シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10523564-002 

△消費者問題-2
Consumer Affairs-2
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  青木 真美

<概要/Course Content Summary>

2004年6月に,消費者の保護という視点から,消費者の権利を尊重すると共に消費者の自立を支援することを基本理念とした「消費者基本法」が施行され,行政における消費者教育の実施が求められるようになった。小中高での消費者教育に加えて,大学でも経営や商学の分野において消費者の立場からのアプローチも重要な課題となってきている。本講義も同法の具体的な実現の計画などを示す「消費者基本方針」の一環として実施されるものである。 
 現代の多様化,国際化する社会の中で,消費者をめぐる問題は複雑化している。本講義では,金融,インターネット上の問題,食生活,企業の消費者への対応,環境・倫理問題への意識,消費者行政など具体的な内容をとりあげながら,現代の消費者問題について,その多様な現状について理解を深め,さらに単に消費者の立場を保護するという視点からのみでなく,消費者として,責任ある市民とは何か,どうあるべきかも含めて考察する。 
 本講義は,消費者問題の実務に携わっている者が,オムニバス形式によりその経験を活かして具体的な視点で講義を行う。 

<到達目標/Goals,Aims>

 受講者が現代社会における自立した消費者として,社会的責任を自覚した消費者とは何かを理解し,現実的にその能力を身につけるためにはどのようなことが必要かということについて会得することを目標としている。そのために,学生生活で直面するような契約トラブルや食の安全・安心などの具体的な問題を取り上げ,現代社会の消費者問題の構造,その解決のための消費者教育や消費者政策について,「消費者市民社会」の視点から論じていく。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) 開講にあたって 消費者問題とは 
 
青木真美(同志社大学) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 配布テキストの予習 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 「消費者問題」の現場から 
 
森順美(京都市消費生活相談員) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 配布テキストの予習 
 
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) 消費者契約法[消費者団体訴訟制度・適格消費者団体含む] 
 
増田 朋記(弁護士・適格消費者団体 京都消費者契約ネットワーク事務局) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 配布テキストの予習 
 
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) インターネットトラブル対策について 
 
(京都府警察サイバー犯罪対策課,京都府警察ネット安心アドバイザー) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 配布テキストの予習 
 
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) キャッシュレス時代の金融リテラシー 
 
渡邊孝子(ファイナンシャルプランナー・コンシューマーズ京都理事) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 配布テキストの予習 
(実施回/ Week) 第6回 
 
(内容/ Contents) 消費者行政の取組み 
(京都市消費生活総合センター) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 配布テキストの予習 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) 中間振り返り「消費者被害を無くそう」 
溝内 啓介(コンシューマーズ京都事務局長) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 配布テキストの予習,第1回から第6回までの復習 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) 消費者教育について  
大本 久美子(大阪教育大学教授) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 配布テキストの予習 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) 持続可能な社会とは?SDGsについて 
 
田浦健朗(NPO法人機構ネットワーク理事・事務局長) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 配布テキストの予習 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) エシカルな消費を拡げるために 
 
加渡いづみ(四国大学短期大学部教授) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 配布テキストの予習 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) 消費者と企業の対話から 
 
酒向美也子(京都生活協同組合) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 配布テキストの予習 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) 災害に備える  
 
(京都市行財政局防災危機管理室)/藤本 昌(全国大学生協共済生活協同組合連合会 共済推進部) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 配布テキストの予習 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) 食の安全・安心と食品衛生行政 / 京都市ごみ減量の取り組み 
(京都市医療衛生企画課/京都市ごみ減量推進会議) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 配布テキストの予習 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) SDGs(持続可能な開発目標)と消費生活 
大本 久美子(大阪教育大学教授) 
 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 配布テキストの予習 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) 全体のまとめ (コンシューマーズ京都) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 期末レポートの作成 

 講義には各種団体から講師を招聘しているため,日程調整の都合上講義スケジュールが前後する場合あるいは変更される場合がある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

ワークシートの提出  45%  毎回授業についてのワークシートを配布するので,それに回答してDUETで提出する。 
期末レポート  55%  発表されたテーマについての理解度と消費者としての自覚の度合いを確認する 

 期末レポートについては,全体を通じてどのような学びを得たか,消費者問題についての自覚の度合いなどを確認する。ワークシートについては授業内容を理解しているかを確認する。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
105 35.2 36.2 15.2 8.6 4.8 0.0 2.9

<テキスト/Textbook>

国民生活センター  『2020年版 くらしの豆知識』 (国民生活センター、2019) 同志社生協  176ページ  ISBN:4002709469  第2講以降に活用するので事前に購入すること。定価 523円 (税込) 電子書籍版もあり。 

 

<備考/Remarks>

本講は京都市消費生活総合センターによる寄付講座である。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
Copyright(C) 2020 Doshisha University All Rights Reserved. 無断転載を禁止します。