) 
 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 報告担当者Bのレジュメ作成/「コメント」事項の準備(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ●2009年 「クラウド」アメリカでの変化 
20090701 「[21世紀インフラ 米,加速する技術革新](下)クラウド投資膨らむ IT勢力図塗り替え」『日本経済新聞』 
20090805 「クラウドが変える 情報システム企業から消える」『日本経済新聞』 
20090806 「クラウドが変える データ拠点建設急ピッチ」『日本経済新聞』 
20090807 「クラウドが変える 稼ぎ頭,保守サービスに痛手」『日本経済新聞』 
20090809 「マイクロソフトの苦悩 「常識」覆り揺らぐ王座」『日本経済新聞』 
20091009 「「クラウド」米大手が攻勢」『日本経済新聞』 
20091114 「事業仕分けスパコン「凍結」」『日本経済新聞』 
20091120 「グーグルOS公開 登場は来年末」『日本経済新聞』 
 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 報告担当者Cのレジュメ作成/「コメント」事項の準備(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ●2010年 「クラウド」の日本での導入元年 
20100101 「クラウドが変える」『日本経済新聞』 
20100409 「中小のクラウド導入拡大」『日本経済新聞』 
20100414 「日本企業クラウド本格導入」『日本経済新聞』 
20100421 「クラウド広がる 上」『日本経済新聞』 
20100422 「クラウド広がる 下」『日本経済新聞』 
20100424 「米IT業績V字回復」『日本経済新聞』 
20100601 「特集 クラウドの威力」『日経情報ストラテジー』2010年6月号 
(授業時間外の学習/ Assignments) 報告担当者Dのレジュメ作成/「コメント」事項の準備(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ●2011年 「クラウド」を前提とした新たな展開 
20110513 「グーグルが8秒起動のノートPC「Chromebook」発表」 『日本経済新聞』 
20110704 「ITとエネルギーの融合 クラウドで進む分散電源」『日本経済新聞』 
20110721 「[アップル]クラウド,SNSが課題」『日本経済新聞』 
20110727 「IT各社,自動車が主戦場 情報提供事業を展開 スマートフォンとクラウド活用」『日本経済新聞』 
20110915 「特集 ビッグデータ革命」『日経コンピュータ』 2011年9月15日号 
20111106 「書評『クラウドが変える世界』宇治則孝著」『日本経済新聞』 
(授業時間外の学習/ Assignments) 報告担当者Eのレジュメ作成/「コメント」事項の準備(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ●2012-13年 「クラウド」からビッグデータへの定着 
20120305 「解説2 ビッグデータの本質-“どこでもセンサ”時代の到来」『日経エレクトロニクス,』2012年3月5日号 
20120813 「被災自治体のクラウド導入 迫る期限,終わらぬ準備 復興と板挟み,職員悲鳴」『日本経済新聞』 
20121113 「クラウド時代を築く欧米ITトップに聞く(2)米VMウェアCEOゲルシンガー氏」『日経産業新聞』 
20121116 「クラウド時代を築く欧米ITトップに聞く(4)米アマゾン上級副社長ジャシー氏」『日経産業新聞』 
20121130 「アマゾン,クラウドで攻勢 企業向けで優位確立 低価格武器に グーグルの追撃かわす」『日本経済新聞』 
20130530 「行政の電子化と情報公開急げ」『日本経済新聞』 
20130813 「企業内クラウド4.4倍,17年に市場1.4兆円,民間予測,ビッグデータ基盤に」『日本経済新聞』 
 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 報告担当者Fのレジュメ作成/「コメント」事項の準備(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ●2014年 「クラウド」が当たり前の,インフラとして定着 
20140129 「賢いクルマ走る (中)走行データ,変わる車生活 保険・防災・タクシー配車…」『日本経済新聞』 
20140401 「アマゾン,クラウドで席巻,米国防総省,品質に「お墨付き」,安さと両輪で稼ぐ」『日本経済新聞』 
20141023 「クラウド,IBMと提携,米マイクロソフト,ソフト相互利用」『日本経済新聞』 
20141117 「クラウドサービス――企業の情報インフラに」『日経産業新聞』 
 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 報告担当者Gのレジュメ作成/「コメント」事項の準備(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ●2015年 インフラ化した「クラウド」から,「IoT」へ 
20150220 「ITはIoT時代に――ネットに様々な機器接続,家電つなげて生活便利,情報漏洩の危険広がる」『日本経済新聞』2015年2月20日。 
20150417 「IoTで「製造業革命」日本に焦り,企業間連携で出遅れ,ドイツ,国挙げ規格作り」『日本経済新聞』2015年4月17日。 
20150430 「特集――あすをひらくテクノロジー,IoT,情報×接続,時間・コスト,削る切り札」『日本経済新聞』2015年4月30日。 
20151019 「エッジコンピューティングの破壊力」『日経エレクトロニクス』2015年11月号。 
 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 報告担当者Hのレジュメ作成/「コメント」事項の準備(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 『デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか』1.デジタル革命と労働力の余剰  (授業時間外の学習/ Assignments) 報告担当者I・Jのレジュメ作成/「コメント」事項の準備(1時間) 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 『デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか』2.デジタルエコノミーの力学  (授業時間外の学習/ Assignments) 報告担当者K・Lのレジュメ作成/「コメント」事項の準備(1時間) 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 『デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか』3.デジタルエコノミーが道を誤るとき 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 報告担当者M・Nのレジュメ作成/「コメント」事項の準備(1時間) 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 『デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか』4.余剰から繁栄へ 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 報告担当者O・Pのレジュメ作成/「コメント」事項の準備(1時間) 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 「労働力余剰時代」のなかでの新たなサーヴィス提供の可能性についてアイデアを語る(1) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 報告者A~H具体例のリサーチに基づく「コメント」事項の準備(1時間) 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 「労働力余剰時代」のなかでの新たなサーヴィス提供の可能性についてアイデアを語る(2) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 報告者I~P具体例のリサーチに基づく「コメント」事項の準備(1時間) 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 演習Ⅰの総括  (授業時間外の学習/ Assignments) 総括の報告準備(1時間) 

各回の内容は仮のもので,演習Ⅰのメンバーが確定した時点であらためて各回の内容を連絡する。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  30%  毎回の報告に対するレポートをもとにした討論 
期末レポート試験・論文  10%  各回のコメントのために参照した資料の整理 
クラスへの貢献度  30%  各回の報告に対するコメント 
提出物  30%  各回報告担当者のレジュメ 

<テキスト/Textbook>

ライアン・エイヴェント   『デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか』 (東洋経済新報社、2017) ISBN:9784492654804  テキストは教員が準備する/新聞・雑誌記事は大学のポータルサイトから入手可能 

 

クラウドサーヴィスが社会に実装されて以降の社会のあり方とりわけ働く現実の変容について広範な視点からの理解を得るうえで最適のテキストである。

<参考文献/Reference Book>

折に触れて,参考文献については指示をする。

<備考/Remarks>

この演習を履修する以前に身につけておくことが望ましいスキル: 
☑ 読解能力(日本語) 
☑ 作文能力(日本語) 
□ 作文能力(英語) 
□ プレゼンテーション能力(日本語) 
□ プレゼンテーション能力(英語) 
□ 調査能力 
□ 統計分析能力 
□ 政策(企画)立案能力 
□(        担当者自由記述欄) 
 
 

 

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