シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△財政学2
Public Finance 2
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  塩津 ゆりか

<概要/Course Content Summary>

 この講義では,国家財政のうち歳出(社会保障),財政政策とマクロ経済,地方財政をテーマに取り上げます。歳出の有効性や効率性を評価するために,政策評価の手法も学びます。 
 各テーマにつき,現状把握,理論的考察,現時点での課題提示という形式でパワーポイントや映像教材を使って講義します。 
 
 各種試験対策や免許科目として履修する場合,財政学1をあわせて受講して下さい。なお,履修順序は問いません。

<到達目標/Goals,Aims>

1)日本の社会保障制度や地方財政制度について基本的な説明ができるようになる 
2)財政が抱える課題を自分なりに分析できるようになる 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 格差の現状と社会保障  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献やインターネット,新聞,TVでテーマに関する話題を見ておくこと 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 世代間での所得再分配政策(1):社会保険   (授業時間外の学習/ Assignments) 厚生労働省ホームページなどを復習すること 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 世代間での所得再分配政策(2):社会福祉  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 世代内での所得再分配政策(3):公的扶助  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 経済安定化政策:経済政策の波及経路と貯蓄・投資の意思決定  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献に目を通しておくこと 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 財政政策の理論と有効性  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 地方財政(1)地方財政制度の仕組み  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献や総務省ホームページを復習すること 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 地方財政(2)地方税原則  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 地方財政(3)地方税制度  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 地方財政(4) 地方交付税・国庫支出金 
 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 地方財政(5)地方債  (授業時間外の学習/ Assignments) 地方債協会のホームページを復習すること 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 地方財政(6)自治体財政健全化にむけて  (授業時間外の学習/ Assignments) 総務省ホームページを復習すること 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 地方財政(7)公営企業とは  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 地方財政(8)公営企業の経営のあり方  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 政策評価:費用便益分析  (授業時間外の学習/ Assignments) 配付資料を見直すこと 

話題のトピックスを事例として取り上げたいと考えていますので,順番が前後する可能性があります。 
授業計画が変更になる可能性があります。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

小テスト  30%  キーワードや統計などによる現状の理解度を確認します。 
期末レポート  70%  用語や財政理論の理解とキーワードを使って財政の課題分析ができるかを問います。 

小テストでは,キーワードや財政の現状の理解度を問います。 
期末レポートでは,全体の理解度と自分なりの財政の課題分析を課す予定です。

<テキスト/Textbook>

伊多波 良雄・塩津 ゆりか・原田 禎夫  『現代社会の財政学』初版  (晃洋書房、2009) ISBN:978-4771020689  テキストに沿って講義します。毎回持参してください。 

 

必要に応じて資料を配付します。

<参考文献/Reference Book>

小塩 隆士  『社会保障の経済学』第4版 (日本評論社、2013)ISBN:978-4-53555-735-2 特に所得再分配政策や経済安定化政策の理論的解説が詳しく行われています。 
 

安岡 匡也  『経済学で学ぶ 社会保障制度』初版 (中央経済社、2016)ISBN:978-4-5021-98816 日本の社会保障制度について経済学の観点から整理してあります。年金や子育て支援に興味のある受講生におすすめします。 
 

齋藤誠・岩本康志・太田聰一・柴田章久  『マクロ経済学』初版 (有斐閣、2010)ISBN:978-4-64105-372-4 本書の「第Ⅲ部 経済政策とマクロ経済学」では,より詳しく財政政策の効果が解説されています。財政政策のマクロ理論を取り上げる際に参照します。 
 

NHKスペシャル取材班  『縮小ニッポンの衝撃』初版 (講談社現代新書、2017)ISBN:978-4062884365 日本各地の人口減少と地方財政の状況を具体的な事例を取り上げて示しています。新書で読みやすいので,一読をおすすめします。 
 

林 宏昭・橋本 恭之  『入門地方財政』第3版 (中央経済社、2014)ISBN:978-4-50208-960-2 地方財政の概要をわかりやすく解説してあります。地方財政を深く勉強したい方におすすめします。地方財政を取り上げる際に参照します。 
 

増田寛也  『地方消滅-東京一極集中が招く人口急減-』初版 (中公新書、2014)ISBN:978-4-12102-282-0 地方の現状と将来について詳細な推計を行った本です。地域経済の将来について一考する機会を得られます。 
 

赤井伸郎  『実践 財政学』初版 (有斐閣、2017)ISBN:978-4-641-16504-5 「第4章 自治体運営と財政」は自治体経営のあり方について書かれています。公務員を目指す方には一読をおすすめします。 
 

宮澤和俊・焼田 党  『財政学』初版 (新世社、2019)ISBN:978-4883842971 財政政策が経済に与える影響を理論的に示しています。経済安定化を学ぶときに参照してください。 
 

神野真敏・安岡匡也編  『歴史と理論で考える日本の経済政策』初版 (中央経済社、2020)ISBN:978-4-502-33631 財政学2(第1回から第6回まで)で最近の政策の現状や歴史を重点的に学べます。 
 

講義中に復習箇所を指定することがあります。

<参照URL/URL>

国立社会保障・人口問題研究所 
社会保障を取り上げる時に参照します。 
厚生労働省 
社会保障制度の解説時に使用します。 
総務省 
地方財政を取り上げる時に参照します。 
財団法人 地方債協会 
地方債を取り上げる時に参照します。 

<備考/Remarks>

参照URL以外にもホームページを参照することがあります。特に具体的な事例として,地方公共団体のホームページを取り上げます。その場合,適宜URLを提示します。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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