シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10523022 

△生産システム論
Theory of Production System
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  鈴木 良始

<概要/Course Content Summary>

 講義はできるだけ具体的事例を提供し,随時,映像教材も活用し,分かり易さを心懸ける。 
 本講義では,第1に生産組織のレイアウトを理解する。第2に,加工組立型産業の組み立て工程が伝統的な移動式組立ラインからセル生産方式に展開した背景とセル生産方式の特質について学ぶ。第3に,日本ものづくり企業の組織能力を,生産現場組織と製品開発組織に分けて理解する。第4に,トヨタ生産方式を実践する企業がトヨタと同水準で成果を上げるためには,システムが何によって支えられるべきか,生産システムを支える経営管理ステムについて講義する。第5に,日本の中小ものづくり企業が厳しいグローバル競争の中で生き残り,価格競争や下請け企業の際限なき値引き経営を脱出するにはどうすべきかという視点で,企業の組織能力を支えるシステムを考える。

<到達目標/Goals,Aims>

日本の生産システムを現実に即しながら論理的に深く考え,ものづくり経営への識見を高める。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 生産レイアウト組織,その1 
機種別職場(ジョブ・ショップ)と品種別職場(フロー・ショップ),生産レイアウトと「整流化」 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義の復習とノート整理 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 生産レイアウト組織,その2 
フロー・ショップとしての移動式組立ライン 
移動式組立ラインの編成原理 
移動式組立ラインのメリットとデメリット 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義の復習とノート整理 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 移動式組立ラインからセル生産方式へ,その1 
セル生産方式とは何か(定義) 
セル生産方式と現代的市場条件 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義の復習とノート整理 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 移動式組立ラインからセル生産方式へ,その2 
ビデオ:NEC山形米沢工場 
山形米沢工場の生産革新について 
移動式組立ラインのデメリットの克服 
現代的市場条件へのセル生産の適合性 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義の復習とノート整理 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 生産現場の組織能力,その1 
生産現場の日本的組織能力とは何か-生産現場の組織能力はすり合わせ型なのか 
維持と改善--現場作業者,現場監督,製造技術者の連携 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義の復習とノート整理 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 生産現場の組織能力,その2 
アメリカ移植工場の実力と困難 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義の復習とノート整理 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 製品開発組織の組織能力 
製品アーキテクチャ論の意義と限界 
モジュラー型とインテグラル型 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義の復習とノート整理 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 生産システムを支えるもの--トヨタと同じ結果が出せないのは何が原因か,その1 
Spear & BowenのトヨタDNA論 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義の復習とノート整理 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 生産システムを支えるもの--トヨタと同じ結果が出せないのは何が原因か,その2 
人材育成と組織文化の再生産システム: フラット化の修正と小集団化が意味するもの 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義の復習とノート整理 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 人材ベースの組織能力による差別化: 東海バネ工業,西島㈱,樹研工業 
ビデオ 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義の復習とノート整理 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 短納期システムの組織能力による差別化: ㈱エーワン精密 
ビデオ 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義の復習とノート整理 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 短納期提案型営業システムを実現する垂直統合システム: ㈱本多プラス  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義の復習とノート整理 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 信頼形成の取引システムとWin-Win経営の競争力: ㈱吉田カバン  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義の復習とノート整理 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 総括 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 講義の復習とノート整理 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 振り返りと講評  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義全体の理解を振り返る 

受講者と相談の結果,授業計画を変更する可能性がある。 
講義の多くはパワーポイント資料にもとづいて行う。また,理解を深めるために映像資料を活用する。講義内容はすべて講義時間以外にもオンデマンドでオンライン視聴できるようにするが,講義の時間割の時間に出席することが望ましい。 
講義に関する連絡は,すべてe-classにアップする。毎週必ずe-classを確認すること

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

自主レポート(加点)  10%  講義中に指示した文献を自主的に読んでレポートを提出した場合,上限15点まで加点します。 
講義の進捗に合わせて出される小レポート  90%  90%としているが,小レポートの期限内提出を積み上げることのみで100%配点するので,自主レポートはあくまで加点である。小レポートを重視する。 

毎回講義を聴く(視聴する)ことが大切です。出席すると内容が理解でき,興味が湧きます。欠席すると,講義内容が分からなくなり,面白くなくなります。また,小レポートの作成が困難になります。小レポート提出回数の3割を未提出の場合,F評価になります

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
76 52.6 11.8 3.9 0.0 31.6 0.0 2.5

<備考/Remarks>

◆関連科目 
 

 

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